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Go"CircuitNo.268(03/19/09発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
|| Proud of Our Tenth Anniversary ||
》》》Be Smarter, Drive Sater, and Drive Faster! You can do it!!《《《
【 Yui Racing School Offers Serious Entertainment 】
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|1) YRSウェブサイトアップデート
|2) 10周年企画 第一弾 『YRS運転虎の巻』進呈
|3) 10周年企画 第2弾 『YRSオーバルスクールワイド』開催
|4) 10周年企画 第3弾 『筑波サーキットドライビングスクール』開催
|5) 参加申し込み受付中
|6) クルマを走らせる 最終回 トム ヨシダ

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|1) YRSウェブサイトアップデート
2月28日に開催したYRSドライビングワークショップ筑波に参加された
方のアンケート結果を集計し掲載しました。
http://www.avoc.com/3result/pt/090228ydwt_survey.shtml

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|1) 10周年企画 第一弾 『YRS運転虎の巻』進呈
http://www.avoc.com/3result/pt09/10an1.shtml

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|2) 10周年企画 第2弾 『YRSオーバルスクールワイド』開催
http://www.avoc.com/3result/pt09/10an2.shtml
・YRSオーバルスクールワイド開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=oswf#1

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|3) 10周年企画 第3弾 『筑波サーキットドライビングスクール』開催
ユイレーシングスクールでは、筑波サーキットコース1000を走るための
「あんちょこ」を用意しました。YRS筑波サーキットドライビングスクール
を受講される方にお渡しします。座学では「あんちょこ」を元に走り方の説明
をします。

・YRS運転虎の巻「明日のために」(運転マニュアル)進呈
http://www.avoc.com/3result/pt09/10an3.shtml
・YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=tds

|* * * * * * * * * * * * 『明日のために』抜粋 * * * * * * * * * * * 

3.サーキットの性格を見極める <後略>
4.サーキットの走り方を構築する <後略>
6.筑波サーキットコース1000の走り方
どうすればコース1000を安全に楽しく走れるか?
前に述べた通りラップタイムは1周の平均速度と同じです。あらゆる区間で
車をきちんと動かせば、ラップタイムは自然に向上します。ラップタイムは、
いかに車をうまく動かしたかの結果だと考えるようにしてみて下さい。<後略>

★ 1コーナー (3速)
1コーナーは250mほどのストレートが終わったところにある右のほぼ直
角のコーナーです。最終コーナーを2速で立ち上がり3速にシフトアップし加
速してきますから、1コーナーへの進入にはブレーキングが必要になります。
ここで大切なのはターンインの後にスピードを落としすぎないことです(図
AからB)。<後略>
1コーナーで目指すものはB地点での速度をできるだけ保つことと、<後略>

★ 2コーナー (3速)
1コーナーを抜けると先の見えない延々と続きそうな2コーナーのコーナリ
ングを始めています。速度は高めですがかなり長い間コーナリングを続ける区
間です。
2コーナーで目指すものは、1コーナーより曲率が大きく(通過速度が高い)
長い(所要時間が長い)コーナーを・・・、<後略>

加速するためにコーナリング中にもスロットルを開ける、それは車が望む操
作とは違います。もし開けたくなったら、あるいは開けられた、それはコーナ
ーの手前で速度を落としすぎた証拠だと思って間違いありません。

★ ヘアピン (2速)
ヘアピンはコース1000で最も遅いコーナーです。どんな車でもドライバーで
も2コーナーを3速で抜けてきてブレーキングをせずには回れません。しかし
遅いコーナーには遅いコーナーなりの走り方があります。
前輪に荷重が移るのに合わせて踏力を増し続けるスレッシュホールドブレー
キングができれば・・・、<後略>

★ インフィールドの左コーナー (2速)
ドライビングスクールをやっているとコース1000について最も多い質問がこ
の左コーナーです。どのラインを通っていいかわからない、どこからブレーキ
をかけたらいいのかわからない、等など。
目指すところは、図1に直角になるようにステアリングとブレーキを修正し
ながらアプローチすることです。<後略>

★ ドッグレッグ (3速)
ユイレーシングスクールではこのなだらかな左コーナーをドッグレッグと呼
んでいます。犬の足のようにわずかに曲がった形状をしているからです。
このコーナーの特徴は曲率は小さいのですが短いので浅いコーナーだという
ことです。こういったコーナーは・・・、<後略>

★ 最終コーナー (3速)
最終コーナーは、102コーナーと同じくらいコース1000では重要なコーナ
ーです。直後に長いストレートを控えているので立ち上がりの速度をできるだ
け高く維持しなければならないのと、最終コーナーにかかる時間が長いからで
す。
コース図を見ると3つのコーナーから成り立っている最終コーナーですが・
・・、<後略> 

| ぜひみなさんも「あんちょこ」とYRS独自のアドバイスを生かし、コース
|1000を楽しく走って下さい。

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|5) 参加申し込み受付中
現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
| ◆ ◇ ◆ クルマの運転の楽しさを味わってみませんか? ◆ ◇ ◆
| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。開催日
| 前3日を過ぎてからの申し込みは受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
| 振り込まれた方は降り込み表を受付で提示して下さい。
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|■ 3月27日(金) 2009年第1回エンジンドライビングレッスン
今年初めてのエンジンドライビングレッスンです。今年は毎回テーマを決め
て、それに沿った練習を行います。1回目のテーマはピッチコントロール。い
かにクルマを安定させて走らせるかに挑戦します。
尚、問い合わせ、申し込みは直接エンジン編集部にお願いします。

・エンジン編集部電話番号
03-3267-9681
・エンジンドライビングレッスン開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/edl.shtml
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|■ 3月28日(土) YRSオーバルスクールワイド
YRS初のアウトインアウトで走るオーバルスクールです。初めてオーバル
スクールに参加される方も、リードフォローでラインをアドバイスしますから
安心して参加できます。オーバルコースの醍醐味を味わいたい方はぜひご参加
下さい。

・YRSオーバルスクールワイド開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=oswf
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|□ 3月28日(土)YRSオーバルレース Rd.1
YRSオーバルレース第1戦はYRS初のオーバルスクールワイドと併催し
ます。

・3月28日YRSオーバルレース規則書
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yor#12
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|■ 3月31日(火) YRS筑波サーキットドライビングスクール
ユイレーシングスクールでは、筑波サーキットコース1000を走るための
「あんちょこ」を用意しました。受講される方に受付けでお渡しします。座学
では「あんちょこ」を元に車を動かす原理とコース1000の走り方を説明し
ます。

・YRS運転虎の巻「明日のために」(運転マニュアル)進呈
http://www.avoc.com/3result/pt09/10an3.shtml
・YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=tds
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|□ 4月2日(木) YRSオーバルスクールFSW
YRSオーバルスクールは非常にリピート率の高いカリキュラムです。運転
の練習になるだけではなく、練習そのものが楽しいからです。オーバルスクー
ル未体験のの方にも限界でのコーナリングを味わってもらうため4月2日を入
門編としました。
参加費は9,000円です。募集は30台。お早めにお申込み下さい。

・YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=osf
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|■ 4月10日(金) YRSドライビングワークショップFSW
今年3回目のYRSドライビングワークショップ。前2回と同様雨になれば
絶対に参加したいYRS独自のカリキュラムです。もちろんドライならドライ
なりの練習効果がある費用対効果ばつぐんの内容です。

・YRSオーバルスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=dwf#1
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|■ 4月11日(土) YRSエンデューロ 第2戦 FSW
YRSエンデューロ第2戦は舞台をFSWに移して開催です。今回もソロエ
ントリー大歓迎です。ソロエントリの場合は参加費が半額になります。
YRSスクールレースに参加したことのない方もぜひ走ってみて下さい。レ
ースのやり方はお教えします。スタートが心配な方はスタッフがスタートだけ
担当してもかまいません。詳しくはお問い合わせ下さい。

・YRSエンデューロ規則書
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yes
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|■ 4月11日(土) YRSスプリント 第2戦 FSW
YRSスプリントもFSWに舞台を移します。FSWで開催するYRSスプ
リントはこの1戦のみの予定です。こぞってご参加下さい。

・YRSスプリント規則書
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yss
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|■ 4月17日(金)YRSドライビングスクールFSW
ユイレーシングスクールではFSWショートコースを走るための「あんち
ょこ」を用意しました。受講される方に受付けでお渡しします。座学では「あ
んちょこ」を元に車を動かす原理とFSWショートコースの走り方を説明しま
す。

・YRS運転虎の巻「明日のために」(運転マニュアル)進呈
http://www.avoc.com/3result/pt09/10an3.shtml
・YRSドライビングスクールFSW開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.phpc=ds&p=fds
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|▼ 4月19日(日)吉田塾
今年2回目の吉田塾です。前回は参加者に公道での運転を披露したところた
いへん好評でした。吉田塾は参加される方の希望にそうことのできるフレキシ
ブルなカリキュラムです。サーキットを離れてクルマの話をする絶好の機会で
す。オンボードビデオを持っている方はクリティークを行います。

・吉田塾開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/private/ysd.shtml

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|5)クルマを走らせる 最終回 トム ヨシダ
昨年の話になるが、トヨタ自動車が世界に類を見ない高度のドライビングシ
ュミレーターを開発したというニュースをテレビで見た。巨大な体育館のよう
な建物の中にそれはあって、あらゆる方向に動くことができてシュミレーター
自体もローリングとピッチング運動を行うというものだ。トヨタ自動車はこの
シュミレーターを使って交通事故が起きるメカニズムを解析しハード面を開発。
交通事故の減少を目指すという。
ニュースでは建物の中を水すましのように動き回るシュミレーターの映像を
流していた。シュミレーターが前後左右に傾く様子も映し出されていた。おそ
らく、シュミレーターの中に置かれたクルマの運転席で操作すると程度の差こ
そあれ、加速度も減速度も、そしてノーズダイブもテールスクワットもロール
も感じることができる装置のようだ。いうなればバーチャルの世界から抜け出
したリアルゲームといったところか。
このシュミレーターがどう交通事故の減少に結びつくのか、そのあたりが恥
ずかしながら見えてこないのだが、事故を起こさないための情報が集積できて
公開されれば、それはそれで意味のあることだ。
さすがトヨタというべきか、すごい施設を作るものだ、と興味深くニュース
を見ていたのだが、そのニュースを報じるアナウンサーの言葉には一瞬耳を疑
った。
正確には覚えていないが、シュミレーターを紹介するときにこんなことを言
った。「人間の努力で交通事故を減らすことが難しいのでトヨタ自動車はこの
シュミレーターを開発して・・・」と。ニュースを流したテレビ局が起こした
原稿なのか、それともトヨタ自動車の広報資料にそう書いてあったのか知る由
もないが、いずれにしろとんでもないことだ。言った人の見識を疑う。
そもそも、クルマの便利さというものは個人が運転して自由に移動できると
ころある。裏を返せば人間とその人間の自由を得たいという意思が存在しなけ
ればクルマの存在意義はなくなる。しかしあいまいな人間がクルマの移動に介
在しているから事故が起きる。つまりクルマがどんなに高性能になっても、ど
んなに安全装備が充実しても、あいまいでいいかげんな人間が運転している限
り事故が起きる可能性は残る。
だから、交通事故を減らすためには本来、何をさておいておいても人間の教
育が最優先されるべきなのだ。もちろんトヨタ自動車だけではなく他のメーカ
ーもドライビングスクールを開催したり安全運転プログラムを推進している。
しかし一方では、自動車メーカーもタイヤメーカーもクルマはますます安全な
ものになりますと喧伝している。クルマの装備品としてあたかも安全が付属し
ているかのような情報を市場に流している。
ボクが軽自動車免許を取った42年前に比べればクルマは劇的な進化を遂げ
た。そのころに比べれば現在のクルマははるかに運転が簡単だ。エアバッグは
もちろんシートベルトもない、ダッシュボードが鉄板むき出しだった頃のクル
マに比べれば現在のクルマは確かに安全だ。
しかし、当時も今もクルマを人間が運転しているという事実には変わりがな
い。安全なクルマを作るのは自動車メーカーの義務だ。しかし安全を売り物に
してはいけない。アメリカでは許されないことだ。安全はメーカーが第一人称
で語るべきものではない。アメリカのように公的機関がそれなりの評価をして
公表されるべき類の基準だ。
ユーザーがクルマを気軽に運転するのも良くないが、メーカーがユーザーの
行動様式にそのクルマの安全をゆだねなければならない商品である自動車の宣
伝に、ことさら安全を盛り込むのもどうかと思う。あるいは、ことさら「この
クルマはあなたの思い通りに動きます」というような運転技術と一体であるは
ずの性能を、それだけ抽出して消費者に投げかけるのもおかしなものだ。メー
カーがキチンと責任を果たそうとするならば、「クルマを注意深く慎重に運転
する限りにおいては安全性が格段に進歩しました」という文言があってしかる
べきではないのか。メーカーの思惑を履き違えてクルマは安全なんだと早とち
りする輩が現れないとも限らない。このあたりに日本のクルマ社会の危うさを
感じる。

ある日のこと。スクールを受講してくれた人のデータを整理するためにパコ
ンに向かっていると、ピィーというホーンの音とグシャという鈍い音。家の中
にいても前の細い道で事故が起きたのがわかった。両側に背の高い生垣が続く
細い道。すれ違うにはどちらかが一旦停まらなければならないほどの細い道で
のことだ。
窓から様子をうかがうと、すでにどちらの運転者もクルマから降りて話をし
ているところだった。事故は起きてしまったが、幸いにも被害はそれほどでも
なく、駐車場から後退で道に出ようとした軽トラックの荷台と直進してきたヴ
ィッツのフロントタイヤ直後のフェンダーとがぶつかったようだ。ヴィッツも
現場検証の後で自走で帰っていったから損害自体はたいしたことがなかったの
だろう。しかし、だから良かったという話にはならない。現場検証が終わるま
での小一時間は明らかに無駄になった。この日、なぜか八千代警察の担当者が
来るのが遅かった。農作業中の軽トラックの運転者は肥料を運んでいたのだが、
なし畑に肥料を撒く手を止めなければならなかった。先を急いでいただろうヴ
ィッツの運転者は時間を浪費してしまった。事故が起きれば、それが軽微なも
のでも人間の生活に少なからず影響を与える。それをしょうがないで済ませて
はいけない。
この事故で不思議だったのは、ヴィッツがフルブレーキをかけた様子がなか
ったことだ。少なくともタイヤがロックした音も聞こえなかったしその痕跡も
残ってはいなかった。衝突の瞬間を見ていたわけではないのであくまでも憶測
だが、ヴィッツはかなりのスピードを出していたのではなかったのか。スピー
ドを出していたからこそ、駐車場を出てくる軽トラックの荷台を確認してから
その場に到着するまでの時間が短かすぎたのではないか。ピィーと鳴っている
間に衝突音が聞こえたから、ホーンを鳴らしながらブレーキを踏んだのだろう
が間に合わなかったのだろう。
買い物に行くにもスクールに行くにもこの細い道を通るのだが、時々信じら
れないスピードで走っているクルマに出くわす。ひどい輩になると50キロぐ
らいで走っている。幅3mの道を50キロで走るということがどういうことな
のか自覚しているのか疑ってしまう。その速度ならば本人にしたって視界が狭
まり不安なはずなのだが、そういった人は何かあってもクルマが思い通りに動
いてくれると勘違いしているのに違いない。
現代の、昔に比べれば格段に進化したクルマは、確かに思い通りに動いてく
れる。だが、それは運転者がその時々に応じて必要な操作を的確に行った場合
には、という但し書きがつく。今回の事故の場合は、道幅と見通しの悪さに即
した速度で走っていたかということと、ブレーキのかけ方に間違いはなかった
という点だ。軽トラックの運転者が確認を怠ったのも原因として挙げられると
は思うが、突発的な事態にも対応できないようでは運転の仕方に問題がある。

そんな場合に備えて、ふだんなかなか経験することのないフルブレーキング
の時にどのくらいクルマが進んでしまうのかを確認しておくことも大切だ。
どこか広くて自由に使える場所があるといいのだが、とにかく他人の土地に
無許可で入ったり他人に危険が及ぶようなことは避けて試してほしい。
40キロぐらいまで助走できる距離のあたりで目印のあるところにクルマを
停める。その目標が助手席のAピラー(フロントドアとフロントウインドの間
の支柱)にかかる所にクルマを停めると後が楽だ。一度クルマから降りて運転
席が目標に対してどういう位置関係にあるか確認しておく。フルブレーキング
を試す度にクルマを降りて制動距離を確認するためだ。
最初は20キロぐらいから始めるといいだろう。1速で発進してすぐに2速
に入れる。目標のはるか手前で20キロに達するように加速し、加速したら2
0キロの定速で走りながら目標に近づくのを待つ。心持ち助手席側に視線を向
けておいて、目標がAピラーに重なる瞬間にスロットルから右足を離しフルブ
レーキングする。
クルマが完全に停まったらパーキングブレーキをかけてからクルマを降りて
目標まで歩いて行く。位置関係を確かめたのとは逆に、目標物から運転席があ
ったであろうところに立つ。停まっているクルマが目に入るだろう。20キロ
で走っている時。スロットルを閉じてフルブレーキングしろ、と自分で自分に
命令した時に最終的に停まる場所がクルマの停まっている位置だ。思いのほか
距離が長いと感じるか、それとも以外に短い距離で停まれるものだと思うか。
いずれにしろ、20キロで走っているクルマを停めるには最低でも目の前にあ
る距離が必要だということだ。
もちろんクルマを走らせている時とクルマから降りている時では距離感に差
があるのは避けられないが、イメージはつかめるはずだ。中腰になって運転し
ている時と同じ目の高さにするとさらにイメージがつかみやすいかも知れない。
安全を確認して30キロと40キロで試してみるといい。その度に、長いと
感じるか短いと思うかどうかは別にして、クルマが簡単には停まらないことだ
けは鮮明にわかるはずだ。
制動距離はブレーキをかけ始める時の速度によって変化する。もちろん速度
が速ければ速いだけ制動距離もながくなる。しかし気をつけなければならない
のは、速度を20%上げたから制動距離も20%伸びるというように単純に比
例しているのではないということだ。制動距離を決めるのは走っているクルマ
が蓄えている慣性力と制動性能だ。慣性力は加速度だから速度の二乗に比例し
て増減する。人間の生理がうけつけにくい変化だ。しかし、それが大きな事故
を招くこともある。
急ブレーキをかけても意外にクルマは止まらない、と思った方はユイレーシ
ングスクールのドライビングワークショップを受講してみてほしい。タイヤの
グリップを最大現に利用して最短距離でクルマを止めるためのスレッシュホー
ルドブレーキングのかけかたがカリキュラムに含まれているからだ。

とにかくクルマを運転する人は事故を回避するために最大の努力を払う責任
がある。法律で決まっていなくても守らなければならないことがある。
最新技術でクルマがより安全になったからと言って、それはあなたの安全を
担保してくれるものではない。クルマの運転は不特定多数の脈絡を持たない人
達が形作る交通の中で行われる。そこには個人の勝手は許されない。個人の油
断も許されない。それだけ責任があるということだ。
それはサーキットでも同じ。事故で他人を傷つけてしまった場合、単なる傷
害罪ではなく業務上がつく重い罪になるのもそのためだ。
自分がクルマからより大きな恩恵をこうむるためにも、自分がクルマとどう
かかわり、どんなふうに運転したらいいのか考えれみることも必要なのではな
いだろうか。

* * * この項終わり * * *

※制動距離については「stopping distance」などで検索すると興味深いサイ
トが見つかる、興味のある方は探してみてはどうだろう。

・ユイレーシングスクールポリシー
http://www.avoc.com/9misc/info/yrspolicy.shtml
・ユイレーシングスクール教科書
http://www.avoc.com/5media/textbook/textbook.php?page=0

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□有限会社ユイレーシングスクール発行
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