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Go − Circuits No.119 (01/17/02)

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【 119号の目次 】

○ 筑波ドライビングワークショップ 参加申し込み受付中

□ 吉田塾 参加申し込み受付開始

● 告知 筑波エンデューロ開催日について

◎ スタッフ募集

△ 形式名「E−ECR33改」が僕の愛車 新 益典

▲ あなたは「サーキット」を走ったことがありますか? 中村竜志

☆ ハウツゥスタート

★ コーナーの向こうに 第六話 青春の旗 第2回 トム ヨシダ

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○ 筑波ドライビングワークショップ 参加申し込み受付中

今年初めてのスクールとなる筑波ドライビングワークショップが1月29日に開
催されます。

今年から定常円旋回とラッピングの走行をビデオで「定点観測」します。走り
をより理論的に解析しようという試みです。

∽∽ どなたでも参加できます。皆さんの参加をお待ちしています ∽∽

・筑波ドライビングワークショップ開催案内:
http://www.avoc.com/school/program/tdw02/tdw_rule02.htm

・筑波ドライビングワークショップ最新の申込者数:
http://www.avoc.com/cgibin/check_tdw.cgi

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□ 吉田塾 参加申し込み受付開始

今年も吉田塾を開催します。第1回は2月9日(土)。昨年同様ビデオによる
走りの解説やスライドを使った理論の説明を夕食をはさんで行います。

サーキットを走ったことのない方、ユイレーシングスクールの催しに参加した
ことのない方、免許年齢に達していない方の参加も大歓迎です。みなさんの参
加をお待ちしています。

・吉田塾開催案内とスナップショット&申し込みフォーム:
http://www.avoc.com/school/program/retreat/y_school_frame.htm

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● 告知 筑波エンデューロ開催日について

昨年に引き続き、今年もユイレーシングスクールでは筑波スプリント、筑波エ
ンデューロ、筑波タイムトライアルを開催します。

日程を調整してきましたが、最終的には3つのイベントを同じ日に開催するこ
とにしました。開催日時は現在筑波スプリント用となっている日程です。

レース規則はおって発表しますが、日程は以下の頁でご覧になれます。

・2002年ユイレーシングスクール年間スケジュール
http://www.avoc.com/school/schedule/schedule2002.htm

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◎ スタッフ募集

ユイレーシングスクールではスタッフを募集しています。

希望者で1月24日(木)に筑波コース1KでのYRSスタッフ練習会に参加で
きる方は至急連絡して下さい。折り返し詳細をメールします。

publisher@avoc.com

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△ 形式名「E−ECR33改」が僕の愛車 新 益典

よく「好きが昂じて・・・」と言われるが、僕の場合もそう。好きな車で思い
っきり走りたいという夢を実現するための第一歩を、ついに踏み出した。走る
のも好きだが同じくらい車そのものが好きな僕が手に入れたのは、車検証に書
かれた「改」の一字。

僕の足はスカイライン。ところが初代GTRから綿々と受け継がれてきたスト
レート6は積んでいない。長いRB25が収まっていたエンジンベイ。今はS
R20。4気筒エンジンが鎮座している。

最初にエンジンスワップを思いついたのは5年くらい前だろうか。GT選手権
でR32スカイラインにSR20DETを搭載しているマシンを見てからだ。
フロントセクションは軽くなるし、インタークーラーをコアサポートの後側に
入れられるのでオーバーハングは軽くなるしでいいことづくめ、のように当時
は思えたのだ。

しかし現実にはいいことばかりではなかった。まずエアコンがつかない。そし
てパワステがつかない。

エアコンに関してはインタークーラーとラヂエターを普通に付ければ付くのだ
が、さすがにコアサポート内に両方とも納めることは無理だった。

エンジンの幅がもともと載っていたRB25よりも載せ換えるSR20の方が
広いためパワステを押し込むのも不可能だとわかった。R33スカイラインは
、フロントのサスペンション形式がマルチリンクなので、エンジンルームへの
ストラットの張出が大きいのだ。そのためRB25エンジンはサクションパイ
プがエンジンのヘッドカバーの上を通るというレイアウトになっている。

スワップの作業自体はあまりにも大掛かりな為、僕の知識と技術ではどうにも
ならないので業者に頼んだ。恐らく日本でも屈指の技術を持つところだと思う
のだが、それでも完成までに7ヶ月待たなければならなかった。

当然改造車検を受けなければ大手を振って公道を走れないわけだが、どのくら
いの金額がかかるのか確認すると「30万円はかかりますよ。」という回答。
スワップ自体に掛けた額にすれば少ないが、車検に30万もの出費は避けたい
ところ。

実は前回の車検でもオーバーフェンダーの装着で構造変更車検を受けているの
だが、その時も自分で通した。その時の感触で、陸運局の人に聞きながらやれ
ばエンジン載せ換えの車検もなんとかなるのではないかと考た。

兎に角、まずは陸運局の検査官に現車を見てもらわないことには始まらない。
車が仕上がった時点で既に車検が切れていたので、とりあえず自賠責に加入す
る。仮ナンバーの交付を受ける際に自賠責の加入が絶対条件だからだ。

検査ラインが4時に終了するので、4時過ぎに陸運局に行く。改造車を専門に
扱う改造班という部署があり、そこで対応してもらうことになった。改造車と
言っても、俗に言うチューニングカーという意味ではないので勘違いをしない
でほしい。ここでいう改造車というのは特装車と考えてもらってかまわないと
思う。

僕  :あの〜、すんません。改造車検受けたいんですけど...
検査官:どんな内容なの?
僕  :エンジン乗せ換えたんですけど。
検査官:車はなに?
僕  :スカイラインにシルビアのエンジン載せたんです。
検査官:変わったことするねぇ。パワー落ちちゃうんでしょ?
僕  :いや、ちょっとタービンも変えちゃったんで...
検査官:ふーん。どのくらいパワー出てるの?
僕  :もともとのエンジンが250馬力で、今度のエンジンが386馬力で
す。
検査官:それじゃ・・(なにやらコピーをしている)。強度検討書が必要だね。
ここのコピーの数式に当てはめれば答え出るから。プロペラシャフトの材質と
寸法も調べてあげようか?
僕  :いえ、それは日産のお客様相談室に聞くのでだいじょぶです。
検査官:あ、そう。そうすると他に必要なのは改造部分の詳細図。それとエン
ジンの諸元比較、それから排ガス浄化装置をどうしてあるかだねぇ。EAIと
かO2センサーとか。SRって確かEGRついてたよねぇ?
僕  :はぁ...(確かEGRはついてなかったような気が・・・)
検査官:その辺の(排ガス浄化装置の)ところも詳細図が必要だな。
僕  :取敢えず今日乗ってきてるんですけど確認してもらっていいですか?
検査官:いいよ。

といった具合で、かなり親切に対応してくれる。結局書類完成までに陸運局詣
でを3回ばかりしてしまった。3回とも違う検査官に対応して頂いたが、どの

方も快く対応してくれた。お役所に対する認識が少しだけよくなった。(笑)

さて、書類提出は不備もなく1回で受け付けてもらえたのだが・・・。プロペ
ラシャフトの強度検討書で数値の代入間違いがあったらしく、後日電話がかか
ってきてしまった。「あちゃ〜、作りなおして再提出かぁ。」と思ったのだが
、「こちらで修正しておきますから。」と、これまたイメージアップ。

結局、プロペラシャフトの寸法が純正と違ったので、プロペラシャフトも載せ
換えたのか、ただ単に数値の誤りなのか確認したかったとのこと。細かいとこ
ろまできっちり確認してるんだなぁと妙に感心してしまった。

そして車検当日になるわけだが、とりあえずテスター屋によって一通りチェッ
クする。光軸の狂いは予想していたが、排ガスが結構ぎりぎりだった。CO濃
度が4.5%未満でないといけないのだが、なんと4.3近辺をうろちょろして
いる。テスター屋のお兄様に「プローブあんまり奥まで入れないで、入るか入
らないかくらいにしたほうがいいね。」とアドバイスをもらう。

月初だったので検査ラインもすいていた。標準的な車検のラインを滞り無く終
了し、ほっと胸をなでおろす。さて、問題はこれからだ。構造変更検査で現車
確認となる。検査官は僕より若い。年のころで25、6才だろうか。まず前軸
重を計測する。続いて車重。後軸重は、車重マイナス前軸重で求める。前回の
車重が1420kg、今回の車重が1380kg。都合40kgの軽量化だ。
内訳は前軸重が-50kg、後軸重が+10kgで、前後重量配分も4%程度改
善された。

次はいよいよエンジンルームの確認だ。詳細図が事前に提出されているので、
詳細図通りにきちんとついているかどうか確認される。排ガス浄化装置の配管
は特に念入りだ。しかし、思っていたよりもあっけなく終わり拍子抜けするほ
ど簡単に合格になってしまった。

こうして僕の車には「改」の一文字がつくことになった。しかし未だ慣らしが
終わらずそのポテンシャルは未知のまま。さらに、最近色々なところからいや
な音がする。カタカタ、バキッ、ウィンウィン等々。平成5年車なので、そろ
そろゴム部分がいかれてきているのだろう。軽量化と重量配分の最適化で上が

った走行性能に、古くなったゴム部分がついてこられるのかどうか一抹の不安
がある。それでも、夢に近づいたことに変わりはない。

陽気がよくなる頃、僕のスカイライン「改」は夢の実現に向けて走り出すはず
だ。


余談ながら、やはり改造と言うのは総合的なものだと思う。どこか一つをいじ
ればバランスが崩れ、更なる改造を余儀なくされてしまうのだ。皆さんも改造
貧乏にならないようお気を付けあれ。夢を追い掛けエンジンスワップという大
手術をしてしまった僕のいつわざる心境だ。

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編集部注;新 益典は昨年筑波タイムトライアルの座学を担当したYRSスタ
ッフです。

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▲ あなたは「サーキット」を走ったことがありますか? 中村竜志

例えばスカイラインとマーチが用意されているとして、どちらかのクルマでサ
ーキットを走るとしたら、あなたはどちらを選びますか?

もし私がそんな質問をされたら、数年前までなら迷わずスカイラインの方を選
びましたね。スカイラインで走った方が、サーキットをそれなりに攻めて速く
走ることも可能だろうし楽しそう。ラップタイムの遅いマーチで走って何が楽
しいのだろう....なんて考えていたことでしょう。

でっ、今はどうかと言うと、なぜか答えはマーチの方に変わっています! な
ぜでしょうね!? (^^ゞ

先の質問でスカイラインを選んでいた私にユイレーシングスクールが教えてく
れたこと。

* * * * *

ひょっとして、あなたは「クルマを操っている」と勘違いしていませんか?ハ
ッキリ言っちゃいましょう。ほとんどの場合勘違いしていますよ!!

私たちの場合、マーチでも充分「クルマに乗せられている」状態です。それで
も「クルマと一緒になって性能を探る」ことで、操る楽しさやクルマとの一体
感を味わえたりするんですね。

スカイラインだったらそうはいかない。ラップタイムは良いかも知れないが、
そこから得られるものは何でしょうか?マーチだったら「安全に速く走る術と
操る楽しさ」を得られるはずです。

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編集部注:中村竜志はユイレーシングスクールを日本に持ち込んだ仕掛人のひ
とりで現在はYRSスタッフです。

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☆ ハウツゥスタート

ここではクルマの速さを安全に引き出すためのヒントを掲載していきます。

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市販されているビデオに搭乗するレーシングドライバーの走りをみると、時に
『ON・OFF的』な走りをしている。それでいて速い。だからサーキットを
走るということは『そういうものなのだ』と思い込んでしまう人もいる。

確かに<煎じ詰めれば>見ている限り『ON・OFF的』な操作が必要になる
場合もある。そうしなくては速く走らない場合も出てくる。アンダーステアの
クルマを意識的にオーバーステアにして向きを変えるような場面だ。

しかしビデオを見ている人は、操っている人の背景を認識する必要がある。例
えば走行時間。おそらく、多分あなたの何百倍もサーキットを走っているに違
いない。乗ったクルマの数。あなたとは比較にならないほど沢山の性格のクル
マに乗っている。

しかも人によっては『ON・OFF的』な操作をしているように見えるかも知
れないが、実はそれでもクルマの挙動に対する操作は間違いなく理にかなって
いる。決して『ON・OFF的』操作でクルマを動かしているのではなく、漸
進的なクルマの動きを乱さずに操作している。クルマが限界を超えた時の対処
の仕方が

画面を通して見る『絵』はそうした背景があって初めて実現した、まさにそん
なシーンなのだ。少なくともビデオをあんちょこにして手軽に走り方を盗もう
としても、そう思っている人にはできない運転だ。

だからビデオは売れる。これでもか、これでもかとふつうの人ができないこと
を見せるのだから『そうしたい人』は見る。

おそらく遠大な時間をかければ画面に搭乗する人のように運転することができ
るようになるかも知れない。人間には学習能力と慣れがあるからだ。しかし、
ここでも『いつそうできようになるか』という保証はない。

まず気付くべきはなぜ『ON・OFF的』な運転が可能か、ということだ。ク
ルマは機械。理にかなった操作をしなければキチンと動かない。つまり画面で
見る『ON・OFF的』操作は、実は理にかなった操作の延長線上にあるのだ。

理にかなった操作ができない人には『ON・OFF的』な操作は無理。危険な
だけで速くはない。

大切なのは自分がまず理にかなった操作をできるようになることだ。それがで
きれば、ある日画面で見た『ON・OFF的』操作が役に立つかも知れない。

理由は、クルマは操作の仕方でどうにでも動くから。

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★ コーナーの向こうに 第六話 青春の旗 第2回 トム ヨシダ

消えた! 確かに消えた。

しかし実際には消えたように見えただけ。立体交差下からスピンをしながら飛
び出したポルシェ910は回りながらコース左側の深い窪地に落ちていったの
だ。

予想だにしなかったアクシデント。コースインして3周目のポルシェ910。
雨の降り続く薄暗い空の下では何が起きたのか正確にはわからない。純白のそ
の910が見ている前でコース上から突然姿を消したという事実以外には。

「ドライバーは大丈夫かな?」
「あそこはよく見たことはないけど、確か貯水池に向ってかなりくだっていた
よな。」
「13番ポストのいちからじゃ見えないよな。」

頭の中が急回転する。身体がカァッと熱くなる。眼鏡にあたる雨粒も気になら
ない。公衆電話のボックスを流用したポストに駆け戻り受話器を上げる。

「ハイ。センター。」
「クルマが落ちた!」
「何?」
「クルマが落ちた!デグナー立ち上がりで910がコースアウトして落ちた。」
「了解。ドライバーは確認できますか?」
「まだです。」

14番ポストはコース右側。910が落ちたのはコース左側。しかも13番ポスト
と14番ポストの中間。どちらかと言えば13番に近い。14番から行くのにはコー
スを横切らなければならない。13番とは同じ側だけどあそこに向かうには立体
交差の下、それもマシンがはらんでくるアウト側を歩かなければならない。

「なんてこった!現場には行けない。」

受話器を置く。電話機の横に置いておいた双眼鏡をつかむ。まるでこの日のた
めに買ったような双眼鏡。ドイツ製のライツ。5ヶ月分の給料をはたいて買っ
た。視力の悪さを補うためには明るい双眼鏡が必要だった。

記憶では立体交差を抜けてヘアピン方向に進とコース左側には6mほどのグリ
ーンをおいてガードレールが始まる。ガードレールはヘアピンまで続く。立体
交差とガードレールの間からコースアウトしたのだろう。事態は楽観できない
が、立体交差のコンクリートにクラッシュしなかったのもガードレールに当た
って跳ね返らなかったのも不幸中の幸いだ。コースアウトしたところは草地の
はず。

肉眼より明るい視界の中で白いポルシェを探す。もちろん見えるはずはない。

「屋根だけでも見えないかな?」「駄目だ。」

時折、轟音とともに双眼鏡のなかの視界がさらに白っぽくなる。双眼鏡の視界
の外を横切るマシンが巻き上げる水煙をとらえるのだ。しかしポルシェらしき
ものは見えない。ドライバーの姿も見えない。

「なんで予選を中断しないのかな?確認に行けないじゃないか!」事態を把握
できていないであろうセンターに向って毒づく。「ドライバーが怪我でもして
いたらどうすんだよ!ったく」コースオフィシャルはドライバーの身を案じて
も決して最悪の状態は想像しない。そんなもんだ。

もう一度受話器を上げ叫ぶ。「予選中断。予選を中断して!」

何台ものレーシングカーが立体交差下に現れては110Rをかすめていく。14
番ポストからはほんの5mほどしか離れていない。110Rをクリアして一端
視界から消えたマシンはヘアピンの立ち上がりで再び姿を見せる。

ヘアピンで何かあれば15番ポストでイエロー(フラッグ)が出される。イエロ
ーが出ればその予告のために14番でもイエローを出さなければならない。15番
で1本の静止ならなにもしなくてもいいが、それが打ち振られていれば14番で
静止のイエローを出す。2本の振動なら1本のイエローを振動で示さなければ
ならない。

立体交差に目をやりヘアピンを振り返る。何事もなかったかのようにマシンが
現れ走り去る。しかし誰もポルシェがコースアウトしたことなど気付いていな
いだろう。

「プゥ〜」

けたたましい排気音に負けないぐらい大きな音がスピーカーから聞こえる。一
斉連絡の合図だ。受話器に飛びつく。

「予選を中断します。センターで赤旗を提示します。13番ポスト先に救急車、
レッカーが出動します。」

「よかった〜ぁ。」ものの数分の出来事がやけに長く感じられる。

=== 続く ===

※文中のドライバーの敬称は略してあります。

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