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≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 
           Go − Circuit No.206 (07/04/05発行)
 
---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマ安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと
楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「クル
マさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングスク
ールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
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| 1)MACIダートトラック体験走行 終了
| 2) YRS第4戦FSW 終了
| 3)参加申し込み受付中
| 4)観戦の勧め  YRSエンデューロ&スプリント第5戦
| 5)クルマを動かすということ
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| 1)MACIダートトラック体験走行 終了

  話はいささか古くなるが、6月19日にツインリンクもてぎにあるクォータ
ーマイルダートでYRS卒業生を対象とした試験的スクールと体験走行会を開
催した。まずは本格的なダートトラックを体験された方の声を。

                 =  =  =  =  =  =  =  =  =

設問6)ダートトラックを走られた感想をお聞かせ下さい。

・1.体験記 初めてのダートでしたので、大変面白かったです。普段FF車に
乗っていますので、FRでのリアのスリップに慣れていないためか、戸惑いまし
た。コントロール方法を知らないため、壁に張り付くことを恐れていたと思い
ます。無意識に怖がっていることを師匠に指摘されて自覚しました。潜在的な
ものを自覚できたことは、嬉しかったと同時に師匠に感謝致します。FF車に乗
った時は、その恐怖がないことに気が付きました。また、ハンドルを切り始め
て、ポンとブレーキを踏めとの指摘を実行したら、簡単に曲がりました。しか
も以外に穏やかに曲がり始め、アクセルを踏み続けられるのでもしかしたら、
これってタックインというものですか?タックインがどういうものか良く分か
っていません。4月26日の豪雨の中で走った時、コーナーでブレーキを踏み
ました。確かに車は方向を変えているのですが巧くコントロールできませんで
した。雨とダートは同じか?確かめて見たいです。自分の不注意で、目が痛く
なり、貴重な乗車のチャンスが少なかったのが残念でした。次回は、もっと早
く走りたいです。また、走れる気がします。次回を楽しみにしています。 2.
ダートトラックの認知性 私の勝手な想像ですが、ダートトラックは、田舎に
住んでいる方々が楽しむ自動車レースではないかと思います。田舎の空き地を
活用して、何か面白い遊びはないかと考えたときに、そこにあったトラックや
自転車代わりに使っているおんぼろ自動車を乗り回しているうちに、一定の場
所、条件で速さを競うことから始まったのではないかと思います。他人と競争
することは、元来ヒトは好きでしょうから、また、壊れても気にならない車で
好きなように走れれば楽しくないはずはありません。ところが、日本はどうで
しょうか?北海道などの田舎であれば、ダートレースを楽しめますが、殆どの
地域は狭く、また、ピカピカの車に乗っていますので、自動車に対する価値観
もアメリカ人とは違っているように思えます。アメリカ人と同様の価値観を持
っている訳ではありませんが、私自身周りの人々から浮いています。 3.ダ
ートトラックのレース開催について レンタル車両で練習会を数多く開催して、
巧くなれば誰でも競争してみたくなるように思えます。私はそうです。そうす
れば自然発生的に練習会が競技会に変わります。お金に余裕のある者は、自分
の車で走るようになると思います。最初から自分の車でレースに参加するので
あれば、参加者は限られ、レースそのものの開催が危ぶまれる状況になってし
まうような気がします。軽トラックのダートラ仕様で走るのは、面白そうです
ね。少なくともプレーミジェエトよりは遥かに面白いような気がします。 
・午前中の走行は、怖い&何したらいいのか分からず正直???でした。午後
までの走行の間にプレイングミジェットで遊んだお陰でダートってこんな感じ
になるんだ、ブレーキ踏まないでコーナーに入っていっても、コーナー中にア
クセルで車の向きを制御できるんだって事が分かって、これがすごく勉強にな
りました。速度が遅かったから、恐怖心もなく楽しめました。午後、プレイン
グミジェットで走った後、レンタル車両で走ったお陰で、あまり怖い思いもせ
ずコーナーに入る前に”こうすれば車の向きが変わるんだ。変わった後は、こ
うすればいいんだ”ってのを体験できました。何より今まで、サーキットで車
がちょっとでも滑り始めるとビビッてアクセル戻してたのが、戻しちゃだめだ、
アクセルでコントロールするんだってわかったことが自分にとっては大きかっ
たです。まだまだできてない事は沢山あると思うんですが、タイヤがすべって
いくのがあんなに楽しいって事が分かってとーっても嬉しかったです。 
・初めてのダート、初めての(FFもですが)FRでした。当然駆動形式によ
る差異はある筈ですが、いずれにせよ車の初期動作を遅れ無く感じ、対処する
事の重要性を認識しやすい環境なので、運転に於ける、様々な情報に対しての
自分のセンサーを開発、発育させるには理想的なもののひとつなのでは無いで
しょうか。埃はスゴいですね。トムさんによるメンテナンスを切望します。楽
しかった。マイダートトラック車両の事も考慮に入れるとなると、言葉はあり
ません。僕の人生を活かしてくれる事への感謝を込めて。 
・トムさんありがとう、楽しかったです。YRSの呼びかけだから、安心して
参加できました。最初、ダートトラックレースを見たときは、何だか荒っぽい
と思いました。ドンガラどころかガラスも無い、レース車両なのかドリ車なの
かっていう車が、土を撒き散あげてド派手なドリフトしてるのを見て、技術よ
り度胸の世界?気弱な自分にゃ向いてないかな?みたいな感じも少ししました。
がっ!走ってみると、これが楽しいたのしい。見た目と違って力まかせでは曲
がらないし、ストレートでは踏まなきゃ前に進まないし、踏んだら踏んだで舵
角が付いてると真っ直ぐはしらないし、車の挙動に神経使う。自分のやったこ
とが即座に帰ってくる。繊細かつ積極的に車を操らないといけない。全然、ガ
サツじゃないや。それに、ダートだからって今までの運転と全く違う訳じゃな
い。舗装路と同じところ、違う部分、そんなことも走ってるうちに何となく判
ってくる。もっと上手に操りたい、運転が楽しい。ドリ車っぽい?気後れする?
そんなの忘れた。 終わったあとは、なんか純粋に車で遊んだなっていう感じ。
汚れた車をみんなで洗車したんだけど、洗ってる様子が、もう、みんな自分の
車っていう感じで可笑しい。「あしたもまた遊ぼうねっ」ていう雰囲気になっ
てしまった。人をガキに変えちゃうアメリカンモータースポーツは凄い。まだ
の人は、是非一度!お奨めですよ。 
・まだ、かなりマージンを残して走っていたのでもっと早く走れると思います。
コントロールはFFしか乗っていませんが、しやすかったです。車両製作はコス
トによると思いますが、皆それぞれが作ったら楽しいと思います。(台数が少
なかったので、多ければかなり盛り上がりそう) 
・今回、午後の部、○○さんがマーク2、もう一人がスカイラインに乗りたい
とのこと、私はFFでした。確かに速かったですが、つまらなかったです。そこ
で、最終回はFRに乗りたい一心で、繰り上がった順番で、あわててマーク2に
乗りました。しかし、これが失敗。全然まっすぐ走らず、コンクリートウオ
ールにぶつけてしまいました。クルマから降りる時、サイドブレーキを引こう
として気づきました。足踏み式のサイドブレーキがオモイっきりかかったまま
走行していたのでした。で、本当はあまり楽しくありませんでした。というの
が本音です。 
・舗装路に比べると、簡単にリアがスライドしてくれる。そのおかげで「自分
はドリフトできないし、クルマのコントロールができてないんだ」という劣等
感から開放された気がした。また、低い速度でスライドするので、スライドコ
ントロールが比較的安全に練習できると感じた。一方で、本当はもっと難しい
はずだとも思っている。今回は、無理な突っ込みをしなかったので、ターンの
入り口で極端なアンダーステアに悩まされることは無かった。しかし、今後も
っと速く走ろうとすると、そういう悩みがでてくるのだと思う。とにかく、も
っともっと走りたいという気持ちです。 
・とても楽しかったです。久々に味わう走る前の緊張感。お尻を出して走って
みたいというFR乗り故の欲望を解き放てる開放感。とても良い刺激になりまし
た。次回、またこの機会があれば是非走りたいです。また願わくばモテギまで
行くことを考えると走れる時間をもう少し増やして欲しいですね。 
・初めてのダートで殆ど乗ったことが無いFRでしたが大変楽しめました。次
回開催も都合付けば参加したいと思います。
・まずダートトラックでは全てのことが明瞭に起きるということ。きっかけの
ステア操作でテールを振り出すことの意味がこれ以上ないくらい判りやすかっ
た。またロード以上に過重移動の意味がよくわかりました。常々教わっている
トランジッションの意味をこれほど明確に身体で感じることができたのは感動
ものでした。すべてのドライバーはダートトラックから始めるべきではないの
かとまで思いました。トムさんからのヒントで、最後にはゼロステアのドリフ
トまでできてしまし(偶然?)我ながらビックリでした。もうひとつ、カーコ
ントロールはタイヤのグリップの絶対値とはまったく関係ないというのが新し
い発見でした。
・姿勢(スリップアングルの)変化がゆっくりなので、舗装路に比べてより細
かくインフォメーションを得られた。また、求められる操作もゆっくりなので、
落ち着いてコントロールすることができた。舗装路とはまた違う操作が必要だ
が、姿勢のコントロールの自由度が高い点では、運転の幅を大きく広げること
ができる場だと思う。
・乗った車がFFだったためもあるかもしれないが、ターンインでお尻を出すの
が難しかった。少し切り込んでリアが出はじめた状態でブレーキをかけるが、
必要以上に減速してしまうか、フロントが逃げてしまうかしてしまった。まだ
リアが出たときの待ち時間が短いためだと思うが(それでも1秒くらい待った
つもりだが)、想像以上に長い「待ち」が必要らしいと思った。

                 =  =  =  =  =  =  =  =  =
 
  ツインリンクもてぎのダートトラックは南カリフォルニアのベンチュラにあ
るベンチュラレースウエイをコピーしたものです。ローバンクのクォーターマ
イルダート。現在はミヂェットカーレース、ストックカーレースが開催されて
いる他、誰でもダートトラックが体験できるレンタルのプレイングミヂェット
の営業が行われています。
  ダートトラックレースはアメリカンモータースポーツのルーツです。今やミ
ヂェットレースで速いドライバーがインディ500のドライバーに抜擢され、
一時二輪GPを驚愕させたケニーロバーツなどもダートトラックの出身です。
滑りやすく毎周コンディションの変わる路面で速さを保つ。クルマがあるいは
モーターサイクルが手足のように動かせる人、タイヤが自分の五感の延長であ
りうる人が速く走れます。そんな環境ですからカーコントロールを楽しむため
には極めて有効な手段です。タイヤも減らずクルマへの負担も少ない。運転手
のテクニックが結果につながる。速いドライバーは1周400mのダートトラ
ックをミヂェットで11秒台で走ります。それがアメリカングラスルーツモ
ータースポーツの原点です。
  ツインリンクもてぎのミヂェットカーは専用車両を所有する必要があるので
万人向きとはいえませんが、MACIが開催しているストックカーは車両の製
作費も安くすみます。今回の体験走行もMACIの車両を借りて行いました。
MACIでは現在ダートトラック人口を増やすためにスクールを計画していま
す。YRSはカリキュラムを作成することでダートトラックの発展につなげた
いと考えています。計画が具体的になりましたら告知します。

・ツインリンクもてぎ
http://www.twinring.jp/
・MACI
http://www.m-maci.com/index.html

● AVOC制作「ミヂェットへの招待」ダイジェスト版
http://www.avoc.com/3media/3auidio_video/img_audio_video/etc/midget.mo
v

○  ユイレーシングスクールでは「ミヂェットへの招待」ビデオを販売してい
ます。ミヂェットの構造やセッティングの説明、レースシーンやオンボード映
像満載の1時間54分のVHSビデオです。定価は送料込みで3,200円。
ご希望の方は郵便振替で

00170-0-251730番   ユイレーシングスクール

宛てに送金して下さい。郵便振替の用紙の通信欄に送り先の住所を郵便番号か
ら記入して下さい。

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| 2) YRS第4戦FSW 終了
 
  降るかなどうかな、と心配を続けていた梅雨時のYRS第4戦。結局雨は降
らず曇りながらも気温の高い一日だった。3月のレースが雪のために中止にな
り今年初めてのFSWエンデューロとFSWスプリント。エンデューロには1
3台が出走。そのうち9台が単独エントリ。スプリントは36台が参加。ロ
ードスタークラスはワンメイク。残りの車両はパフォーマンスによって2クラ
スに。
  レースはというと、とにかく、とにかくどのクラスも大いに見どころのある
内容だった。
  まずエンデューロ。結果はサイトに掲載してあるのでそちらを見て欲しいが、
YRS始まって以来の僅差で1位と2位がフィニッシュ。ともに178周を走
破しその差はわずかに17.995秒。それがスタートから130分経過した
時点での差。間違いなく1位のチームはヒヤヒヤもんの終盤だったろうし、一
人で130分走った2位のドライバーは「あん時もう少しペース上げときゃ」、
「あの場面で周回遅れに出くわさなきゃ」と悔しさいっぱいだったはず。でも
それがレース。レースに『タラ』と『レバ』はない。結果が全て。それを自分
が演出する。自己完結した結果が事実として残るだけ。だからレースは面白い。
  クルマのポテンシャルに差がっても、それをなんとかできるのもエンデュ
ーロの楽しさ。2〜4位はトップから1周遅れの同一周回。最終的には単独、
チーム、単独の順でフィニッシュしたが、その差はそれぞれ1.718秒と2.
597秒。わかっていても『タラ』と『レバ』が頭をよぎる、はず。
  130分という短いレースだがYRSエンデューロは使用するコースも短い。
速度は大きなサーキットより遅いかも知れないが、ドライバーが直面する環境
とやらなければならないことは大きな耐久レースと同じ。むしろコースが短い
分難しさはあるはずだ。
  今回はドノーマルでポテンシャル的に劣るクルマで参加したドライバーがふ
たり。結果に期待できなくても自分の演出を信じて参加したその心意気やヨシ、
だ。
  もうおわかりだろう。勝とうと走っても勝てるとは限らない。勝ちたくても
簡単には勝たせてくれない。自分で、あるいはチームで落とし前をつけられた
つけられた時しか結果はついてこない。それがレース。だからドライビングス
クールの延長線上にはレースが必要なのだ。
  さてスプリント。参加したドライバーが予選からファイナルヒートまでどん
なラップタイムを刻んだか全ラップを掲載してあるからご覧いただきたい。た
だしスプリントでは速さは必要だがあまりあてにはならない。なぜならば相手
より先にフィニッシュすることが最大の命題だからだ。もちろん速いほうがい
い。が、まず自分の思い通りのラインは取れない。
  ではどうやって勝つのか。自分はギリギリのところで可能な限りミスをしな
いで走る。ところが相手だって同じことを考えている。わかりきったことだ。
抜けやしないし独走も許してくれない。抜けないからといって肉弾戦に持ち込
むのはモータースポーツとして最低だ。それでもあらゆる場面で勝ち負けがつ
く。どうする。
  だからYRSのレースは回を重ねるごとにレベルが高くなる。すでにテクニ
ック云々よりも意識と意欲のやりとりの域に達しているからだ。その意味でポ
ディウムに上がれるのは3人だけだが、参加者全員が勝負をしているのは紛れ
もない事実。今回はAクラスで2人、BクラスとRクラスで3人ずつレース中
に自己ベストを更新したドライバーがいた。速く走りながら勝負に勝たなけれ
ばならない。けっこうつらい課題だ。それでも走った人には必ず見返りがある。
エンデューロが流れの中に身を置いて自分のベストを尽くしながら天命(笑)
を待つのだとすれば、スプリントは流れを創る一員として積極的に他人とかか
わっていくことなのだろう。結果は別にして、そこには間違いなくスッピンの
自分がいたはずだ。

・YRSエンデューロ&スプリント第4戦結果と全ラップ
http://www.avoc.com/4circuit/4result_race/2005/20050625-ys-results.sht
ml

【YRS第4戦参加者と今後YRSに参加される方へ】
  今回。特にスプリントは手に汗を握るつばぜり合いの連続。コーナーに並ん
で入っていくのは当たり前。相手のミスを誘発するためにラインを変えて仕掛
けるシーンも珍しくはなかった。観戦に来られた方の数は少なかったけれども、
レースを見た人は圧倒されたはず。だからこそ、いっそうの注意をお願いした
い。
  と言うもの、YRSがレースで使っているコースはどちらもコーナーの長さ
に対して幅が広すぎる。悪いことではないのだけれど、それだけラインの自由
度が高くなる。いくつかのシーンで並走しているクルマのエネルギーの方向が
交わっていたケースがあった。もちろんコース幅が広いからなのだが、インの
クルマの慣性力が外側に向かっているのにアウト側のクルマの慣性力はすでに
イン側に向いていたという場面だ。レースであるからコーナーの並走はあって
当然だが、エネルギーの方向が交わっているということは接触の危険性をはら
んでいるということを覚えておいてほしい。気心知れた仲間だから何をやって
も大丈夫だと思うのは錯覚だ。競り合いの中にも万が一の危険性を排除する余
裕をもっていただきたい。次回の筑波では何かあっても安全は確保できている
状況でのつばぜり合いを期待します。               トム ヨシダ

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
| 3)参加申し込み受付中

   ☆ ☆ ☆  以下のプログラムへの参加申し込みを受付中です ☆ ☆ ☆ 
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|      ☆YRSオーバルスクール卒業生の参加をお待ちしています ☆

■ 7月9日(土)YRSオーバルレース第2戦

  YRSオーバルレースも2年目に入ります。モータースポーツの楽しみ方を
知っているYRSだからこそ開催できる日本で最も手軽なレースです。YRS
オーバルスクールのいずれかを受講された方はどなたでも参加することができ
ます。
  レースのフォーマットは昨年と変わりません。速く走ることよりもむしろ上
手く走ることが求められるショートオーバルレースでテクニックと集中力をスー
プアップして下さい。

・YRSオーバルレース規則書
http://www.avoc.com/2school/2yos/yorf_guide.htm
・YRSオーバルFSWラップタイム総覧
http://www.avoc.com/4circuit/4circuit_record/oval_yosf/yosf_frame.htm

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|            ☆ YRS卒業生の参加をお待ちしています ☆

■ 7月30日(土)YRSエンデューロ、スプリント第5戦筑波
  今年最後の筑波サーキットコース1000でのエンデューロ&スプリントで
す。どちらのレースもYRS卒業生を対象にドライビングスクールの一環とし
て開催しますから安全に対して共通の意識で臨むことができます。一度でもY
RSのいずれかのスクールを受講された方は、競争という環境で走ってみて下
さい。ご自分の運転に対する意識が明確になります。また、今の速さに満足し
ていない方、次のステップに進みたい方の参加をお待ちしています。

・YRSエンデューロシリーズ規則書
http://www.avoc.com/2school/2yrs/yte_guide.htm
・YRSスプリントシリーズ規則書
http://www.avoc.com/2school/2yrs/yts_guide.htm
・YRS年間カーナンバー
http://www.avoc.com/2school/2yrs/carnumber.htm

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| 4)観戦の勧め  YRSエンデューロ&スプリント第5戦

  7月30日(土)。筑波サーキットコース1000でYRSエンデューロ&
スプリント第5戦が行われます。2001年から始めた卒業生のためのスク
ールレースですが、今や見ごたえ十分なレベルにまで達しました。そこでまだ
YRSのレースをご覧になったことのない方にぜひ見ていただきたいと思い、
観戦に来られた方への特典を用意しようと思います。
  詳しくは次号に掲載しますが、観戦に来られた方は受付けをして下さい。受
付けで抽選券をお渡しします。当選された方はYRSスタッフが運転するクル
マの助手席に乗りセミレーシングスピードでコースを体験していただこうとい
うものです。ヘルメットはこちらで用意しますのでお持ちでない方も申し込み
できます。

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| 5)クルマを動かすということ

  1999年の12月に最初のユイレーシングスクールを日本で開催し、翌年
には筑波サーキットドライビングスクールを開校。その年の10月にコース1
000がオープンするや1週間後にタイムトライアルを開催し2001年には
YRSエンデューロとYRSスプリントを始めた。エンデューロの走行時間こ
そ10分増えてはいるが、フォーマットは今と同じ。安全と白熱した争いとい
う相反する遠大なテーマの実現を目指していたのも同じだ。
  そのスプリントの初期。こんなことがあった。ある参加者がストレートで抜
かれそうになるとラインを変えて追い越そうとするクルマのラインをつぶして
いた。もちろんレースではあってはならないこと。そのドライバーを呼んでス
トレートの車線変更は認めないと伝えた。まかり間違えば接触の危険性がある
と。するとそのドライバーは「レースなのだから当たってもしょうがないので
はないですか?GT選手権だって当たってますよ。」と言う。確かに規則はあ
るが、それを作る側が「作ればオシマイ」と思っている節のある日本ではそん
な受け取り方をするものかと思った。いわゆるヤリ得が蔓延する日本だからな
おさらだ。
  しかしことモータースポーツを主催する者としては見過ごすわけにはいかな
い。ただでさえ危険なサーキットでの競争を開催し、希望者とはいえ人を集め
て走らせているのだから当たり前のことだ。
  当のドライバーは最終的に理解してくれたが、同時に『もしレースに参加す
る人が同じような意識を持っていたら参加すること自体が大きなリスクを負う
ことになるなぁ。それがレース人口が増えない理由かなぁ。』とつくづく思っ
た。『モータースポーツは善意で成り立っている』、『モータースポーツでは
他人の犠牲の上にアドバンテージを得てはいけない』、『モータースポーツで
は自分がされたらイヤだと思うことを他人にしてはならない』。折に触れYR
Sのレースに参加するドライバーに話すことだ。

  ふだん町の中を走っていても『オヤオヤ』と思うことがある。片側一車線の
道で前走車が止まったのに自分が速度を落としたくないのだろう。対抗車線に
はみ出てまで停まった前走車を追い抜いていく。対抗車線を走ってきたクルマ
にとっては思いがけず正面に向かってくるクルマが現れたのだからブレーキを
かける。そんなシーンに出会うことが多い。細い道が入り組んでいるここ八千
代市ではそう感じる。
  かと思えば、わき道から合流しようとしているクルマがある。リアビューミ
ラーを見れば後続車は1台もいないが、前方にはそのクルマが時速50Kmま
で加速するスペースはない。なのに強引に合流してブレーキをかけさせる。そ
んな場面が頻繁にある。
  いったい彼らはそうすることで何を得ようとしているのだろうか?時間の節
約か?傍若無人に振舞うことで優越感にひたるためか?自分の思い通りに行動
したいという欲望をみたすためなのか?
  では彼らが望むものが手に入ったのか?そうではないだろう。彼らが手にし
たのは運転にまつわる危険度が増したことだけだ。彼らは奔放に振舞うことで
自由を手に入れたのだろうか?そうではない。自分の大切な部分を他人の判断
に委ねることになったことに気づかないだけだ。

  町中であろうとサーキットであろうと、例えそれが相手より前を走ることが
課題のレースであっても、自分のことしか考えられない人には危険がつきまと
う。それは全てが主観に基づいているからだ。速く走れる人かも知れないが、
その速さは危ういものだ。
  そんな低いレベルで自分を満足させることはもったいないことだ。少なくと
もYRSに集まってきてくれる人達やエンデューロなりスプリントのレースに
参加している人達は、日常生活では得られない『高み』を味わいたくて走るの
だろう。ならば最初から最後まで運転している間は何をすべきで何をやっては
ならないかを貪欲に明確にすることだ。最終的にはそれが『高み』を垣間見る
最善の方法だ。

  ここにふたつのメールがある。どちらもYRS卒業生からのものだが、メ
ールマガジンのネタになるとは本人も知らない。しかしスクール中に感じたこ
とが書かれていてぜひ公開したいと思った。無断転載をお許しいただきたい。

  =  =  =  =  =  =  =  =  =  
  最初はYRSオーバルスクール浅間台の参加者のメール。

こんばんは、△△@ロードスターです。
5月31日の浅間台では貴重な体験ができました。午前中のウェットでは、イ
ーブンスロットルでただステアするだけなのに、どんなに慎重にターンインし
てもアンダーが発生し、後半はオーバーになる。自分がいかにタイヤのグリッ
プに頼った操作をしているか痛感しました。それで荷重移動を意識しつつ走っ
たわけですが、結果、ドライに変わってもベストより1.55秒くらい遅くな
ってしまいました。
そこで、あれこれ考えるのをやめていつものとおり走ったらベストの0.1秒
落ちまで回復できました。ブレーキは弱めにして進入速度を重視した走り方で、
荷重移動は少ないと思うのですが、自分が思っていたより進入のアンダーはな
く、後半もきちんと曲がりこんでくれたと思います。また、ブレーキのリリ
ースが荒く、その瞬間にアンダーを発生していることを指摘していただいたこ
とは大きな収穫でした。今は毎日の通勤で、ブレーキペダルに神経を集中して
練習しています。懸案だったTC1000でのアンダーは、ブレーキが強すぎるこ
とと、それによって進入速度が遅くなるためにリアが流れないためではないか
と思うようになりました。
実は先週、それを裏付ける体験をしました。テールが流れたときにあわてずに
操作できるようになるためにドリフトの練習会に参加したのです。朝の8時か
ら9時までは騒音問題でドリフト禁止ということで、なんとオーバルのグリッ
プ走行が練習メニューになっていました。シメタ!というわけで、丁寧に且つ
できるだけ早く走りました。その時講師に、「荷重移動ができているのは△△
さんだけでしたよ、結構グリップで走りこんでますね?」と言われ、ちょっと
鼻が高かったです。プチ自慢はさておき、実はドリフト用にと中古の15イン
チタイヤを購入し装着していったのです。銘柄はいつもと同じDNA-GPで
す。サイズが205から195になっているわけですが、そのグリップの差が
はっきりと感じられました。いつものようにオーバルに進入していくと、リア
のスリップアングルが大きくなってグイグイと曲がるのがはっきりと感じられ
るのです。ということは、今までの自分の進入速度は195レベルだったとい
うことだと思います。205に適した速度でターンインすれば、より効率のよ
い旋回ができるのではないかと思ったのです。でも体に染み付いた限界速度を
超えるのって勇気が要りますから、なかなかできないとは思うのですが、、、。
 
  次はメールマガジンのバックナンバーに目を通していて感じるところがあっ
たとのメール。

 読んでいて最も共感したのは、過去のレースを振り返る文章中での「意識が
透明になってゆく」という言葉ですね。関越オーバルスクールのあたりでよう
やく、『意識の持ちかた』あるいは『個人の思想』といったもので一段高い走
りが実現することを垣間見た気がしているのですが、じゃあ翻ってそのために
用意すべきものはなにかと胸に手を当てると、透明な意識であるように思って
いました。まさにその言葉を見たわけで、笑い出したくなります。2ヶ月前な
ら看過していたのでしょうが、今はこの一言が重いですね。自分に決定的に欠
けていたジグゾーパズルのピースですから。
 明日のスプリントはかつてないほど期待しています。これほどタイムや順位
が気にならないのも珍しいです。「あのコーナーはああ走ろう」などとも思い
ません。それでも走りのなにかが明確に変わるでしょうし、なにも変わらなく
とも「変われなかった事実」を今までとは別の視点で捉えることができるはず
です。まぁ、結果が出るに越したことはないのですが、やっかいなコースです
し、あくまでも自分の中のモノサシで走ります。  

  =  =  =  =  =  =  =  =  =

  人間の意識は歳とともに多少は変化します。若い時に見えなかったものが見
えてきたり、こだわっていたことがどうでも良くなってきたり。でも歳をとっ
たからと言って運転の下手になるものでも遅くなるものでもありません。大切
なのは運転を楽しいと思う気持ちと安全を尊重する意識です。それらを持続す
ることさえできれば運転はもっと楽しくなります。運転の楽しさとは自分と向
き合うことの喜びでもあるのです。
  ユイレーシングスクールを卒業してまだレースを味わっていない方。次回筑
波のレースにおいで下さい。運転を心から楽しんでいる万年青年達に会えるは
ずです。
                                     トム ヨシダ
  
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  □ メールマガジン " Go − Circuits " 
  □ 有限会社ユイレーシングスクール発行
  □ 編集/ 文責:トム ヨシダ
  □ オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
  □ Copyright Yui Racing School Co.,Ltd.
  □ Copyright 1986-2005 AVOC CORPORATION
        本メールマガジン、オリジナルサイトの全部、または一部を複製
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