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         Go−CircuitNo.243(03/18/08発行)

---------------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかしク
ルマを安全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していない
と楽しくもないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「ク
ルマさんとの正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●ユイレーシングス
クールからの提案です。●公道では安全運転を。サーキットではそれなりに。
》》Be Smarter、Drive Safer and Faster《《
     【  Yui Racing School Offers Serious Entertainment  】
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|1) YRSアップデート
|2) 50歳からの運転
|3) 参加申し込み受付中
|4)クルマを動かす その6			トム ヨシダ
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|1) YRSアップデート
  諸般の事情から今年のユイレーシングスクールの日程を見直しました。ご確
認下さい。

・2008年ユイレーシングスクール日程改訂版
http://www.avoc.com/9misc/info/schedule2008.shtml
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|2) 50歳からの運転
  ユイレーシングスクールは50歳を過ぎてご自分のドライビングポテンシャ
ルを向上させようと思っている方を応援します。
  過去にユイレーシングスクールのカリキュラムを受講されたことのない方を
対象に、2008年の受講料(エンジンドライビングレッスンは除きます)を
割引いたします。割引率は一定ではありませんが、その都度本メールマガジン
で告知します。尚、参加申し込みフォームを送信した後、3日以内に本メール
マガジンに掲載した受講料を指定の銀行にお振込み下さい。

  ご質問のある方はメールか電話(090-9837-1494)でご連絡下さい。 
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|3) 参加申し込み受付中
  現在、以下のカリキュラムの参加申し込みを受け付けています。

| ※申し込み期日を過ぎても定員に達しない場合は引き続き受け付けを行いま
| す。枠がある場合は当日受け付けも行いますが電話でご連絡下さい。その場
| 合は受講料を当日の受け付けでお支払い下さい。
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|■ 3月29日(土) YRSエンデューロFSW
  今年初めてのFSWでのエンデューロ。昨年同様130分の耐久レースです。
現在の最多周回数は191周。過去には四駆ターボも無給油で完走しています。
同じ時間で走れる距離はまだまだ伸びるはずです。今だからこそ、エネルギ
ーを有効に使う運転に挑戦してみませんか?
  チームを組むのは1人から4人まで。1人で参加される方は割引の特典があ
ります。詳しくはお問い合わせ下さい。

・YRSエンデューロ規則書
http://www.avoc.com/2race/closed/yes.shtml
|※50歳以上の方が初めてYRSのスクールレースに参加される場合は参加
費割引の特典があります。詳細についてはお問い合わせ下さい。
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|■ 3月29日(土) YRSスプリントFSW
  起伏のあるFSWはフラットな筑波に比べて失速する可能性が大。競争する
には速さよりも巧さが武器になります。腕に覚えのあるYRS卒業生は絶対的
な速さではなく相対的な速さを身に付けるためYRSスプリントに参加してみ
てはいかがでしょう?  

・YRSスプリント規則書
http://www.avoc.com/2race/closed/yss.shtml
|※50歳からの運転:対象となる方は受講料が15,000円になります。
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|■ 4月18日(金) YRSドライビングスクールFSW
  今年で8年目を向かえたYRS筑波サーキットドライビングスクールの富士
スピードウエイ版です。カリキュラムも午前中にジムカーナ場でコーナリング
の基礎を練習し午後にはショートコースを走ります。アップダウンのあるFS
Wではリードフォローを重点的に行いますのでサーキットの走行経験のない方
にうってつけです。

・YRSドライビングスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/fds.shtml
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|■ 4月19日(土) YRSオーバルスクールFSW
  週末を利用した半日のオーバルスクールです。カリキュラムは終日のオーバ
ルスクール同様イーブンスロットルのコーナリングに始まりトレイルブレーキ
ングの使い方。もちろん計測も行います。

・YRSオーバルスクールFSW開催案内
http://www.avoc.com/1school/oval/yosf.shtml
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|■ 4月19日(土) YRSオーバルレースFSW
  昨年の最終戦から設けたカブクラスに参加される方が増えています。ローリ
ングラップの練習に加え、アウトインアウトの走行練習、模擬レースを行うの
でオーバルレースに馴染みのない方でも安心して参加することができます。
  オーバルスクールでオーバル走行の面白さを見つけた方は、タイムではなく
他人との駆け引きを楽しめるオーバルレースにぜひ参加して下さい。

・YRSオーバルレースFSW規則書
http://www.avoc.com/2race/oval/yor.shtml
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|■ 4月26日(土) YRSスプリントFSW
  1日でクルマを加速、減速、旋回させるのに必要な操作のコツをお教えしま
す。サーキットを走るつもりのない方にもきわめて有効なカリキュラムです。
YRSドライビングワークショップの座学を聞くだけでも運転に対する概念が
変わります。今回は週末の開催です。

・YRSドライビングワークショップ筑波開催案内
http://www.avoc.com/1school/driving/ydwt.shtml
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|4)クルマを動かす その6			トム ヨシダ
  今から30年前。1979年夏にアメリカに本拠地を移した。当時は自動車
雑誌のカメラマン兼ライターを生業にしていたから、翌80年の3月に創刊さ
れることになる八重洲出版のCARBOYでは早速『トムヨシダのUSエアメ
ール』という連載を始めた。その年の夏にはJAF出版から発行されているオ
ートルートという雑誌に『トムヨシダのUSA通信』という連載を始めた。
  どちらにもアメリカのクルマ社会の様々な断面を書いてきた。アメリカのク
ルマ社会については改めて触れる機会があると思うが、運転に関しては『アメ
リカ人は下手だ』と一貫して指摘してきた。もちろん上手い人はいるが、総じ
て運転に対する意識が高くはなかった。クルマはあくまでも家電製品と同じ生
活のための道具であった。万が一の時のためにきわめてシステマチックな保険
も用意されていた。アメリカで事故を起こしても「アイムソーリー」とは絶対
に言ってはならない、なんて旅行ガイドに書いてあったぐらい、一方ではアメ
リカ人の運転は無機質なものだった。
  ところが、1999年にユイレーシングスクールを開校するために日本とア
メリカを往復する生活を始めると、日本での毎日の運転でストレスを感じてい
る自分に気付いて驚いたものだ。
  今でもアメリカ人の運転は決して上手くはない。なにしろ、ある統計では8
割の人が『しかたがなくいやいや運転している、自動車が生活に欠かせない国』
の話だ。クルマはあくまでも移動の手段でありそれ以上のものではないから、
運転の上手下手を論じることはほとんどない。とにかくクルマに乗ることが先
決なのだ。乗っている時間が長いから快適かどうかが重要なのであって、運転
はこうあらねばならないという話も聞いたことがない。主な関心事はどうやっ
たらCHIPS(カリフォルニアハイウエイパトロール)の目を逃れて先を急
ぐか、ぐらいのものだろう。
  実際アメリカでも交通事故は多発しているし、中にはマナーの悪いドライバ
ーもいる。しかし30年の間アメリカをベースに生活してきた者としては、概
して運転の下手な人が走り回っているアメリカよりも日本で運転することの
ほうが数十倍も疲れるのも事実なのだ。
  日本に住んでいる人にとっては日本の交通の現状が当たり前なのかも知れな
いが、現状はいささか悲惨だ。最新の数字を確認したわけではないが、人口が
日本の2倍強の国の交通事故による死者数もおよそ2倍。一見同じような比率
に映るが、日本とアメリカでは走行距離が格段に違う。アメリカは60マイル
(96Km)ですらあたりまえに通勤圏の国。走行距離あたりの事故発生率は
アメリカのほうがはるかに低いことは容易に想像がつく。そして道路などのイ
ンフラが異なるという事情はあるが、現実に直面する交通というものはたいし
た差はない。一旦停止の交差点があって、住宅地を抜ける道があって、高速道
路がある。走っていて直面する状況は似たり寄ったりなのだが、運転していて
気を使わないですむのはアメリカの交通だ。

  要するに簡単に言ってしまえば、安全にクルマを運転する(その対極に交通
事故があるのだが)には運転技術を習得するだけではダメだという話なのだ。
クルマを動かしているのが人間である以上、クルマはその人が考えている通り
に動く。しかしその人が交通というものに対して間違った考え方をしている可
能性は大いにある。だとすれば、その人の運転するクルマが交通の中で予測も
つかないことをしでかすこともあり得る。
  ユイレーシングスクールはクルマが好きで運転が好きな人に、もっと上手く
運転する方法を教えている。実際ユイレーシングスクールを受講した人はみん
な運転が上手くなる。だが、それはあくまでも運転技術が向上しただけのこと。
あらゆる交通体系の中で安全に運転することを教えるまでには至っていない。

  ジムラッセルレーシングスクールでインストラクターをやっていた時のこと。
「ここをこうするといいよ」と具体的な操作を教えていると、当時のチーフイ
ンストラクターが「トム、見たことを簡潔に伝えるだけでいい」と言う。サー
キットを走る方法を教えているのに受講生の操作がどうであったかしか言わな
い。例えば「ステアリングの回し方が速い」とか「ブレーキをかける位置が送
れている」とか。それ以上のことは言わない。もちろん質問されればそれこそ
丁寧に教えるが、まずその人に事実を伝えその人に自分で考えてもらうことを
優先する。
  それで受講生が上達するかというと、これが見事に上達する。上達するペー
スは人によってまちまちだが、3日間行われるスクールの最後にはほとんどの
人が見違えるほど運転が上手くなる。40人程度のクラスが3日間を走り続け
ても、たいがいの場合スピンもコースアウトもなく終わる。教えすぎないのは
なにももったいぶっているからではない。
  ユイレーシングスクールを日本で始めた当初。同じように事実だけを伝えた
時期があった。もちろん走行練習の前にはジムラッセルレーシングスクール同
様に座学がある。そこでクルマを安全に動かすために必要な知識を学んでもら
いコースに出るのだが、単に「ステアリングの回し方が速い」と言っても修正
してもらえない、「ブレーキをかける位置が遅れている」と言っても直らない
ケースに直面したことがある。結局、現在のように「ステアリングはこうやっ
て回して下さい」というアドバイスになり、「ブレーキを手前からかけるのは
これこれこういう理由からです」と説明するスタイルに落ち着いた。
  昨年8月。アメリカに帰った時にジムラッセルレーシングスクールを訪ね当
時のチーフインストラクターに会ってきたが、彼がユイレーシングスクールの
教え方を見たらどう思うか、そんなことを考えながら昼食をともにした。
  アメリカ人には彼らがしている操作の実際を伝えるだけで、彼らは座学で得
た知識を元に自分なりに修正を加えていく。日本では「こうして下さい」、
「こうしたほうが速く走れるから」と言わないとその先に進めないし、納得も
してもらえないし安全が確保できない。この差はどこから来るのか?ユイレー
シングスクールを受講するのはごくふつうの人達だ。自分のクルマを使い少し
でも運転が上手くなりたいと思っている人達だ。
  ユイレーシングスクールは2000年から筑波サーキットドライビングスク
ールを開催しているが、座学の初めに必ず「今までに公道でもサーキットでも
スピンやコースアウトを経験したことのある人は手を挙げて」と聞く。スピン
やコースアウトの経験のある人が最も多かったクラスでは、32人中30名が
『危ないこと』を体験済みだった。実に94%。サーキットを初めて走るため
にユイレーシングスクールを受講した人の中にもかなりの割合でスピンやコー
スアウトの経験がある人がいる。
  
  ジムラッセルレーシングスクールとユイレーシングスクール。どちらもサ
ーキットを使って運転技術を教えている。お金を払っても自分の意志で運転が
上手くなりたいと思う人に教えている。しかし、それでも受講者の安全に対す
る意識には開きがある。
  これが公道になればどうなるか。間違いなく安全意識は日本人のほうが低い。
安全意識が欠如しているものだから、『停まると危険な場所に平気で停まり』、
『友達とおしゃべりしながら運転して一定のペースで走れなくてもそれが当た
り前だと思っている』等というとんでもないことが起きる。
  
  運転している人全てではないし、一概に運転が下手だとは言わないが、潜在
的に危険をはらんだ運転をしている人の比率がアメリカに比べてとんでもなく
高い。だから走っていてストレスを感じる。それが日本では当たり前なのかも
知れないが、それはおかしい。クルマの運転に関わらず、安全は個人個人が努
力して獲得するものだ。それがおざなりにされている日本は、だから少々悲惨
だと思うのだ。
  「運転がうまくなりたい」と思うのもまた、その人の努力なくしてはかなわ
ない。今運転が上手い人も一朝一夕でそうなったわけではない。そうなるため
にどうすべきかを考え探して、初めて一定の結論に達したはずだ。ユイレーシ
ングスクールでは上手い運転を理論という座標軸に載せて説明する。具体的な
アドバイスもするが、それはそこで終わりなのではなく、その先を探すための
たたき台にしてもらいたいと思うからしつこいほどに話して聞かせる。まだユ
イレーシングスクールを受講したことのない方はどのカリキュラムでもかまわ
ない。一度お金を払って受講することをお勧めする。座学を聞くだけでも元は
とれるはずだ。

・ユイレーシングスクールポリシー
http://www.avoc.com/9misc/info/yrspolicy.shtm

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□編集/文責:トム ヨシダ
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□オリジナルサイト:http://www.avoc.com/
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