それでもって、君も 「これで少しは速く走れるようになる」と思っているだろうが、サーキットを安全に速く走るということはそんなに甘くはない。

なぜならばクルマは動いているからだ。当たり前のことだがクルマの性能の限界に近いところで走るサーキットではクルマの状態が非常に重要だ。

同じコーナーを同じクルマで回っても速度が時速にして３Ｋｍ違えばコーナーの性格も変わる。逆に言えば速度が違えばクルマの動きも異なる。机の上で描けたラインが実際と異なるのもクルマが動いているからだ。しかしそれでもラインは重要。最大曲率を通ることによってそのコーナーに対する限界を高めてやるためだ。

これまで示したラインは思い付いて当たり前、わからなければ「免許証返上もの」の基礎知識。どんなコーナーでもひとめ見ただけで理想のラインがとりあえず描けるようになるべし。全てはそこから始まる。

サーキットを走る上で最も重要なのがライン取り。基本はしっかり押さえておいてくれヨ。