Home > YRS Media-Info >

prev | index | next  ]

タイヤのグリップを最大限に使うことを考えろ!

コーナーを速く抜けるためにアウトインアウトのラインで走ることがいかに大切か理解できただろうか。コースを外れない範囲でそのコーナーの最大曲率で廻ればおのずと通過速度は上がる。

下の図で言えばターンインポイントまでクルマは直線運動をし、エクジットポイントから再び直線運動をする。ターンインポイントからエクジットポイントまでがコーナリング。図ではひとつの大きなアークでコーナリングしている。

仮に限界でコーナリングしているとすると、ターンインポイントからクリッピングポイントを通りエクジットポイントに至るクルマの車速は等しいことになる。つまりコーナリングを開始してから終了するまで曲率と車速の変化はない。これがコーナーを速く抜ける方法のひとつだ。

コーナリングの考え方 その2

サーキットを速く走るためには直線を重視した、つまりクルマの加速力を有効に使う走り方が必要だと書いた。この走り方の場合は実際の加速が始まるのはエクジットポイントを過ぎた時だ。なにしろコーナリング中は、限界で走るクルマの遠心力に抗うためタイヤのグリップの100%がコーナリングフォースの発生に振り分けている。とても加速などできるものではない。加速しようと試みればクルマのバランスを崩す。同じ曲率でコーナリングをする場合、大切なのはターンインからエクジットポイントまで常にタイヤの限界を使ったコーナリングをすることだ。コーナリング速度がすなわちコーナーを抜けてからの加速の初速となる。

prev | index | next  ]