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Go ★ Circuits No.133 (05/05/15発行)

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【133号の目次】

◎ YRSウェブサイト更新

■ 筑波サーキット公式ドライビングスクール申込み受付中

▽ 筑波スプリント第2戦を終えて

☆ ハウツゥスタート ドライビングポジション

★ コーナーの向こうに 第六話 青春の旗 第13回 トム ヨシダ

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◎ YRSウェブサイト更新

> 第1回筑波ドライビングワークアウトアンケート集計結果掲載
筑波サーキット公式ドライビングスクール第2弾が始まりました。1回目のT
DO参加者に対して行ったアンケートの集計結果を掲載しました。
http://www.avoc.com > Documents > ワークアウト

> 5月8日開催筑波ドライビングワークショップレポート掲載
最新の筑波ドライビングワークショップのレポートを掲載しました。ウエット
路面でのクルマの挙動を解説しています。
http://www.avoc.com > Report > ワークショップ

> オーバルコース歴代ラップタイム修正板掲載
YRSオーバルの歴代タップタイムに1部誤まりがありました。修正板を掲載
しました。
http://www.avoc.com > Lap Time of Record > Oval Course

> コース1K歴代ラップタイム掲載
5月11日に行われた筑波スプリント、筑波エンデューロ、筑波タイムトライ
アルで記録されたラップタイムを追加して掲載しました。
http://www.avoc.com > Lap Time of Record > 筑波コース1K

> 5点式シートベルトを特価で販売中
アメリカGフォース製の5点式ハーネスを送料込み16、000円で販売して
います。数に限りがありますので希望される方はお早めに。
http://www.avoc.com > Merchandise > 通信販売

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■ 筑波サーキット公式ドライビングスクール申込み受付中

→ 入校時で筑波ドライビングワークショップは6月22日まで定員に達して
います。筑波ドライビングワークショップはYRSのシニアインストラクター
が考案した日本で最も効果的に、かつ安価にクルマの操作を理解するためのカ
リキュラムです。

平日の開催ですが、参加を希望される方はスケジュールを調整してできるだけ
早く申し込まれることをお勧めします。

> 筑波ドライビングワークアウト開催案内
http://www.avoc.com > School > ワークショップ

→ カーコントロールの習熟に特化した筑波サーキット公式ドライビングスク
ールが筑波ドライビングワークアウトです。終日ジムカーナ場でクルマの操作
と挙動の関係を検証します。筑波ドライビングワークショップを受けられた方
もまだ受けていない方も、また既にレースに参加している方にも有効なカリキ
ュラムです。

> 筑波ドライビングワークアウト開催案内
http://www.avoc.com > School > ワークアウト

→ 筑波サーキット公式ドライビングスクールの日程はYRSのスケジュール
で確認して下さい。

→ ユイレーシングスクールのドライビングスクール、イベントの日程は年間ス
ケジュールで確認して下さい。

> ユイレーシングスクール年間スケジュール
http://www.avoc.com > School > スケジュール


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▽ 筑波スプリント第2戦を終えて

YRS主宰のイベント第2戦が終りました。筑波スプリントの参加は32台。
うち8名がレースデビュー。3クラスに分かれて8周のヒートレース2回と1
2周のファイナルヒートで白熱した戦いを見せてくれました。

予選はアメリカのショートトラックレース式の1周計測。参加者のほとんどが
『タイムを出さなければならないところでキチンとタイムを出す』走り方を披
露。自己ベストをどのくらい縮められるかに注目が集まります。

ローリングスタートもすっかり定着し虚虚実実の駆け引きからレースが始まり
ます。今回も計9回のレースを通じて緊迫した展開になりました。1周1Km
のコースでテールツーノーズの争いが見られました。

ある程度サーキット走行に慣れたらレースに参加してみることです。ユイレー
シングスクールの筑波スプリントはラップタイムを基準にクラス分けを行いま
すので、余裕をもってレースを走ることができます。次回は7月13日(土)
。あなたも筑波スプリントに参加してみませんか?

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☆ ハウツゥスタート ドライビングポジション

最近のクルマは操作が楽です。ほとんどのクルマにパワーステアリングがつい
ていますしストックのままでもシートのホールドもいい。直進性も高いですし
ステアリングをきればまずクルマは曲がってくれます。確かにタウンスピード
で走っている限り快適です。雑な姿勢で運転していても操作に支障をきたすこ
とはありません。

ところがサーキット走行となると事情が変わります。加速、減速、コーナリン
グともタウンスピードより格段に高い加速度で走ることになります。最も異な
るのが横向きの加速度。横Gです。

サーキットを速く走るためにはコーナリング速度を上げなければなりません。
コーナリング速度が上がれば横向き加速度も増加します。タウンスピードでは
経験できないほどの横向きの力で押し付けられます。そのためドライビングポ
ジションが適正でないと、
・身体がシートの上で踊る
・繊細なステアリングワークができない
という弊害が起こります。

筑波ドライビングワークショップで同乗走行を行います。オーナーのポジショ
ンで乗ってみるとあきらかにシートが後ろ過ぎる場合があります。身長差を考
えてもステアリングが遠すぎる場合があります。

コーナリング中に自由に左右にステアリングを回すことができなければ、それ
はステアリングホイールで身体を支えている可能性があります。

自分ではやっているつもりはないのにコーナーの出口で切り足している! な
んて場合は「身体の重み」でステアリングホイールを回しているのかも知れま
せん。高いコーナリングスピードは安定したドライビングポジションからしか
生まれません。

自分のポジションを再検討してみてはいかがでしょう。

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★ コーナーの向こうに 第六話 青春の旗 最終回 トム ヨシダ

レース後に聞いた話によると、27周目の1コーナーで高橋晴邦のセリカにお
いついた西野弘美の240Zはアウトから並んで進入。しかしたまらずバラン
スを崩してスピン。鮒子田と同じようにガードレールの餌食になってしまった
という。数周前に難所の2コーナーで黒澤元治の240Zを抜いていた西野は
高武富久美とならぶ鈴鹿マイスター。鈴鹿以外のレースに出ないことでも有名
だ。その鈴鹿を庭とする西野ですら判断を誤まる。レースは何があるかわから
ない。

永松邦臣の駆る真紅のローラT290のペースは落ちない。今や2位の高武が
果敢に走らせるシェブロンさえ周回遅れに下している。永松も鈴鹿育ち。ホン
ダのセミワークス的存在のRSC契約ドライバーとして今回はマシンが間に合
わずに参加を取りやめた木倉義文や高武とともにホンダS800で大排気量車
を追い駆けまわしていた強者だ。

ほとんどのドライバーがフルフェイスヘルメットをかぶるようになって久しい
が、永松はまだジェット型ヘルメットにゴーグルといういささか時代めいたい
でたちでレーシングカーを操る。オープンツーターに乗る時もそうだ。今日の
ような雨のレースでさえ・・・。

黒いヘルメットと黒いゴーグルの間からのぞく白さがあざやかなバラクラバ。
ちょっと上を見上げるような独特なドライビングスタイル。もう何台のマシン
を追い抜いたのだろう。長谷見昌弘の240Zを従えてデグナーを出てきたか
ら、これで3位までを2周遅れにしたはずだ。「もう100台近く追いぬいた
のかよぅ。」

真紅のローラT290が現れてしばらくするとオレンジ色のシェブロンが表れ
る。そんなパターンが続く。2台の差は少しずつ広がるが、同じようなペース
で開くから位置関係を把握するのは難しくない。

突如、現れるべきオレンジ色のマシンが来なくなる。「今度は何だ!」「これ
で永松のペースだな。」

レースはまだ1時間半を消化したばかり。永松は遅いマシンをかき分け、かき
分け鈴鹿が自分の庭だとでも言いたいかのように飛ばす。永松にとって雨はレ
ースの単なるひとつの要素にすぎないに違いない。それも些細な要素なのだろ
う。

「これで2位長谷見、3位高橋か。雨だとやっぱり箱になるんかなぁ。」

そのローラT290が来ない。硬直したレース展開に気が抜けて見落としたの
かと思いもう一度確認するが、やはり来ない!「ホントかよぅ!」

2台の240Zとセリカは正確なラップを刻んでいる。「この3台がトップグ
ループだ。けどまだわからない。」片山義美が駆るサバンナRX3とプライベ
ートチームからエントリーしている大塚光博の240Zもトップグループと同
じようなペースに上げてきている。

腕が重い。走行しているマシンは少なくなってきているし速いツーシーターレ
ーシングはいない。しかしコース上には速度差のあるマシンが走っている。青
旗は欠かせない。

自慢のデジタル腕時計が1時を示している。スタート後3時間。いつレースが
終るかわからない。また雨が強く降り出す。1台のワークス240Zが来ない。
何周か確認するがやはり来ない。

独特のエキゾーストノートを響かせて加速し、強烈なバックファイアーを残し
て減速する片山のRX3のペースが速くなっているように思える。1300c
c以下のクラスで走る舘 信秀のカローラも速いペースで走り続ける。

そして。もう1台のワークス240Zの姿が消える。事実上のレースが終る。

「さぁ気を抜くなよ。トップグループのペースは同じようなもんだから、誰か
を不利にしてはいけない。」自分に言い聞かす。

そして。重い青旗を右手に持ったままそれまでの倍の時間が経過。あたりは薄
暗い。速度差があるから数えるのは難しいが、コース上にはまだ35台ぐらい
のマシンが走っている。一斉放送のスピーカーから声が響く。

「トップのセリカが最終ラップに入りました。通過したポストは連絡して下さ
い。」コース上に散らばった26個のポスト。そのポストの前をトップのマシ
ンが通過した瞬間に受話器を上げてセンターに信号を送る。チェッカーフラッ
グを用意して待っているオフィシャルにトップの位置を伝えるためだ。

白いグリルの赤いマシンがデグナーを立ち上がる。「ようやく終りか。」青旗
を右手に持ったまま、セリカが110Rに切りこんだ時点で受話器を上げる。
「14番了解。」スピーカーの声。「もう何も起こってくれるなよ!」

頃合いを見計らって立体交差の上に目をやるとひときは高い水煙を上げるマシ
ンが横切るのが見える。「もう少し。」「今130R。」「今最終。」セリカ
の速さでコースをなぞる。チェッカーを目指して。

スピーカーから最後の声。「ただ今トップのセリカがチェッカーを受けました。
お疲れさまでした。」レースが終る。自分とのレースも終焉を迎える。

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72年鈴鹿1000Km優勝 高橋晴邦・竹下憲一組 セリカR
140周 6時間38分02秒4 平均速度126.773Km

=== 完 ===

※ 文中の登場人物の敬称は略してある場合があります。
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