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Go − Circuits No.138(07/02/02発行)
==【138号の目次】========================
※ 筑波スプリント
◎ YRSウェブサイト更新
○ 筑波エンデューロについて
△ 日本のモータースポーツ トム ヨシダ
☆ ハウツゥスタート ドライビングと意識
★ レースウエイ in the states No.2b
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※ 筑波スプリント
入校時で参加台数は331台です。参加者名はサイトに掲載してあります。ハイ
パワー車の参加がもう少し欲しいところです。みなさんの参加をお待ちしてい
ます。特に50秒台の車両の参加を期待しています。
http://www.avoc.com > 筑波スプリント第3戦エントリーリスト
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◎ YRSウェブサイト更新
> フラッシュ更新
フラッシュのフォーマットを改めストーリーを増やしました。時間のある方は
「どうしたからそうなったか」を考えてみて下さい。mail@avoc.com 宛にアイ
ディアをお寄せいただいた場合は正解を直接お知らせします。
http://www.avoc.com > Download > フラッシュ
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○ 筑波エンデューロについて
入校時で参加を表明しているチームは2つです。ひところに比べると参加台数
が少なくなってますが、ユイレーシングスクールとしては長距離レースでのペ
ース配分、つまりクルマに負担をかけずに平均速度を上げる走り方を試す場と
して継続したいと考えています。
しかしながら少ない台数で貴重な走行時間を消費してしまうのも避けたいとこ
ろです。まだ耐久レースに参加したことのない方もぜひ参加して下さい。車両
のレンタルも可能です。
また参加を予定されている方は早めに申し込むか、mail@avoc.com まで参加の
意志をご連絡下さい。
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△ 日本のモータースポーツ トム ヨシダ
ワールドカップが終わった。今や200ヶ国以上が参加するW杯。単一競技の
大会としては比類無き、唯一無二の世界大会だ。W杯を頂点とするサッカーの
ピラミッドの大きさは想像を絶するものに違いない。だからこそ、あの世界レ
ベルの妙技が生まれる。統一されたルールのもとに多くの参加者が集まり競争
すれば、自ずとレベルは上がる。スポーツに限らず経済でも芸術でも同じ事だ。
英語の、淡々と選手の動きだけを解説する決勝戦の映像を見ながら、頭ではモ
ータースポーツのことを考えていた。モータースポーツは本当にスポーツなの
だろうか、と。
35年も前のことだっただろうか。取材で訪れた鈴鹿サーキットのホテルで同
じような気分になったことがある。その日は、今やは著名な自動車評論家やテ
レビ解説者になっているが、同年代のもの書きが数名集まって飲んでいた。酔
いが回る頃、世界チャンピオンの話になった。日本人の世界チャンピオンは誕
生するか、という話である。ボク以外は全員が誕生するという意見。ボクはど
うしてもそれほど楽観的にはなれなかった。彼らが主張する日本人チャンピオ
ン誕生の理由を聞けば、そのうち日本のメーカーがF1に参戦するから日本人
にも道が開ける、というもの。他人の意見を否定するつもりはないが、なぜそ
こまで他力本願的にものごとが考えられのるか不思議に思えた。仮にもレース
界に精通しているはずの気鋭のジャーナリスト達である。
それはそれでいい。いろいろな考え方があって構わない。結果だけが歴史を作
ることができる。日本の四輪のモータースポーツでいえば、いまだに世界チャ
ンピオンが誕生していないことが、すなわち結果なのだ。
では、何故? 何故日本からはF1チャンピオンどころかCARTのチャンピ
オンもNASCARのチャンピオンも出ていないのか? 確かに海外に活躍の
舞台を移したドライバーはいる。しかしサッカーの海外組のように移籍金を払
ってまで誘われたドライバーは皆無。世界レベルで日本のハードウエアが大活
躍をしているというのに、本来主役であるはずの人間の陰が薄い。日本人が劣
っているわけではないのに活躍ができない。
バブルの頃に富士スピードウエイを訪れた。フォーミュラニッポンをやってい
た。「ここはF1のパドックか!」と見まごうばかりの有り様に「何かがおか
しい。」と感じざるを得なかった。
アメリカに通い出した頃から含めると28年間アメリカのモータースポーツに
触れてきた。その経験から世界チャンピオンが排出されない原因と「何かがお
かしい。」と思う理由を長いこと考えてきた。自分なりに出した結果。ひとこ
とで言えば『システムとソフトの欠如』だ。
取材を通して数多くのアメリカのサーキットオーナーやプロモーター、そして
公認団体の幹部に話を聞く機会があった。彼らが一様に言う、「トム。我々は
レースをビジネスにしているのではない。モータースポーツはもちろんボール
ゲームズ(注)とは違うが、同じようにスポーツとして発展させることができ
ればそれがビジネスにつながると確信しているんだ。我々の場合は使う道具が
ボールでなく車。そこが違うだけだ。」というフレーズを思い出す。
(注)アメリカを代表するフットボール(NFL)、野球(MLB),バスケ
ットボール(NBA)などの球技を指す。
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☆ ハウツゥスタート ドライビングと意識
7月13日には筑波スプリントと筑波エンデューロの第3戦が行われる。ユイ
レーシングスクールが提唱する普段着のレースだ。ライセンスも要らない、レ
ーシングスーツも要らない、車両の安全装備も要らないから出ようという意志
さえあれば誰でも参加できる。
難しいレース規則や車両規則がないから本物のレースではないかと言うと、そ
うではない。確かに車両の性能差を埋めるための車両規則がないから本格的な
レースとは呼べないかもしれない。しかしレースであることには間違いがない。
同時に開催する筑波エンデューロにしても同じことだ。
面倒くさい規則がないなら走行会と同じではないかという意見もあるようだが
、それは違う。たったひとつの優勝を目指して複数のクルマが走るのをレース
というならば、レースにはおのずと「決まり」がなければならない。参加者が
安全に走るためと競争を競争らしくするためだ。もともとこの「決まり」は文
章になっているから重要だというものではない。参加者それぞれが持つレース
に対する意識こそ「決まり」なのだ。コンセンサスと言ってもいい。
とりあえず手軽に出来る範囲でレースを楽しんでみましょう。これが筑波スプ
リントと筑波エンデューロのコンセプトだ。手軽に参加できる分、本格的なレ
ースに比べて物質的にも得られるものは少ないかも知れない。それはトレード
オフ。しかし間違いなく精神的には同じ物が得られるし、『クルマを用い同時
にスタートし速度を絶対の勝敗の要因とする競技』というモータースポーツの
定義を実際に体験してみるのにはうってつけのフォーマットだ。
ユイレーシングスクールが目指すのはプロのモータースポーツではない。ユイ
レーシングスクールの参加者の中に将来F1ドライバーを目指す人がいるとは
思えない。だから参加者一人ひとりがそれぞれにテーマを持ってレースに参加
することが重要だ。ラジアルタイヤのままどこまでタイムを伸ばすことができ
るか、でもいい。ハイパワー車についていくにはどんな走り方が理想なのか、
でもいいだろう。なんでもいいのだ。他人と争いながら自分のテーマを完結す
る。それがグラスルーツモータースポーツを楽しむ秘訣だ。しょせんモーター
スポーツは不公平なスポーツ。アマチュアであればなおさら、絶対的な結果を
求める前に自分なりのテーマに向き合うことが重要だ。
だから筑波スプリントも筑波エンデューロもきわめて安全なレースになる。参
加者がタイムや結果は後からついてくるものだと理解しているから、自分の限
度を越えて走ったりはしない。限界を探りながらレースを終える。そして、自
己のベストタイムを更新する。
テーマ。この場合は3ヒートで行われるスプリントレースと2時間を4人で走
りきる耐久レースとうテーマだが、テーマがあればスポーツドライビングはよ
り楽しくなる。レースというコンセンサスがあれば、参加者全員がより安全に
走れる。
自分が蓄積したものを他人と同じ土俵で試してみる。スポーツの原点はそこに
あるはずだ。
ユイレーシングスクールは筑波スプリントと筑波エンデューロの拡大を働きか
けていきたい。
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★ レースウエイ in the states No.2b
一般に1周が1マイルを超えるオーバルコースをスーパースピードウエイと呼
ぶ。スピードウエイという言葉自体がオーバルコースを指すのだが、距離が長
くなればそれだけ最高速度も上がる。そんな意味でのスーパースピードウエイ
だ。シャーロットモータースピードウエイの名称がロウズモータースピードウ
エイに変わった経緯は前号で紹介したが、ここも立派なスーパースピードウエ
イ。1周1.5マイル。2.4Kmのトライオーバルだ。
余談になるが、楕円形状のオーバルコースといってもいろいろな形があるので
説明しよう。
トライオーバルとは文字通りターンが3つあるおむすび型のオーバルコースを
言う。代表的な例がデイトナインターナショナルレースウエイ。2つのターン
が同じ曲率であとのひとつが緩やかな円弧を描く。その円弧の中心にコントロ
ールラインがある。ピットロードはターン4をの出口とターン1の入り口をシ
ョートカットするような形で設けられている。もちろんピットはピットロード
に沿って位置する。デイトナインターナショナルレースウエイが1周2.5マ
イルで4Km。アメリカで最も大きいのがタラデガスーパースピードウエイの
2.66マイル(4.28Km)だ。
インディ500が開催されるブリックヤード(正式名称はインディアナポリス
モータースピードウエイ)はレクタンギュラーオーバル。通常オーバルコース
はたった2つのターンをストレートでつないだものを言うが、ブリックヤード
は明確な4つのターンを持つ。即ちターン1とターン2、ターン3とターン4
の間にはショートシュートと呼ばれる短い直線が含まれる。ブリックヤードも
2.5マイル。全長4Kmのオーバルコースであることには変わりないが、9
90ヶ所もあるアメリカのオーバルコースの中では少数派。80年代に作られ
た近代的なスーパースピードウエイであるフロリダ州マイアミ近郊のホームス
テッドレースウエイが当初レクタンギュラーオーバルだったが、追いぬきが難
しいというドライバーの声に押され、4年後に通常のオーバルコースに変更し
た経緯がある。
通常のオーバルコースはそれこそ実に様々。フラットなものからハイバンクま
で。同じ全長のオーバルコースでもターンの曲率の違いによってはストレート
の長さも変わり、それぞれの特色を色濃くしたものになっている。
マイルオーバルはいまだにオーバルレースの主役。NASCARウィンストン
カップが開催されるかと思えばローカルの選手権が開かれる。プロとアマチュ
アの接点がマイルオーバルだ。アメリカ最大の傾斜角をほこる36度のハイバ
ンクを備えるブリストルモータースピードウエイをマスターすれば、スーパー
スピードウエイの勝利も見えてくる。そのブリストルモータースピードウエイ
の観客席数を聞いて驚く。これが実に14万7千席。そのスタンドが埋め尽く
される。たった1.6Kmの楕円形のコースでこれだけの人を集める。そこに
アメリカンモータースポーツの真髄がある。
しかしオーバルコースのほとんどをショートオーバルが占めるのも事実。ショ
ートオーバルでは毎週末にマイルオーバル、そしてスーパースピードウエイで
のデビューを目標にグラスルーツレースが行われている。カホーンスピードウ
エイは現在では珍しいディッシュバンクを備える。バンクの下から上まで傾斜
角が同じなのをスラブバンク。カホーンのように下から5度、12度、15度
と傾斜がきつくなっていくバンクをディッシュバンクと呼ぶ。ラインが変わる
とバンク角が変わる。走り方を変える必要がある。
== 次回はロウズモータースピードウエイの走り方 ==
○ アメリカのレース場
http://www.avoc.com > Scrap Book > 原稿 > 10頁
○ ロウズモータースピードウエイーオフィシャルサイト
http://www.lowesmotorspeedway.com/index2.html
○ デイトナインターナショナルスピードウエイ
http://www.daytonaintlspeedway.com/
○タラデガスーパースピードウエイ
http://www.talladegasuperspeedway.com/
○ブリックヤード
http://www.brickyard.com/
○ブリストルモータースピードウエイ
http://www.bristolmotorspeedway.com/
○カホーンスピードウエイ
http://www.cajonspeedway.com/
○アルタモントレースウエイ
http://www.altamontraceway.com/
***************************************************** 奥付け *******
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□ オリジナルサイト:http://www.avoc.com
□ Copyright Yui Racing School Co.,Ltd.
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