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Go ★ Circuits No.140 (07/22/02発行)

==【目次】=============================

○ TDOC参加者募集中

● YRSイベント参加者募集中

◎ YRS参加者からのメッセージ

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○ TDOC参加者募集中

27日(土)に行われる筑波ドライビングワークアウトコンペティッションの
参加者を募集しています。カーコントロールの習熟度を試すにはうってつけの
プログラムです。TDW、TDWP、TDOを受講されたことのある方はぜひ
参加して下さい。

同日に開催される筑波オーバルスクールの受講者も募集しています。

両方ともまだ定員に達していません。今から参加したいと思われる方はadmini
@avoc.com宛にそれぞれの名前を件名に書き参加希望とメールして下さい。参加
費は当日の支払いでかまいません。

http://www.avoc.com > School > ワークアウト > TDOC

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● YRSイベント参加者募集中

8月4日にはYRSイベント第4戦が行われます。筑波エンデューロ、筑波ス
プリント、筑波タイムトライアルが開催されます。

ご承知のことと思いますが、筑波サーキットの日程はたいへん混み合っていま
す。サーキット自体の数が少ないせいもありますが、特に休日はなかなか確保
できないものです。その観点からYRSとしては貴重な時間を小人数で使用す
ることに抵抗があります。せっかくの休日ですから、YRSのイベントをイベ
ントとして成功させるか、他の方法で有効に活用すべきだと考えます。8月4
日に参加を考えられている方は今週中にお申込み下さい。


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◎ YRS参加者からのメッセージ

編集部注:文中の表とグラフをウェブサイトに掲載してあります。ご覧になり
ながらお読み下さい。

<<最初の表>>
http://www.avoc.com/article/oval_kikuchi/intro02.htm
<<右回り(時計回り)グラフ>>
http://www.avoc.com/article/oval_kikuchi/intro03.htm
<<左回り(反時計回り)グラフ>>
http://www.avoc.com/article/oval_kikuchi/intro04.htm

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YRS筑波ドライビングワークアウトに参加して 菊地 学

−自己の走りの変化とデータ検証−

・経験と前提
ロードコース・サーキット走行経験ゼロ。クルマの運転に関して、筑波ドラ
イビングワークアウト(TDO)参加前の自分のサーキット経験値です。学生時
代に筑波のコース2000で原付のレースや250ccでスポーツ走行を。安全運
転講習受講時にインストラクター先導のもと教習車で鈴鹿サーキットを走りま
したが、スピードは街中のドライブ程度。TDO参加にあたって聞かれるサー
キット走行経験で、有りといえるようなものではありません。
 とはいえ、全くないともいえないのですが、それはなぜか。冒頭でロードコ
ース経験ゼロと書きましたが、その理由は、オーバルコースの経験は有りだか
らです。日本で唯一のスーパースピードウェイ・オーバルを持つツインリンク
もてぎ。ここで行われているプログラムのひとつに"ストックカー・ドライビン
グ・エクスぺリエンス"というものがあります。これは、クルマの運転免許を持
っていてマニュアルミッションが扱えれば、他に特段のライセンスを持ってい
なくても費用さえ払えば誰でも参加できるプログラムです。使用するマシンは、
チューブフレームのシャシーに3.5リッターV6エンジンを搭載。一体成型
のFRPボディを纏った本格的なレーシング・ストックカーを使い、自らのド
ライブでスーパースピードウェイの走行を体験できるプログラムです。これも、
エクスペリエンス(体験)と銘うっているように、インストラクター先導のもと
周回するだけなのですが、速度が約200Km/hとかなり高いのでTDO申
し込み時はサーキット走行経験有りと書きました。
TDOに参加したのは単純に「オーバルコースが走れる」と思ったからです。
そもそも、オーバルコースに興味を持ったのは先に述べたエクスペリエンスが
きっかけです。きっかけになったのは間違いないのですが、エクスペリエンス
に参加したのはオーバルに興味があったからではありません。理由は、これま
た単純に「JAFやサーキットのライセンスは不要。クルマの運転免許を持っ
ているだけで本格的なレーシングカーに乗れる」と思ったからです。そして、
もてぎSSWを走ってみていちばん感じたことは「オーバルは面白い」という
ことです。
 初めてのオーバル経験以来、生活の中に"オーバル"が存在するようになり、
時とともにその割合は増していきました。その具体的な例のひとつは、衛星放
送のCSでアメリカン・オーバルレース、NASCAR、IRL、CARTを
放送していることを知ったとき。そのときは早速、CSチューナーを買い込み
オーバルのレースを、中でもナスカー・ウィンストンカップの放送は欠かさず
見るようになりました。そしてもうひとつは、オーバル走行に特化したドライ
ビングスクール"筑波ドライビングワークアウト" に参加するということが、生
活のサイクルに組み込まれていったことです。

・変化と進化
初めてもてぎのオーバルを走ったのは2000年5月。CS放送でオーバルレース
を見るようになったのは2001年4月から。そして、本格的にオーバルにはまっ
た日々が始まったともいえるTDOの第1回は2002年5月2日。以来、7月18
日のTDO04終了時点まで、YRSの主催するオーバルスクールは皆勤賞。
我ながらよく参加したものだと思いますが、それなりに得るものも多くありま
した。
 TDOに参加したまではよかったものの、最初の2回の結果は惨憺たるモノ
でした。TDO参加の効果が目に見えて現れだしたのは3回目のTDOC01
からでした。それ以降は、少しずつですが回を重ねるごとに上達が感じられる
ようになりました。最近では、自分なりの課題を見つけ、それをクリアしさら
に次のステップを見つける。走りについても、トムさんから合格点をいただけ
るようになり、回を重ねてもなお次のTDO開催が待ち遠しい現在です。
 TDO参加前は、他のスクールに参加したこともないいわゆる我流の走りで
した。峠に出かけてはちょっと走りを楽しむ程度のことをしていました。こん
な状態でTDO01に参加したときの走りは、コーナーへ思いっきり突っ込ん
で目いっぱいブレーキを踏んで行きたい方向へハンドルを切る。クルマを振り
回すような走らせ方で、トムさんいうところの「クルマさんに走ってもらう」
ドライビングとは程遠いものでした。タイムを見ても、ベストタイムはクルマ
のポテンシャルからみてまだまだ、各周回のタイムもばらつきの大きいもので
した。
 そんな走りに変化が現れたのが、参加第3回目となるワークアウトコンペテ
ィション。コンペティションと銘うってはいますが、その内容はワークアウト
の延長線上にあるものです。このときも他のプログラム同様、走行前に座学を
受けるわけですがそこに自分の走りが劇的に変化させるひと言がありました。
それは、「通過速度を高めることを意識しなさい」という言葉です。過去2回
の走りを振り返ってみると、ターン入り口で突っ込みすぎていたためにアンダ
ーが出る。アンダーが出るので速度が落ちるまでイーブンスロットルさえ踏め
ない。結果としてコーナリングの速度が落ちて脱出速度も上がらないという悪
循環になっていました。
 レクチャーの中で、通過速度を高めるためのひとつの方法としてイーブンス
ロットルを長く取るやり方もあると教えられました。アメリカのオーバルの世
界では、クルマをローリングさせろ(クルマを転がせ)というそうです。自分に
とってはこの表現がフィーリング的にとてもわかりやすかった。座学後の計測
走行では、コーナーでいかにクルマを転がせるかを考えて走らせました。以前
と変わったところは、ブレーキングのタイミングと方法、ターンイン時のステ
アリングのきり方とその速さです。
 走り方を変えた効果は抜群で、今までとても不安定だったコーナリングがと
ても安定しました。その効果はタイムにも現れ、ベストタイムはグンとアップ
し、ラップ毎の安定感もよくなりました。
 走りが、今までの的外れなものから向かうべき正しい方向へ変化した後は、
進化が始まりました。いまだ試行錯誤を繰り返している段階でもあるので、け
して上出来というわけではありません。しかし、向かうべき方向が見つかった
今は前進と後退を繰り返しつつも確実に進歩していると感じています。また、
TDO実施時の環境変化は、自分に新たな発見をもたらしてもくれました。ウ
ェットコンディションでの開催となったTDO03では、ドライでは気づくこ
とのできなかった操作の荒さに気づくことができました。よりスムーズなドラ
イビングを心がけるようになり、それは安定感の向上となって現れました。
 以上、TDO参加の経緯と、参加後の経過を述べてきました。言葉のみで述
べてきましたので、イメージがつかみきれない部分も多々あると思います。そ
こで、自分がTDOに参加したときのラップタイムデータをもとに、変化と進
化の過程をご紹介させていただきます。

・検証と考察
自分の走りが変化、そして進化しているということに気づいたのはTDOに
何回か参加した後です。TDO参加時に計測され、YRSサイトに掲載された
全ラップタイムデータを自分なりにまとめて分析してみてからです。<<最初
の表>>は、現在までに記録されたYRSオーバル走行タイムを参加日別、周
回方向別にまとめたものです。ラップタイム下の数字は各周回ごとのラップタ
イムの上下です。
 TDO01のタイムはTDO参加前の自分の実力値といっていいでしょう。
TDO02のタイムも、いまだ方向性が見えず特段の進歩はみられません。変
化が見られたのは、参加3回目となるTDOC01です。先に述べた通り、こ
のときにクルマをローリングさせるイメージをつかみタイムアップと安定感の
向上を得ることができました。数字だけではわかりにくいので、これをグラフ
にしてみました。グラフは、最初に作った表を元に<<右回り(時計回り)グラ
フ>>、<<左回り(反時計回り)グラフ>>に分けて作成しました。グラフは
、参加日毎に色を変えてあります。TDO01は紫、TDO02は橙色です。
どちらも2本のグラフは他に比べて上のほうに位置しており、かつ遠く離れて
います。このグラフからは、参加初期はタイムが遅く、かつ2回の走行タイム
に共通性がない、つまり安定感がないと分析できます。
 先に述べた走りの変化は、最初の2回とTDOC01のタイムを表している
深緑色のグラフとの比較からも明らかです。TDOC01のグラフは下のほう
でラインを描いており、それぞれはかなり接近しています。このグラフからは
、前2回に比べタイムが向上した、そして何より安定感が抜群に向上したこと
が見てとれます。TDO03はウェットコンディションでの開催のため、それ
を表す蛍光緑のラインは上のほうに位置しています。しかし、2本のラインの
近接度はTDOC01と同じ傾向を示しています。クルマを走らせる方法論と
しては間違った方向には行っていないと思います。
 そして、この回には現在自分の最も気に入っているラップタイムデータがあ
ります。それは、ラップタイム表でいうと左回りのTDO03−2です。表を
見てわかる通り、各ラップ毎のタイム差が非常に少ない。ベストを記録した4
周目に0.11秒変化した以外は、全て100分の1秒、1000分の1秒単
位での変化です。セッション全体でみても、ベストとワーストの差は0.14
1秒と安定度がかなり高い。そしてタイムの変化の過程も気に入っている理由
のひとつです。1周目がワーストで、2周目から4周目まではタイムを縮めて
いき4周目がベスト。5周目はタイムを下げますが、それでも3周目のタイム
よりはいい。そして6周目も前の周よりもタイムを上げてフィニッシュ。メル
マガのなかだったでしょうか、トムさんがいつか書かれていたラッピングの理
想形にかなり近い走りができたのではないかと思っています。
 TDOC01でつかんだイメージをTDO03でうまくモノにすることがで
きたように思えます。それでも、完璧なものになったわけではありません。T
DO04に参加して、また新たな課題を見つけることができました。TDO0
4からはカリキュラムが変更になり、全体の走行時間が増えるとともに、トム
さん、大石さんおふたりが希望者全員のクルマで同乗走行とタイム計測をして
いただけるようになりました。おかげで、これから自分が向かうべき方向と目
標とする位置。そして、そこへ向かう方法論を見つけ出すことができました。
TDO04を表す水色のグラフは、その目標に向かって試行錯誤を始めたライ
ンです。その試行錯誤から正解を見つけ出し、いつか描きたいグラフのライン
。それは、14秒の線の下に左上から右下にまっすぐに伸びるグラフです。

 現在、TDOの参加者は定員一杯になっていません。その分インストラクタ
ーの方と接する時間等も増えて、受講する側としてみればありがたい面もあり
ます。しかし、オーバルにはまった自分としては、それ以上に日本でまだまだ
オーバルというものが認知されていないという現実が残念でなりません。オー
バルはコースレイアウトがごく単純です。これから、モータースポーツを始め
てみたい人や、ロードコースサーキットを走ることに二の足を踏んでいる方に
も気軽に参加できると思います。もちろん、より速く走ろうとすると単純でご
まかしがきかない分、これほど難しいサーキットもありません。今現在、ロー
ドコースでの走りに疑問や課題を抱えなかなか克服できない方。YRSオーバ
ルはそのような方の悩みを恥ずかしくなるくらい露にしてくれると思います。

 初心者には優しく、上級者には厳しい、オーバルはそんなコースです。そし
て、もうひとつ。筑波ドライビングワークアウト、そしてユイレーシングスク
ールの主催するスクールは、気軽に参加できるモータースポーツプログラムで
す。私もTDOに参加する前は、サーキットのスポーツ走行はもちろん、ショ
ップの走行会にも参加したことはありません。当然、モータースポーツライセ
ンスも一切持っていません。そんな私でも気軽に参加できたのがユイレーシン
グスクールです。
 オーバルはどんなものか試してみたいとお思いの方。そして、モータースポ
ーツには興味があるけど敷居が高くてとお思いの方。そのような方に、あと一
歩踏み出していただけるお手伝いができたらと思い筆をとりました。この文を
きっかけに、オーバルの世界、モータースポーツの世界の扉を開けて下さる方
がひとりでもいれば幸いです。そのような方に筑波ドライビングワークアウト
でお会いできる日を楽しみにしています。

<<最初の表>>
http://www.avoc.com/article/oval_kikuchi/intro02.htm
<<右回り(時計回り)グラフ>>
http://www.avoc.com/article/oval_kikuchi/intro03.htm
<<左回り(反時計回り)グラフ>>
http://www.avoc.com/article/oval_kikuchi/intro04.htm

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菊地 学さんは第1回の筑波ドライビングワークアウトに参加してくれました
。
ホンダと契約してツインリンクもてぎの立ち上げとアメリカンレースの招聘に
関わっている間、関係者にグラスルーツレベルのオーバルレースの導入を強く
勧めてきたのですが、反応はありませんでした。今なおオーバルレースが理解
されているとは思いませんが、菊地さんのように楽しんで下さる方がいる限り
ユイレーシングスクールはグラスルーツレースを推進していこうと思います。

トム ヨシダ

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