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Go ★ Circuits No.121 (02/07/02発行)

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【 121号の目次 】

◎ サイトリニューアル!

○ 筑波ドライビングワークショップ 追加申し込み受付中

□ 吉田塾 参加申し込み受付中

● 筑波スプリント・筑波エンデューロ・筑波タイムトライアル参加受付中

△ クルマと一緒に 大石恭士

☆ ハウツゥスタート 質問メールに応えて

★ コーナーの向こうに 休載

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◎ サイトリニューアル!

ユイレーシングスクールのWebサイトをリニューアルしました。

まだ以前のコンテンツ全てが掲載されているわけではありませんが、じょじょ
に今まで以上のものにしたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

尚、リニューアルに併せて教科書の頁を拡充しました。全部で84頁。サーキッ
トをこれから走ろうとされている方にも既に走られている方にも有用な内容で
す。ぜひご一読下さい。

http://www.avoc.com/ > 教科書

また新Webサイトについての感想、コンテンツについての意見をお寄せいた
だければ幸いです。

mailto:publisher@avoc.com

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○ 筑波ドライビングワークショップ 追加申し込み受付中

2月13日の筑波ドライビングワークショップに参加を申し込まれていた方が仕
事の都合でキャンセルされました。現在も参加確認の頁では申込み締め切りと
なっていますが、3名の枠があります。今からでも参加申込みを受け付けます。
希望される方は連絡して下さい。

mailto:admini@avoc.com

・筑波ドライビングワークショップ開催案内
http://www.avoc.com > ワークショップ

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□ 吉田塾 参加申し込み受付中

2月9日に開催予定の今年1回目の吉田塾。参加者はいまのところ2名です。
まだ余裕がありますので希望される方は申込みフォームをお送り下さい。折り
返しYRSリトリートの地図と案内をお送りします。

・吉田塾開催案内
http://www.avoc.com > 吉田塾

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● 筑波スプリント・筑波エンデューロ・筑波タイムトライアル参加受付中

3月2日に行われるイベントの参加申し込みを受け付けています。参加を考え
られている方は早めにお申込み下さい。

・筑波スプリント規則書
http://www.avoc.com > スプリント

・筑波エンデューロ規則書
http://www.avoc.com > エンデューロ

・筑波タイムトライアル規則書
http://www.avoc.com > タイムトライアル

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△ クルマと一緒に 大石恭士

クルマは常に僕にとって単なる便利な移動手段ではなかった。

一番最初にサーキットを走ってみたいと思ったのは小学生の頃だったと思う。
小学校の作文集みたいなものに将来の夢はレーサーなんて書いたっけ。(笑)
たしかに幼稚園くらいの頃から遊園地のゴーカートが大好きな子供だった。

実際にサーキットを走るのはその何年もあとなんだけど、スーパーカーブーム
や漫画「サーキットの狼」にハマったり、TBSで年に何回かやっていたF1
レースは必ず見ていた。

そして19歳のころ、カローラレビンを手に入れ、とうとうモータースポーツ
の世界に足を踏み入れてしまうことになる。何の改造もしていないクルマでス
ポーツ走行をするだけだったが、とても楽しかった。と同時に「なんでクルマ
って言うこと聞いてくれないんだろう?」、「誰よりも速くなりたい」と思う
ようになった。次第に峠道の延長のような雰囲気のスポーツ走行にも飽きてき
た。

とうとう、ライセンスを取得し競技に参加するようになる。

最初は江ノ島のジムカーナだった。A級ライセンスを取るための参加だった。
がしかし難しかった。上手い人がスーパーマンか何かに見えた。こっちは頭ん
中真っ白でコースさえまともに覚えることすらできない。正直、その日はかな
りへこんだ。

今でもはっきりと覚えているが、優勝したのはまだ無名に近い森田名人だった。

そこで単純な僕は考えた、「サーキットの競技ならコースを覚える必要ないし、
もっとスピードも出るから楽しいだろう」と。(笑)しかし、レースに参加す
るには重大な問題を解決する必要があった。「資金」である。朝から晩までバ
イトすることになった。そしてようやっと富士フレッシュマンを走っていた中
古のPカーを手に入れることができた。

しかしすぐにレースにエントリーはしなかった、とにかく練習をした。思うよ
うには走れない。なんでだろう? 悩んだ。そんな時期はけっこう長くつづい
たような気がする。

そして様々な事情から資金的に楽なカートの世界に入り込んでしまう。とにか
く走る量を増やしたかった僕には最適な乗り物だった。やはり中古のカートを
手に入れ毎週末走りまくった。全日本の選手が練習に来るらしいという話が耳
に入れば平日でも休みをもらって走りに行っていた。しかし、全日本のトップ
クラスとは1周26秒くらいのコースでラップ1秒半ちかく遅かった。全日本
のカートはタイヤからして別物だから、とか言われても納得できないものは納
得できない。また悩む。(笑)

思うに、まだその頃は気持ちだけで「速く走りたい」とガムシャラになってい
た。クルマ側の都合なんてまったく考えていなかった。まさにギリギリまでブ
レーキを我慢して、スパっとハンドルを切り、ドカンとアクセルを開ける運転
をしていた。

しかしそんな僕にも「カートを用意するから走ってみないか?」という機会が
巡ってきた。自分のお金を使わずに走れるんだから断る理由なんてなんにもな
かった。しかし、用意されたカートは富士のストレートで3秒もおいていかれ
るような型落ちのボロボロなシロモノだった。最初は「なんでだ?なんでこん
なに離されちゃうんだろう?俺もヘタクソだなぁ」と思った。筑波でも2秒ト
ップから遅かった。

そんなカートだからレース中は必死だった、必然的にブレーキもどんどん奥に
なっていった。最後にはハンドルを切り始めてもブレーキが終了していないよ
うな状態になった。でも不思議とスピンするどころか、楽にターンインできて
いるような気がしたのである。しかも向きが早く変わるのでアクセルを早くあ
けることができるような気もした。そこで単純な僕は思った。

「これだ!」(笑)

つまり、偶然トレールブレーキができてしまったわけである。(笑)

そして、だんだんとブレーキペダルに足を乗せている時間が長くなり結局はア
クセルを開けるまでブレーキペダルに足が乗っているようなスタイルに落ち着
くこととなる。

たまたまその次のレースのスタートでエンジンストールさせてしまい、いきな
り周回遅れ寸前になりトップグループと絡むことができたのもラッキーだった。
じっくりと彼らを観察した。進入も脱出もこっちが追突しそうになるくらい遅
い。しかしストレートをしばらく走ると両側からダダダーーーっと抜かれた。

「よっしゃ、スリップを使わせてもらおう!」「あれ?みるみる離れてっちゃ
うじゃん(涙)」脱出が遅いからストレートで遅いんだと思っていた単純な僕
は考えた「こいつらエンジンとカウリングが良いだけなんだ」と。(笑)

さすがにそのままトップグループについていくことはできなかったけど自信喪
失しかかっていた僕の中に自信がよみがえってきたのは言うまでもない。(笑)

そのあとの菅生のレースでは入賞することができた。結果的に前年のそのクラ
スのコースレコードを1秒ちかくも更新することができた。レースのレベル自
体も高く全日本に出てる人やSLチャンピオンのような連中がポッと出てきて
も簡単に優勝できるようなレースではなかった。なによりも精神的に楽になっ
たのは大きい収穫だった。

遅いクルマに乗ってレースをしたことがすべてだった。人より良いクルマに乗
っていたら、いまだに悩んでいたかもしれないと思う。とにかくそのシーズン
を境に運転に対する意識がガラっと変わった。クルマの動きに対する理解も深
くなっていった。

最初にサーキットを走ってから2年ちかく、やっと「コツ」を掴むことができ
たのである。しかもその「コツ」は速く走るため、と同時に安全に走らせるた
めの「コツ」でもあった。

その頃に得たものは現在でも自分の中に生きている。

そしてその時感じた嬉しさ、喜び、楽しさをYRSを通して伝えていきたいと
思う。

* * * * * * * *

大石はYRSジャパン創設時からのスタッフです。TDWで会われたことのあ
る方もおられると思います。
「もっとたくさんの人にTDWに来てほしいよネ。」大石の言葉をお伝えして
おきます。

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☆ ハウツゥスタート 質問メールに応えて

前号のメールマガジンの内容に対して読者からメールをもらいました。ユイレ
ーシングスクールの方針にもかかわることなので、シニアインストラクターの
返事をそのまま転載します。

* * * * * * * *

> はじめまして。
> いつもメールマガジンを興味深く拝見させていただいております。特にYR
> Sでの「車の都合に合わせて走る」との考え方を初めて目にしたときには目
> から鱗が落ちる思いでした。
> # 私はその程度のことが分かっていなかったくらいのレベルです。
>
> それだけに今回のNo.120のメールマガジンには疑問を抱いております。
>
> >れではクルマを人間が操作するというよりもタイヤが持つ公式に則って
> >走らなければならないわけで、クルマを道具として人間がスポーツドラ
> >イビングを楽しむという目的からは逸脱していると思う。
>
> これは何をいわんとしているのでしょうか?
> タイヤが持つ公式に則って走る=車さんの都合に合わせるではないのでしょ
> うか? スポーツドライビングからの逸脱なのですか?
> それがSタイヤであった場合、そのタイヤの都合がわかりにくくなっている
> だけであると私は思うのですが。
> 私のようなものにも分かるように教えていただけたら幸いです。


質問にお答えします。

クルマは機械です。タイヤもその中に含まれます。クルマが作られた目的はよ
り速く、より確実に、より快適に移動し物を運ぶためです。自動車の誕生から
100年あまり。その目的に沿ってクルマは進化してきました。

クルマは機械です。使い方を誤まれば操作する人間が期待する動きをしないば
かりか、クルマやタイヤが作られた目的を満たすこともできないはずです。従
って広義では『機械の持つ公式』に則って操作しなければなりません。Sタイ
ヤをテーマを絞れば、Sタイヤの公式に則って走ることが性能を引き出す唯一
の方法であることに異論はありません。

ですから『タイヤが持つ公式に則って走る=車さんの都合に合わせる』のでは
ないかと思われたのは間違いではありません。ただし、それはあくまでもタイ
ヤを主題として考えた場合です。

一方、ユイレーシングスクールは常に人間にテーマをおいています。あくまで
も主役は人間です。免許年齢に達する前の方から50を過ぎた方まで、男女を問
わず経験も問わずクルマが好きな人間を主題としています。YRSが目指すも
の。それはクルマを操る楽しさを追求することです。速さもスポーツドライビ
ングの大切な要素のひとつではありますが、無制限に速さを追い求めることが
目的では決してありません。『人間がクルマを操っているとヒシヒシと実感で
きる』ことが最も大切なのです。

ユイレーシングスクールとしては『Sタイヤは人間がスポーツドライビングを
楽しむという目的からは逸脱している』と考えます。Sタイヤが人間の技量と
関係なく速さを手に入れられるものだからです。実際、Sタイヤを履いていて
もクルマのコントロールができない人がたくさんいます。グリップの高いSタ
イヤだからゆえに『人間の誤まりをも包み隠してとりあえず速く走れる』から
です。そしてSタイヤを履けば目指すのは当然ラップタイムとなるでしょう。

結果としてつきつけられるのは『速い』か『遅い』のどちらかだけのはずです。
遅い場合はタイヤの公式に則って走ることを強いられるわけです。ずいぶんと
他力本願的で、短絡的で、結果しか評価しないようで、きわめて日本的だと思
います。

もうひとつ理由があります。スポーツドライビングにとって『速さ』が必要不
可欠なものではないからです。と言っても間違わないで下さい。筑波サーキッ
トコース1Kを2分で走るのもスポーツドライビングだとは思っていません。
言い方を変えれば『絶対的な速さを追いかける中にスポーツドライビングの本
質は存在しない』と主張したいのです。

クルマを操る楽しさはクルマをコントロールできた時に感じるものだと思いま
す。それには速いSタイヤよりもグリップは低いけどコントロール性の高いタ
イヤがふさわしいのです。

それならば技術の進歩は意味がなくなるではないか、という意見もあると思い
ます。おそらくそう言われるのは「Sタイヤがあるのだから速く走りたいのな
らSタイヤをはけばイイ!」と考えらている方だと思います。「Sタイヤを使
って速く走ろうとするののどこが悪いんだ!」という意見も聞こえてきそうで
す。

「昔は良かった!」などと言うつもりはありません。しかし技術の進歩の影で
人間が失ってきたものは確かにあります。ここで日米文化の比較の話しをする
紙幅はありませんが、少なくともアメリカのモータースポーツには技術偏重を
戒め主役たる人間の人的努力を重んじる思想が生きています。それが今のアメ
リカのモータースポーツを形作ったのは事実です。

全ての主催者がハッキリと主張する「自分たちは特殊なことをしているつもり
はない。やっていることはボールゲームズ(野球やフットボール、バスケット
ボール)と同じスポーツだ。ただ道具がボールではなくて車なんだよ。」とい
う言葉に象徴されていると思います。

クルマの楽しみ方は様々です。同じ仕様の同じクルマにSタイヤを履いてより
速く走る楽しみもあって当然だと思います。それを否定するわけではありませ
ん。そういう楽しみ方もあっていいと思います。しかし逆にSタイヤでなけれ
ば速く走れない、Sタイヤを掃かなければスポーツドライビングではないと考
えるのは間違いです。

過去のメールマガジンでも触れましたが、『ボロボロのラジアルタイヤを使い
つづけて速くなった例』や『グリップのいいタイヤに替えてタイムが落ちた例』
もあります。どちらも人間が主役だからこその話です。

| 大切なのは、まず人間がクルマという道具をキチンと使えるようになること
| です。道具のことをよく理解できるようになることです。どのためにはクル
| マさんの都合を知ることが不可欠です。
|
| その前に自分の技量より速いSタイヤの公式を守らなければならないとした
| ら、あまりにも失うものが多いように思うからです。


> 私個人への返信でも、次回のメールマガジンへの掲載でもかまいません。
> なお、私は残念ながらYDSへの参加は未経験ですので> YRSからすれば答える
> 義務はまったくないと思っています。
> ご面倒であれば無視していただいても結構です。
> # スクールのような理論だてて教えていただける場所への
> # 参加自体が未経験なので一度お伺いさせていただきたい
> # とは思っているのですが、なかなか都合が合いません。
> # これだけ数多く開催していただいているので、
> # 都合を合わせられない私の方の問題であると認識しています。
>
> 低レベルな私ですが、Sタイヤに関する自分なりの考えがあり、それは
> http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Rally/4482/column/column4.html
> http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Rally/4482/column/column6.html
> あたりにまとめてあります。
> 「もしも」お時間がありましたら「これはこういう理由で正しくない」と
> いったご意見等もいただけたら非常にうれしいです。

メールありがとうございました。時間的な制約から十分に応えられたとは思っ
ていません。このテーマはサーキットを走る人が誰でも一度は考えるものだと
思うので、今後もいろいろな面から検証していきたいと思います。

トム ヨシダ


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