※ 本稿は2021年4月にしたためてあったのだけど、ルノー・ジャポンの公式ブログでは改造車を扱わないでと言われてお蔵入り。ユイレーシングスクールは正しい方向への改造は否定しないので、Iさんの力作を見てもらうことにしました。
233回 と 430回 に登場してくれたIさんが愛車のトゥインゴGTを駆ってYRSオーバルレースに参加してくれた。申込みフォームのコメント欄に「・タイヤを前後同じサイズ(205/50/15)に変更、・ホイールを17→15にインチダウン(エンケイ)この変更の感触を確認したい」とあったので調べてみると、オリジナルのトゥインゴGTのタイヤは前が185/45R17で後ろが 205/40R17、17インチホイールは前が6Jでリアが7J。 さて、さて。
ノーマルより2センチ太い前輪の感触を確かめているであろうIさん
ホイールを15インチに変更してタイヤの外周を合わせたから
タイヤの扁平率がフロント45%から50%にリアが40%から50%に
タイヤが厚くなった
ノーマルのフロントホイールは17インチの6Jでインセットが39㎜
変更して前後同サイズになったエンケイRC-T5は15インチの6.5Jでインセットが45㎜
このエンケイラリー用ホイールのうちターマック用のRCシリーズは
ボクがエンケイ商品開発室長をしていた時にリリースしたもの
軽量化を図りながらリムずれを防ぐためのローレット加工を追加するなど
技術部に在籍していた薄さんと藤原さんの奮闘のたまもの
ノーマルのリアホイールは17インチの7Jでインセットが40㎜
幅が狭くなりインセットの大きなエンケイRC-T5をリアに履かせるとかなり奥に入るので
18㎜のホイールスペーサーが追加したとか
デキャルやペイントやトーイングフックなど
Iさんオリジナルの顔を持つトゥインゴGT
なんでもノーマルだと片側のみトリコロールカラーが施されていたそうで
左右対称にしたかったのでIさん自身で塗ったとか
デキャルも全てIさんの手作り
トゥインゴGTで初めてYRSオーバルレースに参加したIさん
珍しいトゥインゴGTとあって
他のYRSオーバルレース参加者も興味津々で覗き込む
YRSオーバルレース後に届いたメールには
白いホイールは汚れやすいので
フロントのブレーキパットを低ダストタイプのディグセルMタイプに変更しています
オーバルでロードスターに全くついていけなかったのが残念です
自分の手足とトゥインゴを少しチューニングしてまた遊びに行きます
とあった
ホイールとタイヤを変えてIさんはどんな印象を持ったのだろうか。
ボクも乗せてもらった。IさんのノーマルトゥインゴGTに同乗走行した時の記憶があいまいで明確な比較にはならないけれど、15インチ仕様トゥインゴGTの感触はというと。
・フロントのキャパシティが上がったと言うか、何をやってもフロントが破綻しないような気がすると言うか、逆の言い方をすれば、細いタイヤの時はフロントが荷重、抜重に対してもっとはっきりと反応していたような。もっとも、フロントタイヤが厚くなっているので、一概にタイヤトレッドが広くなったのが原因とは特定しにくいけれど。
・前輪が太くなって走行抵抗が増えたから加速が鈍るかなと思っていたけど、床まで踏むとたぶんこのくらいだったよな、と感じるぐらい0.9リッターターボエンジンとは思えないほどの加速。加速時にリアに荷重がかかりやすいRRの恩恵か。
・Iさんには話しておいたけど、機会があったら前輪はノーマルの細いタイヤのままで後輪に扁平率の大きい15インチタイヤを履いて比較してみては、と。ぜひやってみてほしい。個人的に興味大。
Iさん また遊びに来て下さい。


