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君は他人に配慮しながら運転ができるか?

ハイスピードドライビングを行うサーキットには必ずルールがある。一緒に走っている他の人のためのルールと自分のためのルールだ。言うまでもなく高速で走るほど危険度が増すからだ。

複数のクルマが高速で走るサーキットには守らなければならないマナーがある。決してナンデモアリの世界ではない。サーキットでの行動は全て自己責任に基づいて行われなければならない。サーキットを格闘場にしないためにも。

一人で走っていて自爆するぶんにはまだしょうがないが、サーキットでは複数のクルマが同時に走る機会がほとんどだから、他人の安全はもちろん自分のためにも最低限のルールは守らなければいけない。最終的にはサーキットや主催者が決めたルールが優先されるが、ここでは覚えておいて損はしない一般的なルールを説明する。

基本的にサーキットで避けなければならないのは、他のクルマのラインと交錯することだ。例えばピットアウトやピットインする時とクリッピングポイントを目指してコーナーのアウトから切り込む時だ。

速度が速いだけにちょっとした行き違いや思い違いが事故につながる。サーキットを走る初心者は 「自分のことに精一杯で他人のことまで気を配れない」と言うが、だったらサーキットを走るな。 走りたければ、遅くてもしょうがない。「他人への配慮をする余裕を残せる速度」に抑えて走ることだ。

サーキット走行は楽しい。 その時は疲れもだるさも忘れてしまうほど楽しいが、それが罠だ。

楽しいかわりに求められる緊張感も相当なものだから、知らず知らずの内に疲労がたまる。判断力が低下することがある。体調が悪い時は要注意。走行料金を惜しんで無理をしてはいけない。タイムが伸びないばかりか危険でもある。特に睡眠不足や前日の深酒は禁物だ。アメリカのスクールでは前日の飲酒を禁止していたほどだ。

自分の身体やクルマのリスクを侵してまでサーキットを走るべきではない。サーキットは運転を楽しむ場所だ。楽しいはずの遊び場をより楽しくするためには自分をよく知っておかなければならない。

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