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         Go−CircuitNo.255(08/26/08発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
     【  Yui Racing School Offers Serious Entertainment  】
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|1) YRSサイトアップデート
|2) 参加申し込み受付中
|3)クルマを動かす その18			トム ヨシダ
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|1) YRSサイトアップデート
  ユイレーシングスクールではオーバルスクールとオーバルレースの舞台とし
て富士スピードウエイにジムカーナ場を活用しています。ジムカーナ場が14
0mx80mの長方形なので、ここに104mx44mのオーバルコースを常
に等しい大きさになるようにパイロンを配置して使っています。つまり6車線
の道路と同じ幅の走路を持つ安全なオーバルコースです。
  前日のYRSオーバルスクールFSWが終了した時点で、YRSオーバルF
SWを走行した方が延べ1425人になりました。走られた方の中にはサーキ
ットの走行経験のない方もいます。全くのノーマル状態のクルマで参加された
方もいます。1周20秒足らずのコースですが、速く走るためにはクルマの性
能を引き出す必要があります。どんなクルマがどんなタイムで走るのか参考に
して下さい。

・YRSオーバルFSW歴代ラップタイム上位300名の記録
http://www.avoc.com/3result/pt/promptreport.php?p=080904yosf

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|2) 参加申し込み受付中
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。

|  ◆ ◇ ◆  クルマの運転の楽しさを味わってみませんか?  ◆ ◇ ◆

| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。その場
| 合は受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
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|■ 9月27日(土) YRSオーバルスクール FSW
  数あるカリキュラムの中でも唯一週末に行われるオーバルスクールです。平
日の参加が難しい方はぜひ参加して下さい。時間の都合で半日のスクールです
が、座学やアドバイスなどカリキュラムは通常のオーバルスクールと変わりあ
りません。

・YRSオーバルスクール FSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosf.shtml

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|■ 9月27日(土) YRSオーバルレース FSW 第5戦
  今年のオーバルレースシリーズも残すところあろ2戦。オーバルスクールを
卒業された方のレースデビューをお待ちしています。

・2008YRSオーバルレース第5戦 FSW規則書
http://www.avoc.com/2race/oval/yor.shtml

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|■ 10月1日(水) YRSドライビングワークショップ FSW
  ジムカーナ場での定常円走行とサーキット走行を組み合わせたYRSドライ
ビングスクールがドライビングテクニックの総論に近いものだとすると、YR
Sドライビングワークショップはその中のブレーキングとコーナリングに特化
して掘り下げた練習を行うカリキュラムです。みなさんが苦手のスレッシュホ
ールドブレーキングやターンインを徹底的に練習します。
  ドライビングワークショップでの説明は「目から鱗」の連続のはずです。サ
ーキットを走るつもりはなくても、サーキットを走ったことがなくても、運転
に興味のある方はぜひ受講してみて下さい。ふだんの安全運転に役立つこと請
け合いです。

・YRSドライビングワークショップ FSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/ydwf.shtml

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|4)クルマを動かす その18			トム ヨシダ
  ユイレーシングスクールではYRSドライビングワークショップとエンジン
ドライビングレッスンでスレッシュホールドブレーキングの練習を行っていま
す。スレッシュホールドブレーキングは日本語にすると限界維持ブレーキング
と言って差し支えないと思いますが、ブレーキングしている間中クルマが最大
限速度を維持し続けられるように減速するテクニックです。言葉を替えれば、
クルマの速度をできるだけ短い距離で落とすことを目的としたテクニックです。
  クルマを減速しようとする時、クルマがどんなに大きな制動力を備えていよ
うと、タイヤが路面をつかむ力=アドヒージョン≒グリップを無視してはクル
マは減速しません。クルマを短い距離で減速させるためには、一にも二にもタ
イヤのグリップを最大限有効に使うことが求められます。
  よくサーキットを走るためにブレーキパッドを変えなければなりませんか?
という質問をもらいますが、制動性能を向上させたからといって減速性能が高
まることはありません。制動性能はクルマ固有の性能であって、操る人がスレ
ッシュホールドブレーキングができる場合に限り制動性能と減速性能はほぼ等
しくなると言えないこともありません。しかし、ほとんどの場合は制動性能を
使いきっていないのが現状です。つまり、簡単に言えばブレーキをうまく使え
ていないのです。先に制動性能はクルマ固有の性能と書きましたが、減速性能
とはいかに減速度を高められるかというテクニックなので運転している人の操
作によって決まってしまうからです。要するに、タイヤのグリップを感じなが
ら操作できる人ほどどんなクルマからでも高い減速度を引き出すことができる
ので、操作の基本を学ぶためにスレッシュホールドブレーキングの練習を行っ
ているのです。
  
  スレッシュホールドブレーキングの練習の目的はできるだけ短い距離でクル
マを減速させることです。改めてブレーキングテクニックなどと言うと特別な
ことと思われるかもしれませんが、クルマの速度をできるだけ短い時間で落と
すことができるかどうかは市街地や高速道路での安全運転にもつながるごくふ
つうの操作です。これができれば安全運転に大いに役立ちますし、サーキット
を走る人ならば安全にラップタイムを縮めることができます。
  スレッシュホールドブレーキングするためには、フロントタイヤにキチンと
仕事をさせなければなりません。どんなに制動性能が高くてもタイヤのグリッ
プを度外視して減速度を発生することはできないからです。スレッシュホール
ドブレーキングはいうなれば急ブレーキの類で、減速時に9割近くの制動力を
フロントタイヤが負担しています。従って、まず第一に減速に移る前にフロン
トタイヤのグリップが十分に高まっていなければなりません。次にできるだけ
速度の高いうちにタイヤのグリップに見合う範囲でできるだけ大きな制動力を
立ち上げることが必要です。
  説明を読んだだけでは何のことかチンプンカンプンかもしれませんが、これ
がクルマをできるだけ短い距離で止めるために必要な条件なのです。つまり、
ブレーキパッドを交換することや、急ブレーキだからと言ってブレーキペダル
を蹴飛ばすことでは高い減速度を得ることはできないという話です。

  では何を目指すべきなのか、という話です。結論から言いましょう。クルマ
が最大限速度を発生している時のタイヤは、その瞬間の速度につり合う回転数
よりわずかに少ない回転数で回りながら減速を続ける必要があります。タイヤ
が路面とこすれることで摩擦力=グリップを高め、その状態を維持するためで
す。そうするために必要して過不足のない踏力をブレーキペダルにかけるのが
スレッシュホールドブレーキングというわけです。

  ではどうやってわずかに少ない回転を維持しながらブレーキペダルを踏みつ
づけることができるのか。それにはクルマの荷重移動を正確に察知することが
できなければなりません。つまり、制動力を立ち上げる前にフロントタイヤの
グリップが十分に高まっていなければなりませんが、高まっているかどうかは
フロントに荷重が必要なだけかかっていることを感じられなければならないか
らです。スレッシュホールドブレーキングの練習での難関が、まずここにあり
ます。ほとんどの人が急ブレーキ=素早い操作と短絡的に考えているのでトラ
ンジッションを考えずに踏力をかけてしまうからです。
  次に踏力をかける段になると、タイヤのグリップを無視した踏力をかけるの
でタイヤがロックしたりABSがきいてしまいます。どちらも制動距離を伸ば
してしまいますから、クルマをできるだけ短い距離で止めるという目的からは
かけ離れてしまいます。ここでの問題は、「わずかに少ない回転数のタイヤ」
が路面とこすれている状態、つまりタイヤのグリップなのですが、これを感じ
ることができないのがひとつの原因。そして変化するクルマの慣性力に合わせ
て踏力を変えられないことがもうひとつの原因です。

  ブレーキングに限らずクルマの操作は、クルマが性能を発揮しやすい状況を
作ることが最大の眼目です。スレッシュホールドブレーキングの場合は、慌て
たブレーキペダルを蹴飛ばすような操作が必要なのではなく、摩擦係数が大き
なブレーキパッドが必要なのでもなく、ただただ『タイヤが路面をつかまえて
いる大きさ』を実感できるかどうかにかかっています。
  10月1日に開催するYRSドライビングワークショップではスレッシュホ
ールドブレーキングの練習を行います。クルマをできるだけ短い距離で減速す
るコツを覚えたい方はぜひ受講してみて下さい。
 
  尚、スレッシュホールドブレーキングの練習の時に「ABSをきかせたほう
が短い距離で止まれるのではないか?」という質問を受けますが、これは違い
ます。ABSがきいている状態ではそのクルマの最大制動性能が発揮されてい
ませんから、スレッシュホールドブレーキングよりも制動距離は長くなります。
ただし、スレッシュホールドブレーキングが直進状態での短距離制動を目指し
ているのに対し、ABSを採用しているクルマはタイヤがロックすることを防
ぎステアリングでも危険を回避することを狙っているのでスレッシュホールド
ブレーキングに不慣れな人には有効な手段かも知れません。ですが、短い距離
でクルマを減速することが唯一の木歴ならば、例えABSが装着されてりるク
ルマであっても、ABSを使わないスレッシュホールドブレーキングのほうが
短い距離で減速することが可能だということも覚えておいて下さい。

  ユイレーシングスクールでは過去に行ってきた座学と受講者へのアドバイス
をまとめたCDの制作を企画しています。詳細が決まり次第メールマガジンで
お知らせしますのでご期待下さい。

| クルマの操作に疑問のある方はユイレーシングスクールのドライビングスク、
| ールドライビングワークショップかオーバルスクールを受けてみて下さい。
| どんな質問にもお答えします。間違いなく運転が上達します。

・ユイレーシングスクール教科書
http://www.avoc.com/5media/textbook/textbook.php?page=0
・ユイレーシングスクールポリシー
http://www.avoc.com/9misc/info/yrspolicy.shtml

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