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≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go ★ Circuits No. 81(03/09/01)
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【 81号の目次 】
☆ SOLD OUT !
● 筑波エンデューロ参加申し込み受付け
○ コーナーのむこうに。 第三話 WIR その8
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☆ SOLD OUT !
第2回筑波サーキットドライビングワークショップが3月13日に開催されま
すが、定員を上回る申し込みが殺到し嬉しい悲鳴をあげています。
その結果、何人かの方には参加日程の変更をしていただくことになりました。
参加されたい日に受講できるよう申し込みは早めに行うことをお勧めします。
参加される方とキチンと対応したいので定員をオーバーしての開催はありえま
せん。
最新のエントリー状況は以下の頁で確認できます。しかしながら、確認後に受
講料を振込みその上で申し込みフォームを送っていただくためタイムラグが生
じます。ご了承下さい。
既に4月校の申し込みも来ています。参加を希望される方はお早めにお申し込
み下さい。
最新のエントリー状況
http://www.avoc.com/cgibin/check_general21.cgi
筑波サーキットドライビングワークショップはジムカーナ場とコース1000
を使ったユニークなドライビングスクール。クルマさんとお友達になるにはう
ってつけのプログラムです。
http://www.avoc.com/school/program/tdq/rule_tdq2001.htm
# 4月に受講される方には、ユイレーシングスクール主催筑波タイムトライア
ルの参加費が割引きになる特典があります。
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● 筑波エンデューロ参加申し込み受付け中
4月28日に第1回YRS筑波エンデューロを開催します。規則書は以下の頁
にありますが、問合せのある細則について説明します。
・レースは120分耐久レースです。
・ライセンスの必要はありません。
・参加募集台数は15台です。
・参加車両のクラス分けはありません。
・Sタイヤ装着車両も参加できます。
・1チーム2〜4名のドライバーが登録できます。
・レース中に全チーム3回のピットインを義務付けます。
・1回のピットインは全チーム2分とします(計測します)。
・レーシングスーツ着用の必要はありません。
・給油は全チーム1回のみ。20リッターまでとします。
手軽に「長く速く走ることの難しさ」を体験できるレースです。皆さんの参加
をお待ちしています。
参加を希望される方は3月31日までにお申し込み下さい。参加台数が9台に
満たない場合はレース不成立とし、ドライビングスクールもしくはタイムトラ
イアルを開催します。
筑波エンデューロ規則書
http://www.avoc.com/school/program/enduro/enduro2001rule.htm
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○ コーナーのむこうに。 第三話 WIR その9
とにかく。とにかく自分が持っている経験と知識を100%生かすことができ
れば速く走れる。
自分自身で決めた極端に短い予選。計測1周目より2周目、2周目より3周目
に速いタイムが出るように走ることが大切だ。
予選は「絶対スピード」が結果に出る。だからどこかで速いタイムを出せばい
い。しかし、個人差はあるだろうが、いきなりレーシングスピードで走ってリ
ズムに乗れるとは思わない。まして、WIRは5速全開のコーナリングがある
高速コース。
人間にもクルマにもウォーミングアップが必要だ。1周目に好タイムを出して
も、再現性がなければ意味がない。そんな走りはマスターベーションにすぎな
い。
ストレート。フラッグタワーでグリーンフラッグが振られる。計測開始。もう
一度大きな腹式呼吸。そしてトンネルビジョンになっていないか確かめる。
1コーナー。意識して頭の中のイメージより手前でスロットルを抜く。あえて
いつもより手前から少ない踏力でブレーキング。ターンインも早め。が、自分
でどれだけ調整できたかは確認できない。そう、全ては意識。
アウトにはらんで回転計を見る。
2コーナー。ステアリングが重くなってきたからスリックがグリップし始めた
証拠。だが、まだ完全に温まっている保証は無い。少しアウトから、クリーン
な路面の外側を左タイヤが走るラインを選ぶ。
3コーナー。意識を強くしてずっと手前からブレーキング。その代わり、踏力
は少なめ。レリースポイントも早め。いつもより高い速度で進入できることを
願う。
「ステアリングを修正しないで済むように」。それだけを念頭に丘を駆け上が
る。
丘の上。いつもよりパーシャルの区間を長くしターンインの時に余裕を持てる
ように仕掛ける。
4コーナー。クリッピングポイントを奥にとれと自分に命ずる。アウトにはら
む危険を冒す必要はない。
5コーナー。とにかく突っ込みすぎて失速することは避けたい。だから、「い
つもやれたこと」を今はあえてしない。キモはここの脱出速度だけ。
6コーナー。丁寧にステアリングを引く。身体が軽くなる瞬間にエンジン音が
高まる。いつもより軽くなった気分。多分、速い。
8コーナーまで延々と続くコースを見やる。ここが2番目の関門。インにより
たがる自分を制し、できるだけ奥にクリッピングポイントを定める。クルマが
流れ始める。いつGを消すか?自分に聞く。
握力を加減するぐらいのステアリングワークでクルマをアウトに持っていく。
Gが消える。隣に大事な人を乗せているつもりでそっとブレーキング。4速に
ダウンシフト。
いい。クルマが安定している。さあ、最大の難関。9コーナー。早めにインに
ついたら負けだ。目線は遠い先と少し先の路面を忙しく行き来する。
ここだ。まだストレートは見えないが、スロットルを空けても不安はない。目
線が座る。ゆっくりと踏み込む。
ストレートに出る。この週末、初めて8200回転まで引っぱって4速にアッ
プシフト。
深い腹式呼吸。大きく鼻から息を吐く。水温計、油温計、油圧計、電流計の針
の位置を確認。しっかりとリアビューミラーで後方を確認。
ウインドネット越しにピットが過ぎる。クルーチーフは下を向いてたけど大丈
夫かな?
1コーナーに向けて路面が上り始める頃、インカムからクルーチーフの声。
「36秒4!」
ちょっと速いな。そんなタイムは必要ない。できるだけ同じ操作を再現できる
ようにもう1周。
「36秒3!」 もっとやさしく言ってくれたらなぁと思いながら、ステアリン
グホイールについた送信ボタンを押す。
「ピットに戻るヨ」。
もし18周のレースをずっと36秒4で走り続けることができれば、多分、簡
単にレースに勝てる。過去のレースタイムを周回数で割っても97秒台前半か、
速くても96秒の後半もいいとこ。これ以上クルマを消耗させる意味はない。
ピットインすると決めたものの、9コーナーまではほとんど変わらないペース
で走る。タイヤ温度を下げると、路面に落ちているラバーを拾う。ピットに向
かい、ピットウォールがはじまるところで初めて速度を落とす。
もう余計なことはしなくいていい。歩くような速度でクルマを進め、パドック
へのゲート手前で止める。タイヤが冷えるのを待つ。
ウインドネットを下ろしながらピットに目をやるが、そこにはもう、クルーチ
ーフの姿はない。
<WIR編は番外編に続く>
WIRコースレイアウト
http://www.willowspringsraceway.com/images/WillowSpring.GIF
# フォーミュラカーが登場するドリンク剤のTVコマーシャルを見ました。
あのコースがWIRです。画面の右から左へフォーミュラカーが走るシーンが
ありますが、あそこが最終コーナーです。想像ですが、コース図の「TURN
NINE」の「U]あたりにカメラを置いて撮影したのではないかと思います。
******************************************************* 奥付け ***
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