≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go − Circuit No.166 (06/21/03発行)
---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかし安
全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと楽しく
もないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「クルマさん
との正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングスクールか
らの提案です。
<<標語>> 公道では安全運転、サーキットではそれなりに。
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1)7月1日YDWA参加申込み受付中
2)7月5日YRS第4戦参加申込み受付中
3) 7月11日YDWT参加申込み受付中
4)7月14日YOSA参加申込み受付中
5)8月24日YDCA開催要項決定
6)アメリカモータースポーツ三昧ツアー第2弾
7)ハウツースタート 何から始めよう
8)7月24日筑波サーキット公式ドライビングスクール参加者募集中
9)温故知信 その9 トム ヨシダ
※ 発行人からのお知らせ
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1)7月1日YDWA参加申込み受付中
7月1日。浅間台スポーツランドでYRSドライビングワークショップ浅間
台(YDWA)を開催します。YRSオーバルとジムカーナコースを走りなが
ら限界付近でのクルマのコントロールを練習します。
クルマを限界で走らせるにはその都度考えて操作していては間に合いません。
特にジムカーナコースを速く走る場合には「感性」が大切です。どのみちクル
マ以上には速く走れないのですから、どうやったらクルマが性能を発揮しやす
いか感覚的になじむことが必要になります。
YDWAは定常円走行で得たクルマの限界での挙動と操作の関係を生かしな
がら「どこを走ってもかまわない」ジムカーナコースを走ります。速く走るに
はどこをどう走っても、いかなる瞬間もクルマの性能を100%引き出すこと
が求められます。そこに至るプロセスを、セクターに分けたジムカーナコース
を反復して練習するうちに身につけることができます。YRSならではのカリ
キュラムです。
サーキットを走ったことのない方や、これからもサーキットを走る予定はな
いけどクルマの限界付近の挙動を覗いて見たいという方は参加する価値が大い
にあります。YRSではクルマに見合う速さに到達していない場合は『遅い』
とはっきりと指示します。受信機からリアルタイムでアドバイスが聞けるので
安心して走行ができます。
クルマの限界を超えた時に起きる挙動を制御する方法を体験してみたい方は、
安全なYDWAで限界走行の楽しさを体験してみて下さい。
・YRSドライビングワークショップ浅間台開催案内
http://www.avoc.com/2school/2ydw/ydwa_guide.htm
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2)7月5日YRS第4戦参加申込み受付中
筑波スプリント、筑波エンデューロとも早くも第4戦を迎えます。いずれも
日本で最も手軽に参加できるレースです。
筑波スプリントは8周+8周+12周のヒートレース。ローリングスタート
で始まります。ヒートの間にクルマを休める時間があるので負担をかけません。
筑波エンデューロは130分の耐久レース。スターティングドライバーがクル
マに駆け寄って乗り込んでスタートするオリジナルのルマン式を固持していま
す。全てのチームに平等の3分間x3回のピットストップが義務付けられてい
ますから連続走行してもクルマを休ませることができます。
筑波スプリント、筑波エンデューロともどなたでも参加できます。ライセン
スの必要もありません。YDWAやYOSAで限界付近のクルマの挙動が見え
てきた方は参加する価値があります。筑波サーキット公式ドライビングスクー
ルでサーキット走行の楽しさを覚えた方もぜひ参加して下さい。参加者全員が
同じ目標に向かって走る時、ふだんのサーキット走行では味わえない「澄んだ
意識」を体験することができます。それが将来の速さにつながります。
今回から筑波エンデューロの申し込み方法が変更になっています。YRSに
登録されている方が監督を務めるチームは手付金だけでエントリー手続きが出
来ます。筑波スプリントと合わせ、参加を予定されている方はお早めにお申込
み下さい。
・筑波スプリント規則書
http://www.avoc.com/2school/2yrs/yts_guide.htm
・筑波エンデューロ規則書
http://www.avoc.com/2school/2yrs/yte_guide.htm
・YRSメンバー登録
http://www.avoc.com/7info/7member/7member_apply.htm
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3) 7月11日YDWT参加申込み受付中
7月11日。筑波サーキットコース1000を1日使ってドライビングワークシ
ョップ筑波を開催します。カリキュラムは以下の通り。ずばり運転がうまくな
ることを目指した内容です。どなたでも参加できますが、コース1000の走行経
験のある方にお勧めです。
・YDWTカリキュラム
座学
スレッシュホールドブレ−キング練習
コーナリング練習
変則ラインのラッピング
ラッピング
ローリングスタート練習
模擬レース(希望される方のみを対象とします)
1日を通じて受信機からリアルタイムアドバイスを受けながら走行するしま
す。スレッシュホールドブレ−キングでは過重移動を利用すると少ない踏力で
最大の制動力が得られることを体験します。コーナリングの練習ではスピード
ガンで通過速度を測定します。コーナリングの練習では光電管により区間タイ
ムを測定します。記録を走行中のドライバーに知らせることにより理想的な操
作を探ることができます。変則ラインのラッピングではコース上の指定された
場所を通過しながら、理想的なラインを走った場合と同じタイムが出せるよう
に練習します。この機会にYRSシニアインストラクターの安全に速く走るた
めのノウハウを盗んでみませんか?
・募集台数:28台
・参加費:29,000円(保険料込み)
・YRSドライビングワークショップ筑波開催案内
http://www.avoc.com/2school/2yrs/ydwt_guide.htm
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4)7月14日YOSA参加申込み受付中
7月14日。浅間台スポーツランドで今年6回目のオーバルスクールを開催
します。YRSオーバルは32mx100mの単純な楕円形ですが、パイロン
で作られたコースを速く走ろうとするほどに難易度が高くなります。
理由はコーナーの進入から脱出までタイヤが滑っているからです。そして高
いコーナリング速度は前後のタイヤの滑り量をバランスさせないと実現するこ
とは出来ません。これはサーキットのコーナーでも同じです。
オーバルコースは180度コーナーがふたつあります。進入から旋回、そし
て脱出とそれぞれのパートに求められる操作を正確に理解できる長さです。長
いコーナーで練習することによりサーキットによくあるような90度コーナー
などの短いコーナーでもタイヤの滑り量を意識的にコントロールすることがで
きるようになります。いうなればYRSオーバルは全てのコーナリングの基本
です。
全てがかみ合うと驚くほど少ない減速で進入できる。前後タイヤの滑り量を
コントロールできるとクルマが自ら円運動を続ける。スロットルワークがドン
ピシャだとFFなのにテールスライドでコーナーを立ち上がることができる。
160周あまりする中で上手くいくのはわずかかもしれないけど、確実にクル
マの限界の上で走ることができる。そんなサーキットではできない体験をして
みたい方はぜひ参加してみて下さい。受信機によるリアルタイムアドバイスで
間違いなくヒトカワ向けた走りができるように誘導します。
・YOSA開催案内
http://www.avoc.com/2school/2ydw/yosa_guide.htm
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5)8月24日YDCA開催
8月24日(日)。浅間台スポーツランドでYRSドライビングコンペティ
ッション浅間台を開催します。
YRSが提唱するオーバルコースを使ったタイムトライアルです。光電管を
使い1000分の1秒まで計測します。詳細は6月下旬に発表しますが連続してY
RSオーバル速く走ったドライバーを表彰するものです。参加費は10,00
0円。募集台数は40台を予定しています。
開催日まで時間がありますが、YRS定常円でオーバルコースの面白さに目
覚めた方はぜひ参加して下さい。使用するコースはYOSA、YDWAと同じ
32mx100mのパイロンコースです。
・YRS2003年スケジュール
http://www.avoc.com/2school/2schedule/schedule2003.htm
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6)アメリカモータースポーツ三昧ツアー第2弾
4月に開催して好評だったアメリカモータースポーツ三昧ツアー。次の予定
で8月に第2弾を開催する予定です。詳細は現在調整中ですが、NASCAR
ストックカーのレイトモデルレース観戦、ウィロースプリングスレースウエイ
走行、ストックカーレーシングスクール入校、レーシングカートスクール入校
が予定しているメニューです。
日程は8月15日に成田発。21日夕刻に成田着の旅程を予定しています。
募集人員は10名。予算はまだ正確に出てませんが、ハイシーズンのためチケ
ットの値段が高く全てを含み35万円前後になると思います。アメリカモーター
スポーツ三昧ツアーに参加をご希望の方は、件名にアメリカンモータースポー
ツツアー、本文に参加希望と書いて以下のアドレスにメールを送って下さい。
先着10名の方に詳細が決まり次第個別に連絡いたします。
|尚、ストックカースクールとカートスクールの受講、ウィロースプリングス
レースウエイのレンタルは全てYRSが占有するのであらかじめ予約を入れな
ければなりません。参加を希望される方は6月25日までに連絡して下さい。
当日までに最低催行人数に達しない場合は中止とします。
・申し込みメール送り先
mail@avoc.com
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7)ハウツースタート 何から始めよう
ジムカーナ場とコース1000を組み合わせたユニークなカリキュラムが好評の
筑波サーキット公式ドライビングスクール。今年に入ってからも既に195名
が受講。2001年に開校してからの開催数は45回にのぼる。また昨年の筑波ド
ライビングワークショップや今年のYRSオーバルスクール浅間台などYRS
独自のスクールを通じて、できる限りたくさんのクルマの運転に関する情報を
持って帰ってもらうことを目標にしている。
スクールではビークルダイナミックスの理論を平易に解説し、受講者の走り
を見て操作の仕方を検証する。クルマを走らせるのには一定の決まりがあるか
ら、それができているかを確かめるためだ。理論と実戦が一致していなければ
クルマは操縦者の思うようには走らないし、速度が上がれば危険でさえある。
一日のスクールで運転の全てを会得することは難しいことではあるが、どん
なことに心がければクルマなりに走れるかは分かるはずだ。実際、YRSに参
加した方の全ては確実にクルマの運転というものを自分のものにしている。ク
ルマなりに走ればある程度のところまでは簡単にラップタイムを縮めることが
できる。それから先は繊細な感覚と操作が必要になるから一足飛びに速く走れ
るようになるわけではないが、例えラップタイムを短縮できなくても以前より
は間違いなくクルマに負担をかけずに同じような速さで走れるはずだ。なによ
りもその速さを『いつでも再現できる』テクニックが身につく。
人によってクルマの限界域での操作に慣れる時間は異なる。速さに対する意
識の違い。クルマの動きの感じ方の違い。なによりも一人ひとりの経験も違う。
しかし、誰でもYRSスクールをもっと有効に活用する方法はある。それは質
問をすることだ。自分が疑問に思う点、と言うよりどうしたらいいか分からな
い点を聞くことだ。質問するには自分で分からない点がどこにあるのか探さな
ければならない。質問の内容を整理しておかなければならない。ただYRSが
提供する情報を自分なりに実行してみても、すり合わせがなければYRSが本
当に意図していることが伝わっている保証はないからだ。
スクール当日には様々な質問を受ける。多くはないけれどもいろいろな疑問
がスタッフに投げかけられる。スタッフはできるかぎりその方に分かりやすい
言葉で応えようと努力している。しかし今までのスクールでたくさんの質問を
受けていて「おや?」と思うことがある。それはドライビングポジションに関
する質問がほとんどないことだ。
クルマを限界で走らせるには繊細な操作が必要だ。正確に言えば、必要最低
限のクルマが求める操作をすることが必要だ。その操作ができるかどうかはそ
の人の経験ではなく知識でもなく、ドライビングポジションに負うところがほ
とんどだ。クルマが限界域で走る時、運転手はクルマの動きに同化しなければ
ならない。クルマの動き−ノーズダイブ、スクォート、ロールに影響されてフ
ラフラしていては正確な操作はおぼつかない。
サーキットを走っていて不安を感じる。タイムが頭打ち。そんな人は自分の
ドライビングポジションを見直してみるといい。いままでのポジションと同じ
かもしれないが、ドライビングポジションに求められるものがはっきり分かる
はずだ。参考までにYRSがドライビングポジションを決める時の目安を順に
あげてみよう。
・走行中いついかなる時も下半身だけで上体を支えられるシートポジションを
探す。
・ステアリングホイールを自由に回せる肩の位置を探す。
・スロットルとブレーキのペダルを動かさずに踏めるかかとの位置を探す。
つまり、全て操作に余分な力が入いらない状況を作ることを優先する。しか
し同じクルマに乗る同じ身長、同じ体重、同じ座高の人の理想のポジションが
同じだとは限らない。クルマの操作には力はいらないが身体を支えるには筋力
が必要だからだ.。筋力は人によって異なる。だから、単に前の法に座ればい
いという話ではない。あくまでも『身体がぶれずに必要最低限の力で必要最低
限の操作ができる』体制を作るのがドライビングポジションを探すという作業
だ。
街中を走る時とサーキットを走る時でドライビングポジションが異なること
もある。それでもかまわない。身体にかかる前後左右の加速度が異なるのだか
ら当然でもある。逆に同じでも、もちろんかまわない。ただひとつ避けなけれ
ばならないのは、街中を走る意識でサーキットを走ることだ。
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8)7月24日筑波サーキット公式ドライビングスクール入門クラス開催
7月24日。筑波サーキットジムカーナ場とコース1000を使って筑波サーキ
ット公式ドライビングスクール入門クラスが行われます。ジムカーナ場ではス
レッシュホールドブレ−キングの練習に始まり、形の異なる定常円を2個使っ
てクルマの挙動に適した操作を反復練習します。コース1000では同乗走行でサー
キットを走る時に「するべきこと」と「してはいけないこと」を説明した後に
ラッピングを行いながらじょじょにクルマの限界に近づく練習をします。
これからサーキットを走ってみようと思っている方、サーキットは走らない
けどクルマの運転というものを体系的に学びたいという方にお勧めです。筑波
サーキット公式ドライビングスクールを受講すると筑波ライセンスを取得する
ための講習会が免除になります。
・筑波サーキット公式ドライビングスクール開催案内
http://www.avoc.com/2school/2tds/tds_guide.htm
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9)温故知信 その9 トム ヨシダ
高校に入れば免許が取れる。免許があればクルマ運転できる。受験勉強など
そっちのけで、来る日に備えて自動車雑誌を読みあさる。読むほどにクルマが
身近になる。免許を取ればおおっぴらに運転できる。自分が成長したような気
になる。
矢作川の河川敷での練習は2回だけ。それでも公安委員会の免許コースにあ
るであろうS字やクランクのイメージはつかめる。高校を休んでバスで平針に
ある自動車免許試験場に学科試験を受けに行く。当然、一度で合格。次は実地
試験。ものの本には、教官への挨拶の仕方やクルマに乗り込む前になすべきこ
と、乗り込んでからするべきことが書いてある。運転以外で減点を食らうのは
ゴメンだから繰り返し呼んで頭にたたき込む。
実地試験当日。高校に入って二度目のズル休み。しかし結果は落第。そんな
に簡単にはいかないものだ。結局2回目の実地試験でパス。晴れて『大人』の
仲間入りをする。
成り行きで進学校に進んだのは間違いだった、と思ったのは免許証が手元に
届いてからのこと。通っている高校での休憩時間の話題といえば、アイビーだ
のトラッドだのとファッションの話か、はてまたどの組のだれそれがかわいい
とか、おおよそクルマには縁のない話ばかり。残念ながらクルマの話をしたく
ても相手がいない。それとなく聞いてみても軽自動車免許を持っている生徒は
いない。600人近い学年で2輪の免許を持っている生徒も片手で数えられる
ほど。クルマが好きな仲間はできたが、自分で運転したいと行動を起こす例は
まれな時代。
いきおいクルマの世界は工業高校に進んだ中学校の同級生とその友達の間で
広がっていくことになる。家のクルマとは言え通学に使っている猛者もいる。
自分にはできないと固く信じていたクルマの整備を平然としてのける知恵者も
いる。しかし工業高校に入りなおすほどの勇気は持ち合わせていない。自分の
高校ではそれなりの高校生活を送りクルマに関しては課外授業で知識欲を満た
す日々が続く。
運転も慣れている友人はうまかった。たまにステアリングを握らせてもらっ
ても、「おい吉田。蛇行してるぜ!」と助手席から激励の声が飛ぶ。クルマが
斜めに進む。これではいけないと修正する。時に修正が遅れ、時にステアリン
グを動かしすぎる。いっこうに軌道は定まらない。ステアリングホイールを持
つ手に力が入りすぎている、と教えられたのはそんな時。
実際、自分の運転がうまいとは思えない。運転するだけでも精一杯。とても
気持ちに余裕などない。が、クルマの運転はなにものにも代えがたいほど大切
な時間だった。自分で駆けるよりも速く走れる。自分の足ならあえいで登る坂
をいとも簡単に上がりきってしまう。4人も乗せて東山公園の外周道路を走れ
る。クルマは間違いなく、人間の能力拡大器だった。人間の感覚では体験でき
ない世界をのぞかせてくれる案内人だった。
まだ世の中にラジアルタイヤが出回っていない時代。クルマに積まれている
発電機もオルタネータではなく直流のゼネレータの時代。鉄板剥き出しのダッ
シュボード。あたりまえの全輪ドラムブレーキ。アンチノック剤としてガソリ
ンには鉛が混入されていた。
それでもクルマは魔法の機械だった。鉄道や飛行機のように厳格な国家試験
を通らずとも自由に移動することができる。否。鉄道や飛行機のように時間に
縛られることなく、好きなときに好きなところへ行くことができる。そんなク
ルマを運転できることに大きな価値があった。「運転がうまくなりたい。クル
マを思うように動かせるようになりたい。」
自分でステアリングを握る機会はめったになかったものの、クルマの世界は
自分の中でどんどん大きくなっていく。しかしそんな楽しい日々も高校2年の
夏に終わる。父親の仕事の関係で熊本に引っ越すことになる。
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