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Go−CircuitNo.232(10/08/07発行)
---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
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|1)エネルギーを変換する その3 トム ヨシダ
|2)参加申し込み受付中
|3) 2008スケジュールプレビュー
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|1)エネルギーを変換する その3 トム ヨシダ
できるだけ短い距離でクルマを止めなければならない状況になった時。あな
たはどんなブレーキのかけ方をするだろうか?
走っているクルマは大きなエネルギーを内包して動いている。それが加速中
であろうと一定の速度で走っている時であろうと、クルマは慣性力という大き
なエネルギーを蓄えて動いている。そのクルマの速度を落とす、つまり減速す
るということはまさにエネルギーの方向を変換することになる。加速中も減速
中もクルマは前に進んでいるから運動の方向としては変わらない。だから錯覚
しがちなのだが、駆動力を使ってクルマを加速させている間はエネルギーが蓄
積され続け、制動力を使ってクルマを減速させる時にはエネルギーが発散され
ることになるから実際には運動の内容が全く異なる。エネルギーの変換、とい
う言葉がピンとこなければエネルギーの転換と置き換えてもいいが、加速と減
速ではエネルギーの質が異なるのは事実として認識すべきだ。
だから、クルマが一定速度で走行していようと加速中であろうと、ブレーキ
ングに移る前には『間』が必要になる。このトランジッションができなければ、
当初の目論見である短い距離で、あるいは短時間での減速は不可能だ。
動いているクルマをできるだけ短い距離で止める。すなわち、短時間で減速
するにはクルマに高い減速度を、それもできるだけ速度の高い時に発生させな
ければならない。これがブレーキングの常道だ。ところがいかに制動性能に優
れているクルマでもタイヤの限界を超えてまで制動性能が発揮されることはあ
りえない。
それはエネルギーの変換(転換)が起きる時、質量の大きなクルマには必ず
大きな過重移動が起きる。加速中には後輪の過重が増えている。一定速度で走
っていても、その時のクルマは走行抵抗や空気抵抗に打ち勝ちながら動いてい
るから、基本的には後輪に過重がかかっている。減速する。減速中は前輪過重
がかかる。タイヤのアドヒージョンというものは輪過重(タイヤにかかってい
る過重)の大きさによって変化する。簡単に言えば、過重がかかっている間は
アドヒージョンが保たれるが荷重が抜けるとアドヒージョンが損なわれる。
つまりブレーキングはブレーキペダルを踏んで行うのだが、その際に前後タ
イヤのグリップレベルが適正でないといくら制動性能が高くてもそれを発揮で
きない状況になっている場合があるということだ。要するに、その直前まで過
重が抜けていてアドヒージョンが低下している前輪がキチンと働く状態にある
かどうかという点が問題になる。
短距離で、短時間で減速するという目的に対して操作が速ければいいと思っ
ている人が多いが、実は短距離で短時間でクルマの速度を落とすために最も重
要なのは大きな減速度を立ち上げることであって、決してスロットルペダルを
放して間髪をいれずにブレーキペダルを踏むといった操作でも、あるいはブレ
ーキパッドを変えれば高い減速度が得られるというわけではない。まず確認す
べきは前輪のグリップレベルが制動力に見合うだけ回復していつかどうかと言
うことだ。次いで前輪のグリップの限界を超えない範囲でいかに大きな制動力
を発生させるか。この二つがよどみなく行われた時に初めて高い減速度が得ら
れる。
クルマの速度を効率的に、しかも思い通りの割合で落としていくためにはク
ルマの過重移動を敏感に感じ取り、適正なタイミングで適正な踏力をかけ続け
る、あくまでも減速加速度を大きくするための操作を行うという概念が重要に
なる。部品を変更して制動力を向上させることでも同じ目的を達成することは
全く不可能だとは言わないが、その方向に頼りすぎるとトランジッションの概
念を無視することにつながりかねない。それがドライビングポテンシャルの向
上につながるかどうかは疑わしい。クルマは減速だけするのではなく、加速し
旋回するものだ。その全ての挙動と挙動の間には、それが例え最高のレーシン
グカーであろうと、必ずトランジッションの概念が必要になる。
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|2)参加申し込み受付中
〓〓〓〓以下のプログラムへの参加申し込みを受付中です〓〓〓〓
ユイレーシングスクールの全てのブレーキング練習、定常円練習はFMラジ
オによるリアルタイムアドバイスを聞きながら行います。
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|■ 10月19日(金) YRSドライビングスクールFSW
2000年から数多くの卒業生を輩出してきた筑波サーキットドライビング
スクールの富士スピードウエイ版です。午前中にジムカーナ場で定常円練習を
行いコーナリングの基本を身につけ、午後はショートコースで高速での姿勢制
御に挑戦します。サーキットを走ったことのない方も、サーキットを走るつも
りのない方も受講できます。YRSならではの合理的な教習方法で理にかなっ
た運転を身につけませんか?
・YRSドライビングスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/fds.shtml
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|■ 10月20日(土)YRSオーバルスクールFSW
44mx104mのYRSオーバルFSWを舞台にコーナリングの基本とト
ランジッションの実際を学びます。クルマの運転で最も重要なタイヤの限界内
で走ることが自然に身につく合理的なカリキュラムを提供しています。900
名の歴代ラップタイムを参考にご自身のドライビングポテンシャルがどの程度
のものか検証してみませんか?
・YRSオーバルスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosf.shtml
・YRSオーバルFSW歴代ラップタイム
http://www.avoc.com/cgi/laptime.cgi?yof,b,01
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|■ 10月20日(土)YRSオーバルレースFSW
2007年YRSオーバルレースシリーズ第7戦。日本で最も敷居の低い自
動車レースです。初めての方にはレースの走り方、駆け引きをお教えします。
オーバルスクールを卒業された方は一度ヨーイドンの興奮を味わってみて下さ
い。
・YRSオーバルレース規則書
http://www.avoc.com/2race/oval/yor.shtml
・YRSオーバルレースデモビデオ
http://www.avoc.com/5media/video/movie.php?t=oval2006-race
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|■ 11月6日(火)YRSオーバルスクール浅間台
| ☆ ☆ 最後のオーバルスクール浅間台です。ふるってご参加下さい。☆ ☆
速さはもちろん上手いドライバーを育ててきたYRSオーバルスクールのル
ーツがYRSオーバルスクール浅間台です。YRSオーバルの中で最もストレ
ートの長さに対するコーナーの曲率が小さくトランジッションの理解と習得に
はうってつけのコースです。
周回路を速く走ろうとする時に、何が速さに結びつき何が速さを損なうかF
Mラジオを通してリアルタイムにアドバイスします。サーキットを走るためだ
けではなく、公道の運転にも役立つ操作のコツと心構えをお教えします。
> YRSオーバルスクール浅間台参加者の特典
11月6日のYRSオーバルスクールを受講した方が2008年のYRSオ
ーバルレースに参加される場合はデビュー戦の参加費を無料といたします。た
だし今までにYRSオーバルレースに参加したことのない方が対象となります。
・YRSオーバルスクール浅間台開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosa.shtml
・YRSオーバル浅間台歴代ラップタイム
http://www.avoc.com/cgi/laptime.cgi?yoa,s,b1
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■ 11月10日(土)YRSエンデューロ第6戦FSW
今年最後のYRSエンデューロ。YRS卒業生で過去に参加されたことのな
い方同士で、あるいはソロエントリ
される場合は参加費の割引があります。詳しくはお問い合わせ下さい。
・YRSエンデューロ規則書
http://www.avoc.com/2race/closed/yes.shtml
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|■ 10月10日(土)YRSスプリント第6戦FSW
今年最後のYRSスプリント。YRS卒業生で初めて参加される方には参加
費割引の特典があります。詳しくは
お問い合わせ下さい。
・YRSスプリント規則書
http://www.avoc.com/2race/closed/yss.shtml
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|3) 2008スケジュールプレビュー
ユイレーシングスクール2008年のスケジュールは10月中旬に正式に発
表しますが、既に確定しているものを先行してお知らせします。
● 1月12日(土)YRSプラクティスデーFSW
● 2月27、28日(水、木)YRSツーデースクールFSW
上記の参加申し込み受付は12月中旬を予定しています。
********************************************************** 奥付け ****
□メールマガジン"Go−Circuits"
□有限会社ユイレーシングスクール発行
□編集/文責:トム ヨシダ
□オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
□Copyright:Yui Racing SchoolCo.,Ltd.
□Copyright:1986-2006 AVOCCORPORATION
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