Home > YRS Media-Info >

≡≡YuiRacingSchoolpresents≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

            Go−Circuit No.300(12/1/2010発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
    || Proud of Our Tenth Anniversary ||
》》》Be Smarter, Drive Sater, and Drive Faster! You can do it!!《《《
       【 Yui Racing School Offers Serious Entertainment 】
======================================================================
|1) 2010シーズン終了
|2) RSオリジナル『座学オンCD』好評発売中
|3) タイヤの回る音を聞きながら(絶対と相対 その1)	トム ヨシダ
|4) 参加申し込み受付中
|5) クラブ単位、同好会単位のドライビングスクールを開催します

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|1) 2010シーズン終了
  ユイレーシングスクールの11年目も無事に終わりました。
  今年は28回のドライビングスクールと11回のスクールレースを開催し、
延べ707名の方に参加していただきました。
  1999年12月の活動開始以来、511回のドライビングスクールとスク
ールレースを開催し、延べ11、624名の方に参加していただいたことにな
ります。
  今年は特に、ユイレーシングスクールでスポーツドライビングを始めた方が
多く、ドライビングスクール受講者の24.5%を数えます。もちろんリピ
ーターとして参加される方も例年通り半数を超え、ユイレーシングスクールが
ベテランの方にも初心者の方にも支持されていることを誇りに思います。
 
  今年1年。何事もなくドライビングスクールとスクールレースを予定通り終
えることができたのは、参加されたみなさまの高い運転意識のたまものだと思
っています。ありがとうございました。

  来年は2月から活動を開始する予定です。今年に引き続き来年もよろしくお
願いします。

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|2) YRSオリジナル『座学オンCD』好評発売中
  ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作した「YRS座学オンC
D」が売れています。

  「YRS座学オンCD」はユイレーシングスクールが主宰するドライビング
スクールで行っている座学の内容を全て網羅。実際のドライビングスクールの
アドバイスも収録した他、各操作の練習方法を丁寧に説明してあります。
  またYRSドライビングスクールで実際にあった逸話も挿入してありますの
で、このCDを聞くことによって実際にユイレーシングスクールを受講したの
と同じ情報を得ることができます。

  録音時間5時間34分の長いCDですが、クルマの運転に興味のある方にと
っては一生ものの虎の巻です。どうすればクルマを思い通りに動かすことがで
きるかを合理的に説明した日本初のドライビングガイダンスです。
  免許をとったばかりの初心者からサーキットでレースに参加しているベテラ
ンまで有用な内容に仕上げてあります。バックグラウンドミュージックもない
簡素なCDですが、クルマの中で聞くといっそうの効果があります。運転に興
味のある方にはぜひ買っていただきたい1枚です。

  価格は送料込みで4,500円。通常のYRSドライビングスクールの座学
の聴取料よりも安価に設定してあります。クルマの運転に興味のある方、クル
マを思い通りに動かしたい方、今よりもサーキットを速く走りたい方はこの機
会にご購入下さい。

・YRS座学オンCD説明頁と申込フォームへのリンク
http://www.avoc.com/cd/

※説明頁には123にのぼるチャプターのさわりの部分とナレーションの一部
を掲載してあります。
※数量に限りがあります。購入を希望される方はお早めにお申込下さい。
※CDはMP3形式で録音してありますので、対応の再生機器が必要です。

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|3) タイヤの回る音を聞きながら(絶対と相対 その1)	トム ヨシダ

  小林可夢偉選手にとって日本GPはベストレースでなかったかも知れないが、
我々日本人としては疑いなく誰もが日本GPでの走りを称えるだろう。
  まさに、日本GPでの小林選手の走りは圧巻だった。もちろんテレビの画面
を通してだけど、彼の戦う姿勢が見てとれてこれぞモータースポーツと膝を打
ったものだ。
  実際、ヘアピンでインをさして抜くシーンなぞは身震いしたほどだ。アウト
から併走して追い抜いたシーンではいつの間にか立ち上がっていた。目の奥が
熱くなるのを感じた。

  ユイレーシングスクールの1年が終わり、F1GPもシーズンオフに入った
が、今年はいつになくモータースポーツが楽しかった。ユイレーシングスク
ールのスクールレースで卒業生の走りを見る時も、なんか、ほのぼのとした違
う視点で見ることができた。ドライビングスクールでのアドバイスもいつにな
く力が入っていたようだ。来年のことを考える時期になって、その最たる理由
が小林選手の走りにあったことに気づいた。
  他のGPでも手に汗を握るようなシーンはあったが、やはり極めつけは日本
GP。そして、レース後に報道された小林選手の幾多のコメントの中こそ、モ
ータースポーツの本質に迫るものがあった。
  
  もちろん伝聞ではあるが、「自分の前に道が見えるんですよ」、「レースの
中で抜けると思う時には抜きます」。そんなことをレース後のインタビューで
話していたようだ。そんなインタビュー記事に目を通しながら、自分でレース
をしていた時のことを思い出していた。
  
  アマチュアモータースポーツのSCCAとF1GPを比べては小林選手に申
し訳ないが、
      < 昔、確かに小林選手と同じような感覚を覚えたことがある > 
と妙な懐かしさを感じた。

  アメリカでレースをやっていたころ、レースにかかる費用は日本に比べれば
信じられないくらい安かったが、1ドルが260円なんて円安だったものだか
ら、日本でしか収入のなかった身にとってはアメリカで生活するだけでも精一
杯。本来ならばレース費用など捻出できるわけがなかった。それでもレースを
やりたい一心でKP61スターレットのGT5仕様を手に入れた。たぶん、そ
の時は先のことなど考えていなかったのだろう。
  練習も少しだけ、予選も少し、ファイアストーンのスリックも2レースで交
換するところを5レースは使い、なんとかレース活動を続けた。余裕がないか
らメカニックを雇うこともできず、レースに行くのはいつも奥さんとふたり。
15mのトレーラーをクルーキャブで引っ張り、唯一のチームクルーである愛
犬クッキーとともに年間13戦ほどを戦っていた。
  それでも悲壮感は全くなかった。もちろん毎日の生活は大変だったが、9,
000回転も回るドライサンプ仕様の3Kエンジンでレースに参加できるだけ
で十分だった。昔オートスポーツ誌に掲載されていた間瀬明さんのCAN−A
Mレースレポート。雲の上の存在だったデニス・フルムやマーク・ダナヒュ
ーが走ったリバーサイドレースウエイを自分も走れるというだけで頬がゆるん
だ。

  アメリカでレースを始める前に覚悟はできていた。それまで日本とヨーロッ
パとアメリカのモータースポーツの現場を歩いてきて、自動車レースがモータ
ースポーツと呼ばれ、車両規則や競技規則はあるるものの、実はとんでもない
不公平なスポーツであることはじゅうじゅう承知していた。
  70年代に盛んだった富士GCレースの取材で、決勝レースに向けてエンジ
ンを温存するためにレッドゾーンまで回せないチームから話を聞いた。同じレ
ースに参加していても、予算が少ないだけで走る前から結果が読める理不尽さ
を感じたものだ。
  鈴鹿サーキットの1コーナーで旗を振っていた時、FL500の有名なドラ
イバーがポストにやってきて他の選手の練習走行を見ていたことがある。走行
料金を浮かすためだった。やみくもに練習すればいいとは思わないが、走り込
めばそれなりに疑問が確信に変ることも否定できない。それでも出費を抑える
ために傍観者にならざるをえないドライバーがいた。
  そんな話を星の数ほどある。クルマにお金がかかる。タイヤにもお金がかか
る。練習をするにもお金がかかる。チーム体制をよくしようとすればお金がか
かる。自動車レースに参加するためには、運転技術より先に厚い財布が必要だ
とまことしやかに語られていた。
  
  どんなスポーツにもルールがある。勝敗を明確にするための決まりがある。
道具を使うスポーツで、勝つために有利な道具の使用が認められることもない。
純粋に競技者の資質を問うのがスポーツだから、道具に依存して勝負を優位に
運ぶことは許されない。それが一般的な社会的認識だ。
  しかし、モータースポーツはいささか事情が異なる。使う道具が人間の能力
をはるかに超えた性能を発揮するクルマだから、性能を上げることができれば
勝てる確率が高まる。車両規則通りにクルマを作り、競技規則通りにレースに
参加しても、投ずる資金の大きさと使い方でポテンシャルに明確な差が出てし
まう。それがモータースポーツの実体だ。もちろん今に始まったことではない。
いいか悪いかを論じる必要もない。100年以上前。世の中に自動車レースが
誕生して以来、モータースポーツは不公平な公正さをよりどころに発展を続け
てきた。
  
  当時参加していたSCCAのGT5クラスにも強敵がいた。米国日産から支
援を受けていたドライバーが同じGT5クラスにダッツン310(スリーテン)
で参加していたし、ロサンゼルスの高級住宅街パロスバーデスに住むお金持ち
のイタリア移民の息子がルール違反ぎりぎりのアルファロメオ1300ジュリ
アを持ち込んいた。座るとドライバーの顔がセンターピラーより後ろにあるチ
ューブフレームのミニクーパーも常連だった。
  なのに。
  それでも資金の不足をなげくことは全くなかった。アマチュアレースとは言
え、スポンサーも持たない日本人がアメリカ人に交ざって自動車レースに参加
するだけでも望外の喜びだった。勝ちたいという気持ちは十分にあったが、情
勢からみて簡単に勝てるとも思えなかった。それでも、その時すでに12年間
自動車レースの現場を歩いてきたという自負はあった。 

< この項続く >

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|4) 参加申し込み受付中 & YRSスケジュール
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
|     ◆ ◇ ◆ クルマの運転の楽しさを味わってみませんか? ◆ ◇ ◆
| ※申込み締切りを過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。開催日
| 前3日を過ぎてからの申し込みは受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
| 振り込まれた方は振り込んだことを証明するものを受付で提示して下さい。
----------------------------------------------------------------------
|■ 2011年2月6日(日)YRSオーバルトレーニングFSW
  2011年最初のドライビングスクールはYRSオーバルスクールスペシャ
ル。過去にいずれかのYRSオーバルスクールに参加された方を対象に、半径
22m直線130m(44m短円、176m長円)のYRSオーバルFSWロ
ンガーを使って高速コーナリングの練習を行います。3速からのシフトダウン
してターンインすることがが求められるコースにぜひ挑戦してみて下さい。16
名限定で少人数で行います。
  当日はロガーで走行データを収集し検証します。データが必要な方はSDカ
ード(容量不問)をお持ちいただきます。後日データの解析方法を連絡します。

・YRSオーバルスクールFSWスペシャル開催案内&申込フォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=osf

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
|4) クラブ単位、同好会単位のドライビングスクールを開催します
  ユイレーシングスクールの活動開始直後から関東以外でスクールをやらない
のか、という問い合わせをいただいていました。現在は関東に限っていますが、
他の場所でも開催できないかと考えたのがYRSカスタムドライビングスクー
ルです。
  今年もポルシェクラブ、BMWクラブのドライビングスクールを開催し好評
でした。 
  ユイレーシングスクールではカークラブ単位や仲間同士で受講できるドライ
ビングスクールを開催します。カリキュラムは幹事の方と相談して決めますの
で、ご要望に沿った内容のドライビングスクールをあつらえることができます。
  基本的にはサーキットなりジムカーナ場を占有しての開催になります。ご希
望があれば関東以外での開催も可能です。幹事の方にお問い合わせいただけれ
ば、こちらから可能なプログラムを提案させていただきます。

・YRS フォー ユー 案内頁 
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=ypy
・YRS問い合わせ
ma2008@avoc.com

********************************************************** 奥付け ****
□メールマガジン"Go−Circuits"
□有限会社ユイレーシングスクール発行
□編集/文責:トム ヨシダ
■問い合わせ:090−6539−4939(朝8時〜夜9時)
□オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
□Copyright:1999 Yui Racing SchoolCo.,Ltd.
□Copyright:1986 AVOC CORPORATION
本メールマガジン、オリジナルサイトの全部、または一部を複製もしくは引用
されたい方は、事前に発行人までご連絡ください。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ Presented by Yui Racing School≡