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         Go−CircuitNo.238(02/14/08発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
     【  Yui Racing School Offers Serious Entertainment  】
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|1)クルマを動かす その1				トム ヨシダ
|2) 50歳からの運転
|3) 参加申し込み受付中
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|1)クルマを動かす その1				トム ヨシダ
  ユイレーシングスクールではスクールのたびに「速さとは運転という技術の
中のひとつの要素に過ぎません。安全に運転することも運転という大きなくく
りの中に含まれますし、快適さや楽しさも運転という行為に含まれるひとつの
要素なのです」と説明しています。
  なぜならば、クルマを動かすということは全てが関連していると考えるから
です。例えば走る場所を軸に考えれば、みなさんは市街地や高速道路を使いま
す。峠道を走ることもあるでしょうし、サーキットを走る人もいるでしょう。
駐車場の出し入れもクルマを動かすという点では立派な運転です。それら全て
の場面で安全に走るための方法があり、快適に移動するためや楽しさを満喫す
るためのコツがあるはずです。速く走ることが目的のサーキットにおいても、
本来ならば安全、快適、楽しさとかけ離れている運転はないと考えるからです。
  別の見方をすれば、例えばサーキットだけ運転のうまい人はいないというこ
とになります。一般的に見れば、サーキットで速く走れると言うことはその人
のドライビングポテンシャルが優れていると言えます。ところがその人が市街
地や高速道路でもうまい運転をしているかというと、そうでもない場合があり
ます。逆に、サーキットではそれほど速くないのに公道での運転がとても穏や
かで、なぜこの人が速く走れないのか疑問に思う場合もあります。なぜこのよ
うに得手不得手がうまれるのでしょう。ユイレーシングスクールは運転をつか
さどる最大の要因が意識にあるからだと考えています。
  ですから「運転とは全人格的な行為なんですよ」とか「運転とはクルマを発
進させて停めるまで自己完結しなければならない作業なんですよ」とお話する
わけです。特に、サーキットを走る時だけ目の色を変えてがむしゃらに運転し
ている人には必ずそう言うことにしています。運転を見ればその人の人となり
がわかるものです。

  千葉県にも珍しく雪の積もった翌日。所要で国道16号線を走っていました。
かき集められた雪が路肩に積まれ、路面は凍ってはいないものの湿気を帯びた
状態でした。なにしろ国道へ出るまでの道はまだ凍結していましたから気温も
低く、運転には気をつけなければならない状況だったのです。
  それでも交通の流れはいつもと同じか速いくらいでした。雪のせいでクルマ
の量が少なかったのが原因かも知れません。交差道路をまたぐ大きな陸橋にさ
しかかった時。突然渋滞が始まりました。陸橋の坂を登る途中でした。前方で
大型トラックが左車線から右車線に移っていたので、ひょっとすると左車線で
なにかあったかなと思いながらそろそろとクルマを進めました。陸橋を上りき
る前ですから前方で何があったのかはわかりません。しかし頂上に近づくにつ
れて全てのクルマが右車線に移ってきましたから、左側の前方に何か障害物が
あることは想像できました。
  一列縦隊にならんで頂上に差し掛かると、下りかけた左車線にこちらを向い
たワンボックスカーが止まっています。クルマの前にはぼぎれたバンパーが転
がりヘッドライトか何かの破片が散乱しています。現場を通過しながら確認す
ると、そのクルマは後部もコンクリートでできた陸橋の外壁にめり込ませてい
ます。助手席にのっていたと思われる人は車外に出ていましたが、運転してい
た人は車内にいたので事故を起こしたばかりだったのかも知れません。
  注意して見ると、下りになってからいくつかの氷の筋が左斜線から右車線へ
と斜めに横断しています。陽は照っていましたし下り斜面は南向き。北に面し
た上りの路面はほとんど乾いていましたから、これには自分自身戸惑ったもの
です。しかし、歩くような速さでクルマを進めながら筋の上でブレーキを踏む
といとも簡単にABSが働きます。確かに一部分ではあるものの路面に凍った
ところがあったのです。
  ワンボックスカーがどのようにしてスピンしてこちらを向いたのかわかりま
せん。どのように壁にぶつかったのかもわかりません。でも、ひょっとすると
ワンボックスカーを運転していた人自身もなぜそうなったのかわからないかも
知れません。
  単独事故で終わったのは幸ですが、後部に積まれていた道具からすると建設
現場に向かう途中だったと思われるそのワンボックスカーが、その日の予定を
まっとうできなかったであろうことは容易に想像がつきます。

  国道でさえ何が起きるかわからない。何が起きるかわからないという表現が
あいまいならば、通い慣れた道もいつもと同じだとは限らない、と置き換えま
しょう。運転とは、本来そんな不確かな状況に直面しながら行う行為なのです。
  運転技術が優れていてもそれだけでは安全を手に入れることはできないので
す。サーキットを速く走れるからと言っても、それだけでその人の運転がうま
いということにはなりません。過去にはミドルフォーミュラで活躍していたド
ライバーが高速道路の事故で亡くなっています。クルマを使って目的を達成し
ようとする時、そこには全ての面でバランスのとれた意思がまず必要になりま
す。
  サーキットを走る。本当は楽しいはずの運転がいつしか苦痛に変わっている。
速く走ろうと頑張っては見るのだが、同じような性能のクルマに乗る人に遅れ
を取る。レースで闘争心は人一倍なのに意欲が空回りして思い通りの結果が得
られない。
  高速道路を走る。スピードを出すことは爽快だ。しかし200キロを出して
も刹那的なもので充足感は得られない。峠を走る。気持ちよくヒラリヒラリと
走っていても時折ひやっとすることがある。
  操作の仕方を覚えればクルマの運転ができるわけではありません。クルマを
正確に動かすためにはクルマの動きを瞬時に感知する能力も正確に状況判断を
する能力も、そして目的を達成するために何が必要で何は不必要かを計算する
緻密な頭脳も必要です。ですからスクールでは、クルマの運転は科学ですと言
っているのです。
  
  アメリカに移住する前、まだ日本の自動車雑誌の仕事をしていた頃に星野一
義さんにドライバーという雑誌の連載を書いてもらいました。当時日産ワーク
スでもっとも若かったのにも関わらず速さに関してはピカ一だった星野さんに
ドライビングテクニックについて書いてもらったのです。もう40年近く前の
ことですから内緒の話を暴露しても星野さんは怒らないと思います。
  レースのことに話が及んだある日のこと。なぜ速く走れるのかという問いに、
星野さんは「吉田君。僕は走るのが怖いんだよ。怖くて怖くてしょうがない。
レースの前なんか蕁麻疹がでて眠れない。だから、慎重に、慎重に運転するん
だ。遅くてはどうしようもないからね」と。街中を走る星野さんは本当にゆっ
たりと余裕をもって運転していました。しかし温厚な笑顔とは裏腹に、何事も
見逃さないぞとばかりにその目に鋭さが宿っていたのを今でも忘れることがで
きません。

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|2) 50歳からの運転
  ユイレーシングスクールは50歳を過ぎてご自分のドライビングポテンシャ
ルを向上させようと思う方を応援します。
  過去にユイレーシングスクールのカリキュラムを受講されたことのない方を
対象に、2008年の受講料(エンジンドライビングレッスンは除きます)を
割引いたします。割引率は一定ではありませんが、その都度本メールマガジン
で告知します。尚、参加申し込みフォームを送信した後、3日以内に本メール
マガジンに掲載した受講料を指定の銀行にお振込み下さい。

  ご質問のある方はメールか電話(090-6539-4939)でご連絡下さい。 

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|3) 参加申し込み受付中
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。

※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行います。
枠がある場合は当日受け付けも行いますが、その場合は受講料を当日の受け付
けでお支払い下さい。

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|■ 2月27・28日(水・木) YRSツーデースクール
  短期集中型のスクールとして好評のツーデースクールを今年も開催します。
  1日目は富士スピードウエイジムカーナ場でブレーキング練習とコーナリン
グの基礎練習を行い、その日の夜に懇親会を兼ねて座学を行います。
  2日目はショートコースに場所を移し140キロプラスからのブレーキング
練習と先導車について走行ラインをトレースするリードフォローを行います。
必要な場合は同乗走行を行い最後に単独走行をしていただきます。
  サーキットを全く走ったことのない方、クルマを速く走らせたことのない方
も2日間の講習でクルマを正確に操るコツを身につけることができます。

・YRSツーデースクール開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/y2ds.shtml

※YRSの定宿は須走の扇屋旅館です。ツーデースクールに参加される方はY
RS特別料金でお泊まりいただくことができます。ただし部屋数に限りがあり
ます。宿泊を希望される方はお早めにお申し込み下さい。
|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が40,000円になります。

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|■ 3月4日(火) YRS筑波サーキットドライビングスクール
  筑波ドライビングスクールは、自然な流れでクルマの性能の限界近くで走ら
せることができるように考えられたカリキュラムを採用しています。座学では、
一般概論として、クルマを思い通りに動かすためにはどのような操作が必要か
を説明します。シニアインストラクターが考案したオーバルコースを使った定
常円旋回では、過不足のない正確な操作を身につけることができます。知識を
得て、コーナリングの反復練習をすることにより、違和感なくサーキット走行
を行うことができます。特にサーキットを走られたことのない方にうってつけ
のカリキュラムです。

・YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/tds.shtml

|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が23,000円になります。

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|■ 3月8日(土) YRSドライビングワークショップFSW
  過去3年間好評だったYRSドライビングワークショップFSWを週末に開
催します。1日の練習で加速、減速、旋回とクルマを動かす時に必要な操作の
基本を学ぶことができます。特にサーキットを走るつもりはないけれどクルマ
を気持ちよく走らせたいと思っている方にうってつけです。

※希望者には有料(3,000円)で逆同乗走行を行います。先着6名の方に
限らせていただきますが、希望される方は申し込みフォームのコメント欄に逆
同乗走行希望とお書き下さい。追加料金は当日の受け付けでお支払い下さい。
※週末のFSWのコースレンタル料は平日の2倍になります。そのため受講料
も高く設定せざるを得ません。ご了承下さい。

・YRSドライビングワークショップFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/ydwf.shtml

|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が20,000円になります。

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□メールマガジン"Go−Circuits"
□有限会社ユイレーシングスクール発行
□編集/文責:トム ヨシダ
□オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
□Copyright:Yui Racing SchoolCo.,Ltd.
□Copyright:1986-2006  AVOCCORPORATION
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もしくは引用されたい方は、事前に発行人までご連絡ください。
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