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Go−CircuitNo.269(05/2/09発行)
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●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
|| Proud of Our Tenth Anniversary ||
》》》Be Smarter, Drive Sater, and Drive Faster! You can do it!!《《《
【 Yui Racing School Offers Serious Entertainment 】
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|1) YRSウェブサイトアップデート
|2) 10周年企画 第4弾 『YRSオーバルスクールロング』開催
|3) 10周年企画 第5弾 『YRSエンジョイドライビング』開催
|4) タイヤの回る音を聞きながら
|5) 参加申し込み受付中
|6) コーナーの向こうに ‐ 今は昔 1960 トム ヨシダ
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|1) YRSウェブサイトアップデート
・YRSエンデューロ第2戦全ラップ
http://www.avoc.com/3result/pt09/0411ye.shtml
・YRSスプリント第2戦結果全ラップ
http://www.avoc.com/3result/pt09/0411ys.shtml
・YRSドライビングワークショップ筑波全ラップ
http://www.avoc.com/3result/pt09/090430ydwt.shtml
・YRSオーバル筑波ベストラップランキング
http://www.avoc.com/3result/pt09/yot_best.shtml
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|2) 10周年企画 第4弾 『YRSオーバルスクールロング』開催
2002年6月。それまで筑波サーキットドライビングスクールのカリキュ
ラムだったオーバル定常円走行を独立させた形で初めてのYRSオーバルスク
ールを筑波サーキットジムカーナ場で開催しました。それ以降、開催地を浅間
台、富士yeti、もてぎ、富士スピードウエイと移しながらオーバルスク
ールを開催して来ました。
オーバルコースはコーナーの曲率、ストレートの長さ、コース幅によって走
り方が変わります。浅間台は半径15mで長円方向が100m、もてぎは半径
26mで長円方向が144m。現時も使用している富士スピードウエイジムカ
ーナ場に設置するのは半径22mの長円方向が104mで、筑波サーキットジ
ムカーナ場で行うYRSドライビングワークショップで使用するのは半径16
mで長円方向が80mです。
オーバルコースはロードコースと異なりコーナー(ターン)に進入する前の
減速を最低限にする必要があります。コーナー部分は直線部分より低い速度で
走らなければなりませんが、加速中にクルマが蓄えたエネルギー(慣性力)を
できる限り維持したままコーナリングしようというのがオーバルコースの走り
方の思想です。そのため、専門的にはオーバルレースのことをモメンタムレ
ースと呼ぶほどです。
ユイレーシングスクールは10周年を記念してYRSオーバルスクールに新
しいカリキュラムを加えます。富士スピードウエイの駐車場に設置する半径2
0m、直線100m(長円方向140m)のYRSオーバルFSWロングがそ
れです。今までのどのオーバルコースより半径は小さく直線は長いレイアウト
になっています。
ということは、加速区間が長い代わりにコーナーの通過速度は遅くなります。
他のYRSオーバルコースより明確な減速が求められるということですが、速
度を落としすぎては次のストレートの加速が不利になります。減速開始からコ
ーナーの中の速度最下点までの間、常にタイヤのグリップの100%を加速と
コーナリングに振り分けながら走らなければなりません。
本場アメリカのショートオーバルには必ずバンクがついています。バンクが
ついていると走りやすいと思われるかもわかりませんが、実はそうではありま
せん。コーナリングに移ると前輪にかかる荷重が増えるので、アンダーステア
が出た場合にはそのアンダーステアが増幅されて事態はさらに悪くなます。加
速についても同様にドライビングのミスが明確に現れます。コーナリング中は
バンクのおかげで安定して走っていても、バンク角が浅くなるに従いトラクシ
ョンが抜けやすくなります。結果、加速しているつもりが加速できていなかっ
た、というようなことが現実に起こります。
要するに、クルマの動きにあわせた繊細でありながら大胆な操作が求められ
るのが本場のオーバルコースなのです。
小さい半径と長い直線を備えるオーバルコースは、実はバンク付きのショ
ートオーバルを走る時に似た積極的にクルマの姿勢を制御することを求められ
ます。ユイレーシングスクールは一歩進んだビークルダイナミックスに挑戦し
ていただくためにYRSオーバルスクールFSWロングを開校します。
時速100キロを超すスピードからフロントを押さえてターンイン。ステア
リングとトレイルブレーキングで暴れそうになるクルマの向きを変え、クルマ
がコーナーの頂点で接戦方向と平行になった時。身震いするような気持ち良さ
を感じるはずです。YRSオーバルスクールFSWロングは過去にオーバルス
クールを受講した経験のある方にお勧めですが、もちろん初めての方も受講し
ていただけます。
詳しくは開催案内の頁にありますが、募集人員は16名のみですので受講を
希望される方はお早めにお申し込み下さい。
・YRSオーバルスクールロング開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=osf
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|3) 10周年企画 第5弾 『YRSエンジョイドライビング』開催
ユイレーシングスクールでは10周年企画の一環としてYRSエンジョイド
ライビング(YED)をプログラムに追加します。
YEDは過去9年間安全にクルマを走らせることに主眼を置いてきたユイレ
ーシングスクールが、公道での運転にも役立つドライビングテクニックを学ん
でいただくことを目的に制作したカリキュラムです。もちろん公道での暴走を
勧めるものではなく、どんな場合にもクルマをコントロールするテクニックの
習得が目的です。
富士スピードウエイの駐車場にブレーキングコース、スラロームコース、真
円の定常円コース、楕円のオーバルコースの4つを設定し、参加される方に自
由に走っていただきます。同時に2つないし3つのコースを走るこができるよ
うに各コースを設定していますから、1日の走行量はかなりのものになり納得
のいくまで走ることができます。
もちろんユイレーシングスクールのインストラクターが運転操作と各コース
の攻略方法についてアドバイスをします。ご自身のクルマを日常では体験でき
ない速さで走らせるうちに、やっていい運転操作とやってはいけない運転操作
の区別が自然に身体にしみこむというわけです。
サーキットを走られている方も、ペーパードライバー暦が長い方も、免許を
取り立ての方も、まず運転を楽しみ、ついでにご自身のドライビングポテンシ
ャルを向上させることのできるYRSエンジョイドライビングに参加してみて
下さい。
・YRSエンジョイドライビング開催案内
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=yed
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|4) タイヤの回る音を聞きながら その1 前編
ユイレーシングスクールではスクール開催時に機材を運ぶのにフィットを使
っている。1.3リッターエンジンを搭載しCVTで前輪を駆動する初代フィ
ットだ。
機材と言っても、多い時にはパイロン50本、光電管一式、FM送信機一式、
電源用バッテリーにテーブルなどかなりの量になる。そのせいか、距離を走っ
ていない割にはタイヤもブレーキパッドも減り気味なのが気になっていた。
スリップサインが出るほど減ったタイヤでもグリップ自体が低下するわけで
はないと知っていながらも、パンクなどのトラブルでスクール開催地にたどり
着けないことがあっては大変だということでタイヤの交換に踏み切った。
純正のタイヤはヨコハマのアスペック。サイズは175/65R14。ホイ
ールはスティール製の14インチで5.5J、オフセット45mm。
タイヤを換えるついでにホイールも換えようかと思いいろいろ探してみたが、
軽薄なデザインのものしかなく、結局バイアスタイヤを体験してもらうために
購入したワタナベの13インチホイールにもうひと頑張りしてもらうことにし
た。
予断ながら、ダンロップが製造していたG5というバイアスタイヤはそのス
リップアングルの大きさのせいで、非常にコントローラブルな特性を示してい
た。R7というモデルになってからもその特性は変わらず、ロードスターに乗
っている人に4輪ドリフトを体験してもらおうと思って買ったのだが、ロード
スターに合うサイズは13インチしか売られていなかったので、ブレーキキャ
リパーとの干渉を避けようとすいるとNA6にしか装着できなかった。そのN
A6モデルが少なくなったのとNA6でもフロントブレーキをNA8のものに
交換する人が出てきて、最終的にYRSのバイアスタイヤ体験カリキュラムは
行き詰ることになった。
さて、世の中インチアップはおろか2インチアップも大流行のようだが、道
具よりも人間のポテンシャルを信じるYRSとしてはあえて時流に逆行してイ
ンチダウンの道を選ぶことにした。
もとより非力なフィットにグリップの良いタイヤを履いても意味はないので
コスト重視でタイヤの選択に入ったのだが、探すとなると13インチホイール
用のタイヤの種類が少ないことを知り愕然とする。もはや最低でも14インチ
なければタイヤではないということなのか。
手持ちのアルミホイールは13インチの6J。オフセットが35mmという
代物。トレッドが片側16mmほど広くなってしまうが、操縦性の変化は無視
できる範囲だと勝手に解釈してタイヤを探す。
結局、タイヤショップを営んでいる卒業生の協力を得てBSのスニーカーと
いうタイヤを探し出した。サイズは185/70R13。スペックの上では純
正タイヤよりも幅が広いはずなのだが、実際に比べてみるとアスペックのほう
がわずかに広い。磨耗した分だけ幅広に見えるということなのか。
とりあえず実車に装着するとタイヤの黒い部分が大きく際立ち、タイヤの存
在感があってクルマが安定して見える。
タイヤを交換してから既に3千キロ近く走り、純正タイヤとの比較もできた。
時代に逆らって強行したインチダウンは、果たしてフィットの操縦性を向上さ
せたのか?インプレッションは次号。
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|5) 参加申し込み受付中
現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
| ◆ ◇ ◆ クルマの運転の楽しさを味わってみませんか? ◆ ◇ ◆
| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。開催日
| 前3日を過ぎてからの申し込みは受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
| 振り込まれた方は振り込んだことを証明するものを受付で提示して下さい。
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|■ 5月22日(金) YRSドライビングワークショップFSW
去る4月30日。今年2回目のYRSドライビングワークショップ筑波を開
催しました。参加は19名。参加したクルマもそうですが、参加された方もサ
ーキットを走られた経験のない方からレースに出場した経験のある方までさま
ざま。この日までスロットルを全開にしたことのなかった方もおられます。
YRSドライビングワークショップは理にかなった運転を体験していただく
ことで、受講した次の日からはご自身がインストラクターになりご自分のドラ
イビングポテンシャルを向上させることができるようにカリキュラムを組んで
います。
最初に行ったのは半径22mの真円の定常円。できるだけ速いペースで周回
することがテーマです。ステアリング操作とスロットルコントロールができれ
ばクルマはアンダーステアにおちいることなく円運動を続けます。次はブレ
ーキングの練習。幅5mの直角コーナーに減速しながら進入します。ステアリ
ングを切る時に加重が前にかかっているとアンダーステアになります。かかっ
ていなくてもアンダーステアになります。踏力を加減することでタイヤのグリ
ップの全てをコーナリングに使える状態を身体で覚えます。最後に32mx8
0mのオーバル定常円をできるだけ速い速度で周回します。秘訣はブレーキを
引きずりながらステアリングを切ることです。コーナーでブレーキを踏むと危
ない、と言われますがクルマを安定させることができればブレーキを積極的に
使うべきです。ブレーキは停まるためのものではなく、速度を調整することと
姿勢を制御するために使います。
レポートの頁に掲載してありますが、クルマを速く走らせたことのない方で
もカリキュラムに従って走っているうちに『自分が頑張るのではなく、クルマ
に走ってもらう』ことの重要さとその方法を会得することができます。YRS
オーバル筑波のラップタイムは、理にかなった操作をした結果なのです。
クルマを思い通りに動かしてみたいと思われる方は、ぜひYRSドライビン
グワークショップを受講してみて下さい。
・YRSドライビングワークショップ筑波レポート
http://www.avoc.com/3result/pt09/090430ydwt.shtml
・YRSドライビングワークショップFSW開催案内&申込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=dwf
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|□ 5月23日(土) YRSオーバルスクールFSWロング
ユイレーシングスクールが贈る究極のオーバルコースドライビングスクール
です。1周にかかる時間が長いので参加募集は16名のみです。時速100キ
ロからのコーナリングを味わいたい方はお早めにお申し込み下さい。
・YRSオーバルスクールロング開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=osf
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|■ 5月23日(土) YRSオーバルレースシリーズ第1戦
雪のために模擬レースとして開催した第1戦に代わり、長円方向140mの
YRSオーバルFSWロングで正式な第1戦を開催します。コース幅は16.
1mです。
1月に行ったテストケースの結果を踏まえ、申し込み状況によってはひとク
ラスでレースを行う可能性もあります。いわば異種格闘技。今回のレースでオ
ーバルマイスターが決まります。
YRSオーバルスクールを受講されたことのある方はふるってご参加下さい。
・YRSオーバルレース第1戦規則書&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/2race/guide.php?c=sr&p=yor#0
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|■ 5月24日(日) YRSエンジョイドライビングFSW
「速く走れるからうまい」、「速く走れないから下手だ」、というのは時代
遅れです。その人なりに、そのクルマなりにクルマの動きを感じながら運転で
きる人が一番うまいのです。クルマを動かすことの奥深さを体験するためにも
YRSエンジョイドライビングに参加してみて下さい。
・YRSエンジョイドライビング開催案内&申し込みフォーム
http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=yed
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|6) コーナーの向こうに ‐ 今は昔 1960 トム ヨシダ
「え〜っ、何? え、何で?」
少年は自分の目を疑った。それもそのはず、運動会の時に使われるような楕
円形のコースで子供たちがクルマを運転している。しかも、そのクルマは絵本
で見たことのあるレースカーのようだった。自分と同じぐらいの歳の子供がク
ルマを運転している。楽しそうにクルマを走らせている。それはそれは衝撃的
な光景だった。
少年は自覚していなかったが、その時こそ少年が目にした最初のモータース
ポーツだった。もっとも、それがクォーターミヂェットと呼ぶ4歳から12歳
の子供のための自動車レースだとわかったのは25年もあとのことだったが・・・。
<続く>
・クォーターミヂェット 今は昔
http://content.cdlib.org/ark:/13030/kt8g5023qs/
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□編集/文責:トム ヨシダ
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□Copyright:1986-2008 AVOC CORPORATION
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