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旗 − 唯一のコミュニケーション手段だ!

走行会やサーキットのスポーツ走行では、ここに掲げた旗が全て使われるとは限らない。しかし実際のレースを含めて世界中のサーキットで使われる旗は国際ルールで決められている。覚えておいても損はないだろう。なにしろ、ひょっとすると君もレーシングドライバーの仲間になるかも知れないのだから。

  イエローフラッグ。この旗が振られているか静止で掲げられている先に危険があることを示す。スピンしたクルマが止まっていたり、コース上に人がいたりする。すぐに停止できるように心とクルマの準備をして走行するべし。ふつうサーキットではイエローフラッグからグリーンフラッグまでの区間の追い越しは禁止。君のためにこの旗が使われることのないように。
  レッドフラッグ。コース上に重大な障害があり、走行を継続することができない場合にスタート・フィニッシュラインで提示される。理由のいかんにかかわらず、この旗を確認したら直ちに安全なところにクルマを止め係員の指示を待たなければならない。くれぐれも君が赤旗の原因にならないように。
  グリーンフラッグ。コースがクリアなことを示す。従ってイエローフラッグの先でグリーンフラッグが提示されていたら、とりあえずその先のコース上には問題がないと考えてさしつかえない。一部ではコースクリアの意味からスタートの合図にも使われる。
  チェッカーフラッグ。走行時間やレースの終了を告げる。アメリカのアマチュアレースでは、一位のドライバーが受けたチェッカーフラッグをもらって帰れるのが嬉しい。
  オイル旗。元来コース上に滑りやすいオイルがこぼれていて危険なことを知らせる旗だったが、今ではオイルの他に水や砂など滑る原因を作りそうなものを知らせるのに使われる。オイル旗が提示されている先を走行する時は要注意。君のクルマからオイルがもれないように整備は十分にすべし。
  ブルーフラッグ。君が走っている時、君の後ろから君より速いクルマが近づいていることを警告する旗。減速する必要はないが、速いクルマが安全に君を抜けるようにインを開けるとかラインを外すとかしなさい。とにかくプライドがあるかも知れないが、ブルーフラッグが振られたら自分のことではないかと疑ってバックミラーを確認する癖をつけることだ。
  通称「白黒旗(キ)」。アメリカではブラックアンドホワイトと呼ばれる。スポーツマンシップにもとる運転をしていると君のカーナンバーと共にこの旗が示される。「オイオイ。考えて走れヨ」という警告だ。改めないとピットインの義務付けがあるブラックフラッグが出されるそ。他に運転が未熟な場合や運転が無謀なドライバーに対しても示される。
  ブラックフラッグ。この旗を振られた君。走っている間にルール違反やあるいはマナー違反をしたのだろう。旗を確認した次の周にピットへ戻ってスタッフの指示を待たなければならない。
「君。 何やってんだ。後で職員室に来なさい」という意味の旗だ。
  ホワイトフラッグ。旗より前方に救急車や消化車、ペースカーなどの車両が(レーシングスピードと比較して)低速で走行していることを示す。高速走行に慣れると速度差のある車両との間合いを計る感覚が麻痺する。ペースを落とす必要はないが、先へ先へと状況を読んで走る必要はある。
  オレンジボール。アメリカではミートボールと呼ぶ。先のブラックフラッグが運転手の落ち度に対して出されるペナルティなのに対し、オレンジボールは車両に走行に支障のある不具合、あるいは走行を続けるとトラブルになりそうな場合に示される。もちろんその運転手は次の周にピットインしなければならない。
  国旗。アメリカではスターアンドストライプスがスタートの合図に使われることはないが、日本では大きなイベントでは国旗がスタートフラッグとして使われることがある。

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