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Go−CircuitNo.246(04/13/08発行)
---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
【 Yui Racing School Offers Serious Entertainment 】
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|1) 50歳からの運転
|2) 参加申し込み受付中
|3)クルマを動かす その9 トム ヨシダ
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|1) 50歳からの運転
ユイレーシングスクールは50歳を過ぎてご自分のドライビングポテンシャ
ルを向上させようと思っている方を応援します。
過去にユイレーシングスクールのカリキュラムを受講されたことのない方を
対象に、2008年の受講料(エンジンドライビングレッスンは除きます)を
割引いたします。割引率は一定ではありませんが、その都度本メールマガジン
で告知します。尚、参加申し込みフォームを送信した後、3日以内に本メール
マガジンに掲載した受講料を指定の銀行にお振込み下さい。
お問い合わせはメールか電話(090-9837-1494)でご連絡下さい。
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|2) 参加申し込み受付中
現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。
| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。その場
| 合は受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
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|■ 4月18日(金) YRSドライビングスクールFSW
今年で8年目を向かえたYRS筑波サーキットドライビングスクールの富士
スピードウエイ版です。カリキュラムも午前中にジムカーナ場でコーナリング
の基礎を練習し午後にはショートコースを走ります。アップダウンのあるFS
Wではリードフォローを重点的に行いますのでサーキットの走行経験のない方、
サーキットは走るつもりはないがクルマの運転理論を学びたいと考えている方
ににうってつけです。
| 今回のドライビングワークショップFSWに愛知県、岐阜県以西にお住まい
| の方が参加される場合の受講料が割引になります。ぜひこの機会に参加して
| いただければと思います。
| 通常:28,000円 → 割引後:24,000円
| 参加される方は振込みの際に割引後の金額を指定の口座にお振込み下さい。
※50歳以上割引との併用はできません。
・YRSドライビングスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/fds.shtml
|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が22,000円になります。
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|■ 4月19日(土) YRSオーバルスクールFSW
週末を利用した半日のオーバルスクールです。カリキュラムは終日のオーバ
ルスクール同様イーブンスロットルのコーナリングに始まりトレイルブレーキ
ングの使い方。もちろん計測も行います。
・YRSオーバルスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosf.shtml
|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が15,000円になります。
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|■ 4月19日(土) YRSオーバルレースFSW
昨年の最終戦から設けたカブクラスに参加される方が増えています。ローリ
ングラップの練習に加え、アウトインアウトの走行練習、模擬レースを行うの
でオーバルレースに馴染みのない方でも安心して参加することができます。
オーバルスクールでオーバル走行の面白さを見つけた方は、タイムではなく
他人との駆け引きを楽しめるオーバルレースにぜひ参加して下さい。
・YRSオーバルレースFSW規則書
http://www.avoc.com/2race/oval/yor.shtml
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|■ 4月26日(土) YRSドライビングワークショップFSW
1日でクルマを加速、減速、旋回させるのに必要な操作のコツをお教えしま
す。サーキットを走るつもりのない方にも、安全に正確にクルマを動かすコツ
を学べるきわめて有効なカリキュラムです。YRSドライビングワークショッ
プの座学を聞くだけでも運転に対する概念が変わります。座学を聞くだけで受
講料の元がとれること請け合いでスプリント。今回は今年最後の週末の開催に
なります。
・YRSドライビングワークショップ筑波開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/ydwt.shtml
|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が15,000円になります。
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|4)クルマを動かす その9????????????トム ヨシダ
ユイレーシングスクールは日本で始めてドライビングスクールを開校する前
からウェブサイトに教科書を掲載した。1999年9月のことだ。それ以来ユ
イレーシングスクールの教科書はあらゆる講習の基本になっている。
ユイレーシングスクールの教科書といってもユイレーシングスクールの完全
なオリジナルではない。ドライビング理論は1960年代初めに確立されてか
ら綿々と引き継がれていて、ジムラッセルレーシングスクールの教科書もその
理論を元に作られていた。ユイレーシングスクールの教科書もジムラッセルレ
ーシングスクールの教科書を大幅に加筆し日本の実情にあった内容にまとめ上
げたにすぎない。つまり、ドライビング理論というのは極めて普遍的なもので
あり、教科書を書く人によって内容が異なったり、ドライビングを教える人に
よって教える内容が異なってはならないと考える。
しかし、ユイレーシングスクールが教科書をウェブサイトに掲載したことを
知った執筆業をしている友人から、「あれは有料にしないとまずいんじゃない?
本来なら売れる内容なんだから」と言われたことがある。確かに有料で売れれ
ばそれに越したことはないが、ユイレーシングスクール本来の目的はできるだ
け多くの人に運転をうまくなってもらうことだから、ユイレーシングスクール
からのメッセージとして継続して掲載している。アメリカと違って有名な学校
に入るため以外、習うことにお金を使いたがらない日本人の習性も考慮しての
ことだ。
さて、ユイレーシングスクールの教科書に目を通したからといってその人が
ドライビング理論を理解し運転がうまくなる、とは少しも思っていないのも事
実なのだ。クルマの運転はそんなに簡単なものではない。こと正確にクルマを
動かそうとするならかなりの熟練度が必要になる。熟練度とは練習の量ではな
い。むやみに行う練習から得られるもののことでもない。熟練度とは総合的に
クルマの動きをコントロールすることのできる全人格的な能力のことだ。だか
ら教科書を読んで知識を得たからといって、それfで運転までもがうまくなる
わけではない。
余談になるが、ジムラッセルレーシングスクールの日本語クラス用に作った
日本語の教科書をそのままコピーして日本で使っていた卒業生がいた。無断で
他人の作品を使用することはもちろんやってはいけないことで厳重に抗議をし
たが、使われること自体はむしろ歓迎したものだ。
運転がうまくなっていく過程の最初の段階はドライビング理論を知識として
吸収することにある。しかし知識だけで運転がうまくなるはずもなく、最初の
段階が広く開放されればそれだけ運転に興味を持ってくれる人が増える可能性
がある。興味がなければその次のステップには進まないだろう。
知識を得た次の段階が、クルマを動かしている時に本人の意思どおりにクル
マが動いているかの検証だ。これはだれにでもできるわけではない。クルマの
動きを見て運転している人が何を考えどう操作しているかを見抜く必要がある
から、ユイレーシングスクールのスタッフでも全員ができるわけではない。
そう。まさにユイレーシングスクールの存在価値は受講生の運転の検証にあ
る。
ドライビングの本を読んでもビデオを見てもそれはあくまでも知識でしかな
い。その知識をどう実際の作業に生かすかは人によって大きく異なる。ある人
が理論通り動かしていると思っていても、実はクルマのバランスを崩すような
操作をしている場合が、実際少なくない。
スクールを受講した人にわかりやすいように説明を続けることで、理論と実
践が大きく乖離していた受講生の運転が少しずつ理想の方向に収斂されていく。
ユイレーシングスクールが考える教え方とはそういうものだ。スクールを開催
する目的は、受講生の知識を再確認し、『受講生自身が知識の生かすコツ』を
教えることと言っても過言ではない。
だから教科書を公開していようとそれはユイレーシングスクールの目的に逆
行することでもないし、目を通してくれる人が多ければクルマを運転する人の
潜在的ドライビングポテンシャルの底あげがそこから始まるのだから歓迎すべ
きことだ。
クルマを思い通りに動かしたい。あるいはクルマが動くメカニズムを知りた
い。そう思う人はぜひユイレーシングスクールのいずれかのスクールを受講し
てほしい。『目から鱗』のあなたがまだ知らない知識と実践にあふれているは
ずだから。
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例年は8割から9割ぐらいの割合で2回以上受講してくれるリピーターが多
いのだが、今年はユイレーシングスクールを初めて受講する方が多い。あるド
ライビングワークショップでの話だ。
いつもの通りひととおりの座学を終え、スレッシュホールドブレーキングの
練習をして最後のプログラムである定常円走行に移る。YRSドライビングワ
ークショップで初めてトレイルブレーキングとイーブンスロットルという言葉
を耳にした受講生は、半信半疑でパイロンで作られたオーバルコースをできる
だけ速いペースで走る。
ユイレーシングスクールは全てのスクールでFM放送を使って操作の仕方の
アドバイスをしている。リアルタイムアドバイスというわけだ。長くても16
秒で周回するYRSオーバルは次から次へと同じ大きさのコーナーが迫る。例
え操作が間違っていても修正の方法をアドバイスすれば次のコーナーで試せる
というわけだ。
かの受講生。コーナーを速く抜けるためには、コーナーの中の速度を全体的
に底上げする必要があること。コーナリング速度を上げるためにはそこに至る
クルマの姿勢の作り方が大切なこと。だから手前から操作を開始してクルマを
安定させてより高い速度からターンインしなければならないことを伝えてはあ
るのだが、なぜかコーナー直前までブレーキを踏むのを我慢しコーナーが始ま
ってからステアリングをバキッという感じで急激に切る癖がなおらない。
一度クルマを停めてもらい「速く走ることが目的なら今の操作はもったいな
いよ。クルマが安定していないし」と言うと、「今までの癖でどうしてもドン
とブレーキを踏んでパキッとステアリングをきってしまうんですよね」と答え
る。「誰かがそう言っていたの?」と聞くと、「友達もみんなそうやっていま
す」と言う。「じゃぁもう一度聞くけど速く走るのが目的なんだよね」と質問
をしたところ、「そうです」と応える。
何かおかしい。その人に問題があると言っているわけではないが、速く走る
ために求められているものを理解していないと言うか、まず絶対に外せないポ
イントがいくつかあるのだが、どうもそのあたりを飛び越えて運転スタイルだ
けが一人歩きしているような気がしてならない。どうも日本には変なドライビ
ングテクニックが蔓延しているようだ。
運転する場所がサーキットであろうと市街地であろうとクルマが動くメカニ
ズムは変わらない。それはクルマが道具だから機能を発揮させるためにはクル
マを動かすそうための使い方がある。
もちろん、奥までブレーキを我慢するとかステアリングを急に切るとかの操
作が全て間違っているとは言わない。そういう操作をしても速く走れるしクル
マを安定させる術を持っている人がいるのも事実だ。しかしそういう人こそ基
本的なクルマの使い方をわきまえた上で、次のステップとして、あるいはクル
マの特性を補完する意味で使っているのであって、それしか知らない、それし
かできない人とは根本的に異なる。だからクルマをきちんと動かせない人がや
っても本当は意味をなさないのだが、みんながやっているとか、雑誌に書いて
あるとかの理由で、盲目的に走することが速さにつながると信じている人のな
んと多いことか。
いくつかのスクールに熱心に通っている人がユイレーシングスクールを受講
した時に話を聞いたことがある。あるスクールでは速く走るためにあるサーキ
ットのあるコーナーのポイントにパイロンを置いて「ここまで全開で来て下さ
い」と言われたという。何を根拠に、誰を対象にそういうことが言えるのか理
解に苦しむ。
おそらく日本では運転もファッションなのだ。だからとかく形から入ってし
まう傾向にある。安全に速く走る方法を習得する前に、例えそれを目指す速さ
に結び付けられる技術があろうとなかろうと、そうやって速く走っている人が
いればそれが『速い走り方』になってしまうのだ、と思う。
しかしクルマの運転はそんなに甘いものではない。クルマは人間の命を乗せ
て走る高価な道具だ。誰もが安全に運転できるように自動車メーカーの技術で
クルマが進化してきたと言っても、いまだに人間の使い方次第では使い手や周
囲の人にに牙をむくことになる非常に潜在性能の高い道具なのだ。
サーキットをより速く走るためにユイレーシングスクールを訪れる人に見ら
れる最大の間違いは、自分の技量に合った自分なりのドライビングスタイルを
確立していないことだ。
何度も言っているようにクルマがコーナリングを始める時にはそれなりの手
続きがいる。巨大な鉄の塊が直進しているのだからその慣性力はとてつもなく
大きいはずで、そんなに簡単にはクルマが内包するエネルギーの方向を変換す
ることは容易ではない。しかし操作ばかりに注目するものだから、コーナリン
グのメカニズムを理解していない。それどころか周回路を速く走るための理論
も知らない。
クルマが方向を変える時、ステアリング装置のついている前輪がまず働く。
特にコーナリング初期にアウト側前輪に過重が集中する。過重とはそれまで直
進してきたことによって蓄えられたエネルギーだ。タイヤが支えられる力より
もその加重のほうが大きければタイヤが悲鳴を上げる。舵角がついているにも
かかわらずクルマの向きが変わらない。そう。これがアンダーステアだ。
しかし、厳密に言うと多かれ少なかれクルマが旋回を始める時にはアンダ
ーステアが発生するものだ。なにしろ前輪にしかステアリング装置はついてい
ない。速度によっては前輪では支えきれないほど大きな慣性力がクルマを直進
させようとしている可能性が高い。が、それはそれで仕方がない。問題は『ど
ういう手順で慣性力の方向を変え始めるか』だ。
先の例でみてみよう。まずブレーキをガツンとかける。それまで蓄えられた
慣性力は前輪に集中する。すなわち後輪に比べて前輪の負担が増える。どちら
のタイヤが限界に近づいたのか?そう。もちろん前輪だ。されにそこへ持って
きてステアリングをパキッと切る。ステアリングを切るということは前輪に舵
角がつくことだ。直進状態の時には慣性力に逆らわずに回転していたタイヤだ
が、とたんに回転する方向が慣性力の方向とズレる。しかし慣性力はクルマを
真っ直ぐに、真っ直ぐに進めようとしている。この時、舵角のあたった前輪が
どういう状態にあるか?少なくとも前に進もうとしているクルマにとって抵抗
になっていることは容易に想像がつくだろう。簡単に言えばステアリングを切
ったことで『前輪が回りにくくなっている』からだ。ブレーキングで限界に近
づきつつあった前輪はどうなる?舵角がついたとたんに限界を越えてしまう可
能性があるのは誰にでも想像できる。
前輪が限界を超えた時にどんな事態になるいか。アンダーステアがそれであ
り、前輪のショルダーしか減らない走り方がそうだ。どちらも速く走るという
目的から大きく外れていることは誰の目から見ても明らかだ。
さらに、クルマは4輪で動く。コーナリングを始めたクルマの4輪には本来
等しく遠心力が働くはずだ。しかし限界に近いところで仕事をしてきた前輪は、
後輪に比べて遠心力を受け止める力が弱まっている。とするならば、その時点
で、そのクルマは余力のない前輪に見合った速度でしかコーナリングできない
ことになるではないか。これとて速さには逆行するクルマの動きであることは
明白だ。
つまり、ブレーキガツンとステアリングパキッはクルマのバランスを崩す最
大の要因であるとともに、速く走ることを目指しているあなたの想いとは裏腹
に、実際は現実のコーナリング速度さえも低下させている。
それを知らずにどこまでブレーキを我慢するか、という点ばかりを議論する
のは、いささか幼稚であることがお分かりだろう。操作の仕方をどれだけ学ん
でも操作の結果を自分で検証できなければなんの役にも多々ない。だからユイ
レーシングスクールは受講生に代わってその人の運転を俯瞰し、受講生の気持
ちに沿った検証をしている。まさに、それがユイレーシングスクールの存在意
義でもある。そのノウハウがあるからこそ受講料としてお金をいただいている。
包丁の例ではないが、道具はきちんと使わなければ本来の働きはしてくれな
い。明確な目的を持ってクルマを動かす時、人間のおごりを受け入れてくれる
ほどクルマは寛容ではない。
・ユイレーシングスクール教科書
http://www.avoc.com/5media/textbook/textbook.php?page=0
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