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さて、コーナリングに求められるものはわかったろう。次は走り方の構築だ。
手元にサーキットのコース図がある。これは筑波サーキットのコース2Kだ。もちろん他のサーキットでもかまわない。どこかのサーキットのコースレイアウトを持っていたら引っ張り出してくるといい。
31頁の図を見た瞬間にクルマが生き生きと走れる所に目が行ったかな?
例えばコース2Kの場合。それは下の図で黄色くハイライトした部分だ。そう。直線かあるいは直線に準じる区間だ。
直線での加速。それはクルマの性能を最も限界まで引き出しやすい所だ。
さらに言えば、サーキットを安全に速く走るためには直線の終わり、ブレーキをかける前の到達速度が最も大切な要素となる。そしてその到達速度を決めるのは直線の手前のコーナーの脱出速度に他ならない。