コンタクトパッチが生むのがタイヤのグリップ。タイヤがグリップしなければクルマは進みもしないし曲がりもしない。

クルマの運動力学 − ビークルダイナミックスを語る時に避けて通れないのがグリップならば、安全に速く走る時に欠かせないのがフリクションサークル − 摩擦円に対する認識だ。

どんなタイヤにも固有の限界がある。軽トラック用のタイヤにはそれなりの。Ｆ１のタイヤにはそれなりの限界がある。その限界を視覚的に表わしたのがしたの図の円周だ。つまりタイヤのグリップが円周に届いた時、タイヤのグリップの限界を使っていることになる。

図の矢印はクルマの進む方向を示している。矢印が円周に届いているから、今まさにタイヤのグリップの１００％を使って加速している状態にある。