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≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go − Circuit No.195 (10/01/044発行)
---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマ安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと
楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「クル
マさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングスク
ールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
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1)R&Sドライビングレッスン開校決定
2)ユイレーシングスクール参加申し込み受付中
3)トム ヨシダのドライビングチップス
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1)R&Sドライビングレッスン開校決定
> 運転の楽しさを見つけたい方募集中
ユイレーシングスクールでは10月と11月の土曜日に富士スピードウエイ
ジムカーナ場でロード&スタードライビングレッスンを開講します。名前から
おわかりのように雑誌Road&Syer誌とのタイアップ企画で、ロードスターに乗
られている方に運転の楽しさを見つけてもらうことを主眼としています。
ロードスターはパワーはありませんが高い運動性能を持っています。手軽に
乗れる割には『走り』に『人間』が関与できる度合の高いクルマです。たくさ
んのロードスター乗りの方がユイレーシングスクールを受講されているのもよ
り運転を楽しむための方法を探してのことだと思います。
そこでサーキットを走ったことのない方を中心に、正しい運転の仕方と性能
の引き出し方のコツを徹底してお教えする機会を作ったわけです。カリキュラ
ムにはサーキット走行は含まれていませんが、どうすれば短距離でクルマが減
速するか(スレッシュホールドブレーキング)、どうやればバランスを崩すこ
となくフルブレーキングができるか(トランジッションブレーキング)、どう
すれば高い速度からコーナリングすることができるか(オーバル走行)などを
繰り返し練習します。もちろんリアルタイムアドバイスを受けながらの練習で
す。
ジムカーナ場でのカリキュラムが終わると近くのレストランの宴会場へ移動
して終了式と質疑応答を行います。朝の座学から走行後の質疑応答までの間に
クルマの運転を全て理解していただけるようなカリキュラムになっています。
サーキットを走るつもりはないけどロードスターを気持ちよく走らせて見たい、
ロードスターのポテンシャルを体験してみたい、という方は参加してみて下さ
い。尚、ヘルメットをお持ちでない方のために先着順で10名の方に貸し出し
を行います。(グローブのない方はホームセンターで売られている滑り止めつ
きの軍手でかまいません)
| R&Sドライビングレッスンを受講された方はRoad&Ster誌のカメラマンが
| ご自身の愛車を撮影します。撮影した画像はYRSのサイトに掲載しますの
| で、後日受講の記念にダウンロードしてプリントアウトすることが可能です。
・ロード&スタードライビングレッスン開催案内
http://www.avoc.com/2school/22rs/lesson_guide.htm
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2)ユイレーシングスクール参加申し込み受付中
■10月5日(火)YRSオーバルスクール浅間台
> 参加申込受付中!
YRSオーバルスクール浅間台はユイレーシングスクールが展開する各オー
バルスクールやオーバルレースの原点とも言えるプログラムです。サーキット
を走るだけではわからない、身につけることが難しいクルマとの対話を実現さ
せるためにうってつけのカリキュラムです。
操作に間違いはないのに速く走ることができない、あるいはクルマが安定し
ない。そんな方は走る時の意識を変えることが必要です。リアルタイムアドバ
イスを受けながら走るYRSオーバルスクール浅間台では、瞬間瞬間に操作の
足りないところを補則することができます。 サーキットを走った経験がなく
てもオーバルスクールには参加できます。クルマが速く走る理屈、速く走らせ
るための操作を身に付けたい方はオーバルスクールを受講されることをお勧め
します。
| YRS卒業生でロードスターパーティレースに参加して好成績を収めている
| 方は、みなさんオーバルスクールでクルマとの対話を深めました。運転力の
| アップに効果覿面なのがオーバルスクールです。
・YRSオーバルスクール浅間台開催案内
http://www.avoc.com/2school/2yos/yosa_guide.htm
・オーバルコースの走り方ビデオ
http://www.avoc.com/3media/3auidio_video/top_video.htm
■10月12日(日)YRSドライビングワークショップ成田
> 参加申込受付中!
名前がレーシングスクールということもあって、いかにも速く走ること専門
に教えるところのように受け取られがちですが、ユイレーシングスクールは速
く走ることよりも上手くクルマを運転することに重点を置いています。それと
同じくらい大事なのが楽しさです。
今年から始めたYRSドライビングワークショップ成田はそんなYRSの基
本中の基本を少人数制でじっくりとお伝えしようというプログラムです。
成田モーターランドは決して速いサーキットではありませんが、逆に多彩な
レイアウトを取れるのが強みです。ウェブサイトに掲載してあるラップタイム
を見ればわかりますが、ドライビングワークショップを受講した方の速さは成
田モーターランドを走りこんでいる人たちと遜色ない速さです。もちろんクル
マをキチンと操作したからこそ得られた結果です。
サーキットを走るつもりはないけどクルマに対する理解を深めたいという方、
もう一度基本からやってみたいという方はぜひ参加してみて下さい。ペーパ
ードライーの方も大歓迎です。全員が受信機をつけてリアルタイムアドバイス
を聞きながら走ります。
・YRSドライビングワークショップ成田開催案内
http://www.avoc.com/2school/2ydw/ydwn_guide.htm
・成田モーターランドコースレイアウト
http://www.avoc.com/2school/2ydw/layout_narita.htm
■10月14日(木)筑波サーキットドライビングスクール入門クラス
■10月28日(木)筑波サーキットドライビングスクール入門クラス
> 参加申込受付中!
主にサーキットを走ったことのない方を対象にしたカリキュラムです。もち
ろんサーキットの走行経験のある方にも効果的な内容となっています。教室で
の座学に始まりジムカーナ場での定常円旋回、コース1000に移動して実際
にサーキットを走ります。最後に計測を行い受講者各自の速さの基準を設定す
るというカリキュラムになっています。1日を通じてインストラクターと質疑
応答の時間は十分にありますから、ふだん抱えている疑問を解くのにも有効で
す。
基本的にどんなクルマでも参加できます。ワンボックスでもワゴンでもかま
いません。サーキット走行に耐えられるよう通常の整備が行われていれば参加
できます。オープンカーの場合もロールバーを装着する必要はありません。幌
を閉めるかハードトップを装着すればコース1000の走行も可能です。
これからサーキットを走ろうとしている方、あるいはサーキットを走る予定
はないがクルマの運転というものについて合理的な理解を深めたいという方は
参加してみて下さい。シニアインストラクターの運転にまつわる話を聞くだけ
でも受講料を払う以上の価値があります。
| 筑波サーキットドライビングスクールについては来年の開催の予定が未定で
| す。受講を考えられている方は今年中の参加をお勧めします。
・ 筑波サーキットドライビングスクール案内頁
http://www.avoc.com/2school/2tds/tds_guide.htm
■10月16日(土)YRSオーバルレース
> 参加申込受付中!
いまだにジムカーナ場でレースなんかできるの、という声もありますが、で
きます。アメリカのモータースポーツのルーツを知り尽くしているYRSなら
ではのノウハウで安全で楽しいレースを開催しています。
同じクルマの競争ですが、ロードレースとオーバルレースは基本的な部分が
異なります。『運転のうまさ』はオーバルコースを速く走ることができるかど
うか、オーバルレースで上位を走れるかどうかを見ればわかります。オーバル
レースはクルマだけの競争ではありません。運転する人間だけが全ての結果を
引き出すスポーツそのものです。 原則的にいずれかのYRSオーバルスク
ールを卒業された方はオーバルレースに参加することができます。ロードコ
ースにはない運転の難しさに挑戦してみようという方の参加をお待ちしていま
す。第1回と同様にロードスタークラスはワンメイクレースとし雑誌ロード&
スター杯をかけて争います。
練習の時間は十分にあります。YRSオーバルスクールを受講したことのあ
る方はぜひ腕試しに参加してみて下さい。
・YRSオーバルレース規則書
http://www.avoc.com/2school/2yos/yorf_guide.htm
■10月18日(月)YRSドライビングスクールFUJI
> 参加申込受付中!
ユイレーシングスクールが日本で活動を開始して以来、初めて多摩川以西で
ドライビングスクールを開校します。筑波サーキットドライビングスクール同
様に午前中にオーバル定常円練習、午後ショートコースの走行を行います。Y
RS独自のプログラムはカーコントロールを集中して練習した後にコースを走
りますから、自然な流れで高速走行を体験できます。サーキット走行が初めて
の方にも基本に戻って理屈にあった操作を習得したいという方にもうってつけ
のカリキュラムです。
またFISCOのショートコースはアップダウンのある変化に富んだレイア
ウトなので操作の結果がはっきりと表れます。クルマを正確に操らなければ速
さにつながらない工夫のしがいのあるコースです。既にYRSの各種ドライビ
ングスクールを受講された方も、まだYRSの理論的なカリキュラムを体験し
たことのない方も、この機会にぜひ受講してみて下さい。
基本的にどんなクルマでも参加できます。ワンボックスでもワゴンでもかま
いません。サーキット走行に耐えられるよう通常の整備が行われていれば参加
できます。オープンカーの場合もロールバーを装着する必要はありません。幌
を閉めるかハードトップを装着すればショートコースの走行も可能です。
・YRSドライビングスクールFUJI開催案内
http://www.avoc.com/2school/2yds/yrs_fisco.htm
■10月18日(月)YRSプラクティスデーFUJI
> 参加申込受付中!YRS初参加の方も大歓迎!
今年はYRSドライビングスクールFUJIの開催日の午前中にFISCOショ
ートコースを走りこむことができます。FISCOショートコースを走ったこ
とのない方も大歓迎です。初めてのコースでどうやって走り方を組み立ててい
くか、舞台がアップダウンのあるFISCOショートコースなので操作の幅を
広げるのにうってつけです。
筑波サーキットコース1000のラップタイムを元にクラスを分けますから、同
程度の速さのクルマと走ることができます。3グループで走りますから1台あ
たり合計1時間の走行ができます。料金的にも格安です。YRSで得た理にか
なった運転を実践してみたい方は、この午前中に集中して走りこむプログラム
を活用してみてはいかがでしょう。
尚、ショートコースでは計測装置が稼動しています。計測結果を希望される
方は当日1,000円をお支払い下さい。
・YRSプラクティスデーFUJI開催案内
http://www.avoc.com/2school/2yds/yrs_fisco_lap.htm
| 同日午後二行われるYRSオーバルスクールFUJIにも参加される方には特典
| があります。<下記参照>
■10月18日(月)YRSオーバルスクールFUJI
> 参加申込受付中!どなたでも受講できます。
YRSオーバルレースの舞台、FISCOジムカーナ場のYRSオーバルFU
JI。44x104mとYRSオーバルの中では最大のものです。コース幅も18
mと十分な広さを備えたコースです。ロードスタークラスのクルマでも時速6
5Kmのコーナリングが可能です。ストレートエンドの到達速度は90Kmに
達します。
YRSオーバルスクールFUJIにはどなたでも参加することができます。クル
マの限界付近でのカーコントロールを体験してみたい方にうってつけのプログ
ラムです。また希望者にはオーバルレースに参加するためのスタート練習や追
い越しの練習を行います。
・YRSオーバルスクールFISCO開催案内
http://www.avoc.com/2school/2yos/yosi_guide.htm
| 同じ日にYRSプラクティスデーFUJIとYRSオーバルスクールFUJIの両方
| に参加される方は、参加費を合わせて22,000円に割り引きます。申し
| 込みは両方の申込フォームに記入して送信して下さい。参加費は一括して振
| り込んでいただいてかまいません。
●12月11日(土)YRS懇親会
> 参加申込受付中!
ユイレーシングスクールでは12月11日(土)に行われるYRSオーバル
スクール最終戦の終了後、須走の旅館(FISCOから車で10分)に場所を
移しYRSオーバルレース年間表彰式を兼ねた懇親会を行います。オーバルレー
スに参加されない方もご出席下さい。忘年会には少し早いですが、食事をしな
がら飲みながら1年を振り返りたいと思います。
募集人員:70名
懇親会参加費:4、000円
宿泊を希望される方には特別に朝食つきで5、000円で(但しご夫婦以外
の方は相部屋になります)用意できます。人数を確定する必要がありますので
10月中にお申込下さい。尚、会費は当日お支払い下さい。
・YRS懇親会申込フォーム
http://www.avoc.com/app/application_nds.cgi
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3)トム ヨシダのドライビングチップス
おそらく、今年の末までには延べYRS参加者の総数が5千人を超える(過
去3回行ったエンジンドライビングレッスンの参加者は含まない)。もちろん
複数回参加された方が多いのだが、その方たちも回を重ねるごとにレベルアッ
プされているわけで、その意味からすれば今まで5千通り近くの走りを見てき
たことになる。かなりの数だ。
自分で走るのはもちろん楽しいが、人の走りを見るのも好きだ。実際、いろ
いろな走り方を見ることができた。桶川ドライビングワークショップに参加し
今はスプリントレースに出ている方などは、もう4年間もその走りのレベルア
ップを見させてもらっている。初めてYRSを受講したのにもかかわらず、こ
れはと思う走りを披露してくれた受講者もいた。全てをこと細かく覚えている
わけではないが、楽しく貴重な財産である。
1999年暮れの第1回桶川ドライビングワークショップからのことを思い出し
ていると、心にひっかかるものがあった。多くのシーンで共通しているという
か、たいていの場合「今後の課題だな、、、。」と同じように感じたことだ。
それは走行ラインのことだ。
手前味噌ではなく、ユイレーシングスクールを受講した人は間違いなく上手
くなる。クルマをコントロールする理屈がわかっているから、時間をおかずに
クルマを前に前にと走らせることができるようになる。多少姿勢が乱れてもや
ってはいけないこととやらなければいけないことがわかっているから、難なく
クルマを安定させてしまう。ラップタイムも速い。しかし、「ユイレーシング
スクールの指導方針に間違いはないな。」とニンマリする一方で、常に「でも、
まだやることはあるな。」と感じている。それが走行ラインだ。
原則的にクルマは機械だからある特定のコーナーに対しては限界速度がある。
限界速度に近づくためにはコーナーの曲率を大きくしなければならない(理由
は教科書に書いてある通りだ)。直線より間違いなく速度の遅いコーナーをで
きるだけ速く走ることが周回路のラップタイムを上げるには欠かせない。しか
し、直線からコーナーへ、コーナーから直線へのトランジッションの区間も、
実はラップタイムに含まれている。この部分で、クルマが内包しているエネル
ギーが失われているような走りが記憶の中にたくさんある。
カーコントロールのレベルが上がるとクルマがどんな姿勢になっても大丈夫
という意識が芽生えるからか、何気なくコーナーに飛び込んで、あるいは何気
なくスロットルを開けているようなシーンがそれだ。たいていの場合、それは
走行ラインの変化としてあらわれる。速く走れる人でも常にラインが一定では
ない。
ターンインが遅れてテールが大きくスライドする。なんとかすることができ
るからラップタイムが遅くはならないが、実際にはクルマがバランスを崩して
いることは明白だ。リアがロールをしていないのにイーブンスロットルにして
しまってリアがグリップする。結果としてアンダーステアをコーナーの中まで
引きずってしまう。スロットルでアンダーステアの度合をコントロールできる
ものだからコースアウトこそしないものの、横Gが消えた時のトラクションの
かかりが遅い。
なんとかなってしまうから、何気に走ってしまうことは多い。確かにYRS
ではコーナーに入ってから対処することを進めているが、あれはあくまでも走
行ラインを外さない範囲での話だ。
極端な言い方をすれば、どんなラインを通ろうとどんな速度でターンインし
ようとクルマをコントロールできる人はある程度の速さでは走れる。それは間
違いない。しかし操っているのはクルマという機械だ。タイヤの性能が良くな
ったことも『なんとかなってしまう』ことに拍車をかけているとは思うが、コ
ーナー毎に機械にとって『限界速度とそれを達成するための理想ライン』があ
るはずだ。
だから、『なんとかなるからなんでもあり』の走り方は正しくない。どんな
にクルマをコントロールする術に長けても、基本はクルマの性能を引き出すこ
とができる走り方。理想のラインをトレースした上で、操作が間違っていない
か検証し続けることだ。
10数回も参加してくれた人が「タイムが伸びない!」と言う。ヘタをすれ
ばコース1000でベストタイムより1秒も遅いと言う。それはいけないと言
うんで1コーナーに見に行った。確かにターンインの速度は速い。でもクルマ
がコーナリング姿勢になるまでの間にとてつもないロスをしていた。なんとタ
ーンインからクリッピングポイントまでクルマが真横になってスライドしてい
たのだ。
正確に言えば、ターンインでコーナリングは開始しているからリアのスライ
ド量がフロントのそれより大きい状態で、円と言うよりも直線に近い運動をし
ていた。基本的に間違いではない。コーナーの前半ではリアのスリップアング
ルがフロントのそれより大きくなるものだ。ある瞬間にはクルマが平行移動す
るからクルマが横に逃げるのはいたしかたない。ただそれは一瞬であるはずだ。
問題はラインにあった。つまり、そのクルマはターンインが遅く、結果として
短い距離でクルマの向きを変える必要があったので、無意識の内に4輪とも滑
らせすぎていた。その間にエネルギーが失われ失速していたというわけだ。確
かに流れるクルマをコントロールできるからこそ陥り易い。ひょっとすると慣
性を利用してクルマの向きを自在に変えられることを楽しみすぎていたのかも
れない。
その人には自分の走るラインを20mくらい上から俯瞰するようなイメージ
で走るようにアドバイスをした。なにしろ、4輪が『ドバーッ』と滑っている
間、クルマは円運動ではなくほぼ直線運動をしていたのだから、それに気づく
ことが必要だった。
むろん、その後彼は速さを取り戻したが、コントロールできることが速さに
つながるわけではないこと。コントロールできることがターンインをぞんざい
にしていたことの例だ。
クルマを走らせる時の基本は走行ラインだ。それは走行する速度には関係な
い。常に自分の目指すところにクルマを『持っていける』技術がなければコ
ーナーの限界速度を探ることはできない、ということだ。
みなさんはどの程度コーナーを読んで自分の思い通りのところにクルマを導
くことができるだろうか。あるいは、どの程度コーナリング(あるいはコーナ
リングライン)というものを構築する想像力があるのだろうか?
走行ラインに対する自分の意識を計る方法がある。公道を使ってのことだか
ら、もし試すのならば安全には十分すぎるほど注意して、自分の責任において
行ってほしい。
最近、高速道路のランプの白線に凹凸のある塗装が施されているところがあ
る。走行中のタイヤが乗ると『ダダダッ』というあれだ。その白線にできるだ
け長くフロントタイヤを乗せておくのだ。
ランプのコーナーの曲率は一定ではない。一定の部分がある場合もあるがコ
ーナーの始まりと終わりの曲率は変化している。しかもランプには長いコーナ
ーが多い。安全を考え、サスペンションへの負担を考えるとイン側のタイヤを
白線に乗せたほうがいいだろう。速度は制限速度でかまわない。コーナーので
きるだけ早い地点からタイヤを乗せ、できるだけ長く同じようなダダダッが続
くようにする。ランプの途中に切り返しがあるコーナーならうってつけだ。走
行ラインに対する自分の意識を高める練習だ。
長い間乗せられるようになったら、白線のないコーナーに自分でラインを設
定しそのラインの上に正確に乗っていられようにする。繰り返すが、速く走る
必要はない。自分でコーナリングの基本であるラインを想定し、自分で決めた
ライン通りに走る練習だから。目指すは想像力の喚起だ。
ラインに乗っている時。自分の目は何を捕らえている?視野は狭いのか広い
のか?近くをみているのか遠くを見ているのか?それを自分で確かめてほしい。
それがコーナリングの基本だ。
ランプで白線に乗るのは違反ではないと思うが確かめたわけではない。もし
試してみようというならば、他の交通と自分の安全を確保できるという前提で
やることを約束してほしい。
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□ Copyright 1986-2003 AVOC CORPORATION
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