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≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go − Circuit No.20 (02/21/00)
------------------------------------- from California, USA ------
●クルマを走らせるのは楽しい。速く走らせるのはもっと楽しい。●しかし安
全に速く走らせることが難しいのも事実。走らせ方を理解していないと楽しく
もないし危険でさえある。●クルマをもっともっと楽しむために「クルマさん
との正しいお付き合いの仕方」を学びませんか。●当サイトからの提案です。
<<標語>> 公道では安全運転、サーキットではそれなりに。
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【No.20の目次】
● 第3回ドライビングワークショップ参加者の声
○ 過去のドライビングワークショップ全参加者のプロファイル
◆ 3月25日のドライビングワークショップ参加者募集
◇ なぜ考えていることが実行できないのか?
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● 第3回ドライビングワークショップ参加者の声
参加した15名の方全員からアンケートの回答をいただきました。スペースの
関係で、何回かにわけてお届けします。まず、読者の皆さんが最も興味を持た
れるであろう、「ドライビングワークショップを受講して習得できたことを列
記して下さい」という質問の回答からです。尚、段落とスペース、句読点に関
してのみ加筆訂正しましたが、他は原文のままです。
【受講して習得できたことを思いつくままに書いて下さい】−重複回答があり
ます。
・ブレーキング・コーナリング時の、クルマの荷重移動の重要性
・ステアリング操作
・高速時でも一つ一つの動作に、少し余裕を持てるようになった
・コーナー進入時にブレーキングからステアリングを切り始めるまで間が必要
・中低速コーナーではアンダーを消すためにブレーキングを残しながら進入す
る
・1速では動きがギクシャクするので奥のヘアピンでも2速の方が良い。
・ブレーキング、ブレーキング、ブレーキング、ブレーキング。これが重要!
・習得できたまでは言いませんが、ブレーキのコントロール、コーナリング時
のステアリングの修正など多数。よくわかっていなかったことが多少なりとも
わかるようになった
・小さいRのコーナーのライン取り、旋回速度
・車の動きの理念
・ブレーキのかけかた
・基本的なコーナーのまがりかた
・自分の運転のダメな所
・ブレーキングの終わりの方の踏む力の弱め方。アクセルoffからブレーキonま
での「間」の感じ
・コーナーリング中のアクセルワークのイメージ
・ライン取り
・速く走るためには結構”我慢するところがいっぱいある”ということ
・奥の深いコーナーで、アンダーを出さない走り方がわかった
・コーナーなどでの車の姿勢を意識するようになった
・コーナーのどこからアクセルを開けて良いのかちょっとわかってきた
・常に加速・減速すべきと思っていたが、一瞬の間は無駄ではなくて必要なこ
となんだというのがわかってきた。
・車さんと少しは仲良くなれた気がする
・ブレーキングのタイミングが掴めてきた(と思う?)
・ブレーキングとアクセルとステアリングのバランスが難しいということが実
感できた
・やっぱり気合だけでは早く走れません
・タイヤの理論
・ブレーキの素直なかけ方
・コーナーの立ち上がり方
・ラインの考え方
・自分がいかに車の性能を使っていないか = あらためて自分の運転技術が
未熟だということ
・下手くそがサーキットを走るときのマナー
・魅せるドリフトがいかに遅くて、車に悪そうなものか
・サーキットを走った時におけるタイヤの磨耗の早さ
・メンテナンスの大事さ
・滑らかな操作
・ブレーキング
・アンダーを出さない走り方
・ギアを変えるタイミング、コーナリング時のブレーキング量
・全てではないですが「ブレーキ操作」「コーナリングに対する理論」「 タイ
ヤの加減速性能と旋回性能との関係」
・ブレーキングの方法
・コーナリングの考え方
・ブレーキング→コーナリングの過程
・コーナリング→アクセルONの過程
・次の過程に余裕を持って備えることがスムーズに走るには大切 → 結果的に
は速くもなる
いかがですか? 決して十分な時間ではありませんが、参加された皆さんは半日
のドライビングワークショップと数時間の走行からでも多くのことを自分のも
のにし、あるいはヒントをつかまれたようです。
読者の皆さんも壁に突き当たっていることはありませんか?
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○ 過去のドライビングワークショップ全参加者のプロファイル
性別は?
男性:47名、女性:2名 計49名
1回平均受講生数:16.3名
年齢は?
18〜22歳:4名
23〜27歳:14名
28〜32歳:12名
33〜37歳:17名
38〜43歳:1名
それ以上:1名
サーキットを走った経験はありますか?
なし:24名、あり:25名
「あり」と答えた方の走行時間
最多走行時間:38時間/最少走行時間:30分
受講した車両は?
完全なノーマル車:23名
サスペンションまで改造してある車両:12台
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◆ 3月25日のドライビングワークショップ参加者募集
3月25日(土)には日本に来て4回目になるドライビングワークショップを
桶川スポーツランドで開催します。現在、まだ枠がありますので、参加をご希
望の方は
mailto:admini@avoc.com
までドライビングワークショップ説明書と申込書をご請求下さい。尚、22日
からいったんアメリカに帰りますので、22日前後、3月7日前後はメールの
返事が遅れるかもしれません。ご了承下さい。
5月頃から筑波サーキット本コースでドライビングクリティーク(テクニック
を個人的に診断します)プラス走行回を開催する予定ですが、ドライビングワ
ークショップを受講された方が参加することができます。
尚、4月からはレーススケジュールが混雑する関係で、桶川ドライビングワー
クショップは平日開催になる可能性が大です。ちなみに、4月は26日(水)
に桶川スポーツランドで開催します。
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◇ なぜ考えていることが実行できないのか?
第3回を終え、ドライビングワークショップの卒業生も増えました。中には第
1回から連続で参加されている方もいます。
さて、ドライビングワークショップを開催している中でボクが感じたことをひ
とつ。
午前中のブレーキングとコーナリングの練習は夫々区切って行います。ブレー
キングは直線でしか行いませんし、コーナリングはたった1つのコーナーに対
して反復練習します。
で、ここでは皆さん理にかなった操作をされます。
ところがラッピング(連続周回)になり、ドライビングクリティークの時間に
なると、個別の練習ではできたことがなかなかできないという事態が起きるの
です。慣れるに従ってラップタイムも落ち着き、見ていても安定度が増すのが
わかるのですが、午前中に練習したブレーキングとコーナリングのセオリーが
、どちらかと言うと軽んじられる傾向にあるのです。
その代表的なものが、
1)ターンインの位置が手前すぎる
2)ターンインからクリッピングポイントまでのスロットルコントロールを忘
れている
の2点。
これは、ある意味で危険な走り方の前兆です。もちろん、ドライビングワーク
ショップ中は全員の走りを把握しているので、極端な場合は事前に注意できる
ので事故を防げますが、操作の一般論としては避けるべき操作の範疇に入りま
す。
なぜか。
1)に関しては、単独のコーナリングに集中していた時はできたのに、ラッピ
ングになったとたんにできなくなる点。これは、ターンイン時の速度が速すぎ
るからです。ですから本能的に(コーナーでコースアウトする危険から逃れる
ための)安心感を得るために早めに切り始めてしまうのです。
これは相対的な問題ですから、いうなれば「速度がその人の気持ち良さ」を上
回っているから起きる現象です。「気持ち良さ」を自信、情報収集力、経験、
イメージ等の言葉で置き換えてみれば、l々な場合が想定できると思います。
2)については、コーナリングでクルマが最も安定するのは「加速も減速もし
ない状態」ですから、イーブンスロットルを保つのが理論的な到達点となりま
す。
しかし見ていると、ターンインからクリッピングポイントまでのプロセスの8
割以上をスロットルオフの状態にしている例が目立ちます。これはペケです。
スロットルオフでは前輪過重が増えます。ということは、ステアリングの効き
がよくなる反面、軽くなったリアのスライドを生む可能性があります。もっと
大切なことは、コーナリングという横向き加速度が発生している状態なのにあ
えてクルマのバランスを崩している点です。
この理由も1)に通じるところがありますが、その前にペースアップのしかた
が早いことも原因です。
個別の練習ならできるが、ラッピングになるとできない。あるいは先導車がに
ついてラッピングするとできるのだけど、単独走行になるとできない。
なぜでしょう。
ボクは想像します。
単独のラッピングになった途端、参加者の頭の中のスイッチが切り替わります
。それまでの「理にかなった運転を心がけよう」という理性から、「ヨ〜シ。
ちょっと頑張って走みるか」という欲にスイッチが切り替わるのではないでし
ょうか。
そして、「頑張っている」自分を冷静に見ている本能が、「危ないから早めに
ステアリングを切ったほうがいいヨ」、「スロットル踏まない方が速度が落ち
て安全じゃない」と囁きかけているのではないかと思うのです。
速く走るにはクルマのバランスが非常に重要ですが、自分の気持ちの中のバラ
ンスも大事です。「理にかなう操作を・自・分・の・ペ・ー・ス・で続けてい
れば、速く走れるようになるのはそれほど難しいことではありません。
しかし、自分という座標軸を見失って「欲」とか「見込み」が頭の中を支配す
るようになると、遠回りであるばかりか、危険を助長することにもなりかねま
せん。
アップルというレンタルカート場のレースに、レース経験のない方が参加して
くれるようになりました。ボクはいつも言います。「遅い、速いが問題じゃな
いんです。走っていて自分が楽しいか、気持ち良いかが大事なんです」と。
1周38秒のコースで、トップから2秒遅くしか走れない参加者が言っていま
した。「レースって面白いネ」と。
「ちょっと引いたところ」で自分の運転を振りかえり、あるいは操作してみる
と、余裕の増加と共に「楽しさ」も増えていくと思います。
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【PS】− Post Script
今年の冬は暖かい、と頻繁に耳にしましたが、ボクにとっては寒くて寒くてつ
らい毎日でした。でもドライビングワークショップとユイレーシングスクール
を応援してくださる皆さんの声に後押しされて、なんとか乗りきる事ができま
した。そう過去形です。実は明日からアメリカに帰ります。昼間は半袖の陽気
だそうです。次ぎに日本に来る3月7日には日本も温かくなっているでしょう
し、ユイレーシングスクールも本格的な活動が始められそうです。
≡≡≡≡≡≡≡≡No.19の配信数:3240部≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
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発行人からのお願い
過去オリジナルサイトのフォームで質問を寄せられた方には個別に回答してき
ましたが、メールマガジン上で回答し多くの人と情報を共有できる質問を募集
しています。初歩的質問も大歓迎です。どしどしお送り下さい。
宛先は、mailto:publisher@avoc.com です。
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