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≡≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go − Circuits No.79 (02/26/01)
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【 79号の目次 】
☆ 参加者募集 筑波スプリント・筑波タイムトライアル
★ 参加費割引き中 筑波サーキットドライビングワークショップ
● 筑波エンデューロ参加車両貸し出し
△ YRSサイト更新記録
○ コーナーのむこうに。 第三話 WIR その8
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☆ 参加者募集 筑波スプリント・筑波タイムトライアル
3月10日の筑波タイムトライアルと筑波スプリントに参加される方の申し込
みを受け付けています。
筑波タイムトライアルは1台ずつ走行してラップタイムを計測しますので走り
に集中することができます。
昨年APRC桶川のイベントに参加されていた方はぜひ参加して下さい。後継
イベントです。
http://www.avoc.com/school/program/time_trial/trial2001rule.htm
筑波スプリントは同時出走で行うタイムトライアルです。スタート方式はロー
リングスタート。テクニックと戦略が結果につながります。
#規則書にはクラスの記載がありますが、クラス成立に十分な台数が集まるま
で「タイムが似たクルマ」同士のグループで走行します。
#3月の筑波スプリントのみ初めての方も参加を受け付けます。
http://www.avoc.com/school/program/sprint/sprint2001rule.htm
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★ 参加費割引き中 筑波サーキットドライビングワークショップ
3月13日(火)の筑波サーキットドライビングワークショップに参加された
方には筑波タイムトライアルの参加料割引券をお渡しします。(2月20日に
参加された方にもお渡ししました)
筑波サーキットドライビングワークショップはジムカーナ場とコース1000
を使ったユニークなドライビングスクール。クルマさんとお友達になるにはう
ってつけのプログラムです。
http://www.avoc.com/school/program/tdq/rule_tdq2001.htm
#筑波サーキットドライビングワークショップは当日受付も行っています。
http://www.avoc.com/school/program/tdq/apply_today.htm
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● 筑波エンデューロ参加車両貸し出し
4月から「ふつうのクルマ」を使った2時間耐久レース、筑波エンデューロが
始まります。
このレースに参加を希望される方(基本的にはチームになりますが)にユイレ
ーシングスクール所有の車両を貸し出そうと思います。クルマは92のレビン
。スーパーチャージャー付きです。かなり走っていますが、コンディションは
良好です。
クルマは筑波サーキットに置いてあります。料金は、いくつかの条件を満たし
ていただければ無料です。
興味のある方は連絡して下さい。
mailto:publisher@avoc.com
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△ YRSサイト更新記録
ユイレーシングスクールのサイトのホームページ中央の「Informati
on Update」をクリックすると最新の更新記録を読めるようにしました
。
http://www.avoc.com
ユイレーシングスクールのサイトに対するご意見をお聞かせ下さい。
mailto:publisher@avoc.com
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○ コーナーのむこうに。 第三話 WIR その8
4速、5速の高速コーナーを走るとクルマに感謝したくなる時がある。
クルマはとんでもない速度で移動するが、重いからクルマ自身の動きは遅く鈍
い。クルマが進む速度に合わせた操作を求められるならば、とても「ドンクサ
イ」人間には運転できない。
純レーシングカーになれば反応は格段によくなるが、その分挙動を安定させる
味付けがなされているから、基本的には「ふつうのクルマ」の運転の延長と考
えて間違いない。
重い物は動きが鈍い。ある動作から次の動作に移るまでに時間がかかる。だか
ら。1秒間に60mも進んでいるクルマを人間が操ることができる。
短い直線で極めてスムースに速度を落としたクルマ。そう、うしろから「糸を
引くように」減速したクルマの向きを変える。正確に言えば、「変えたいと意
識する」。慎重に。いつクルマにヨーモーメントが発生したか気づかれないぐ
らいに。
左胸にバケットシートの感触が伝わる。横Gの発生。左前のサスペンションの
スプリングが縮む。ついで右後ろのスプリングが縮む。ロールモーメントが生
まれた。
呼応するかのように舵角を足す。最低限必要なだけ。入力を間違えないように
、まだ見えないストレートに目を向ける。
WIRの最終コーナー(9コーナー)は長い。距離も長いが90度以上回りこ
んでいるから「コーナリングの時間」も長い。しかも曲率が途中で変化する。
徐々にロールを増しアウト側2輪でほとんどの荷重を受けてクルマは進む。路
面の凹凸を拾いクルマが踊る。ラインを間違うとフルバンプもある。まだ出口
は見えない。アウトからインへ。「長い分」インにつく時間も延ばす。
速く走りたがっている自分が「スロットルを開ければぁ〜!」と誘う。誘惑に
負けて加速度的に踏み込むと、LSDの入ったお尻が「ズルッ」。それでも、
タイヤのグリップが走行速度に対して絶対的に不足しているクルマの挙動は、
クルマの「挙動と同じ速さ」で操作すれば大きな破綻はしない。
オンオフ的に「ガバッ」と踏んでしまえば話は別。
#スロットルコントロールに難のある人は高速コーナーを走るといい。自分が
そうしたくても本能がそうさせてはくれないから。
そう。「挙動と同じ速さ」が操作の鍵だ。全てはこの前提の上に成り立つ。
短い直線で軽いブレーキングと4速へのダウンシフト。インにつくまではイー
ブンスロットル。タイヤはその全てのグリップを遠心力に抗うことに使う。そ
れからスロットルを戻すことはない。戻すということは、クルマのバランスを
崩すことだ。もちろん、スロットルのオンオフもご法度。残された操作は、ゆ
っくりと右足に力をこめること。
縁石もない、逆にくぼみのあるインをなめる。
「どこまでインにつくか?」「どこでインから離れるか?」
それはとりも直さず、ステアリングへの入力を減らし始める位置と、スロット
ルを開け始める位置に対する問いかけだ。
基本中の基本的な走り方、つまり安全に速く走るための公式はあるが、「いい
かげんな人間」は常にその公式を使うことができない。だから、端から応用問
題を解くつもりで走る。刻々と変わるクルマの状態を掴みながら、それに反応
しながら入力する。
インを離れるのが早かった。ステアリングを戻せない。スロットルを開けるの
をワンテンポ待てばいいだけの話。
スロットルを開けてしまった。意識的にステアリングを戻す。ラインは変わる
が、いったん増えた横Gを減らしてから修正すれば済むことだ。
フラットな路面は、行けども行けどもストレートを見せてはくれない。これは
もう、自分との戦い。レースで競り合っていようと、あくまでも自分との勝負
だ。
欲に負けた途端にクルマがバランスを崩し最悪の結果になるか、そうでなくて
も理想から離れラップタイムが低下する。どちらも避けたい。だから我慢だ。
カリフォルニア特有の砂漠の色と見分けのつきにくいコース。少しでも気を抜
けば、いつでも9コーナーの外に飛び出してもおかしくない環境。
長いコーナーを走ってくると、ある瞬間突然に目の前が開ける。1Km近くあ
る滑走路のようなストレートが形を表す。
横Gとクルマの向きと相談しながらステアリングへの入力を減らし、その分ス
ロットルへの入力を増したクルマは、既に4速8000回転。5速にアップ。
やっとため息が出る。
わずかな下りに転じたストレートを駆け抜ける。左手のピットウォールの脇に
は、椅子に腰掛けてラップタイムを取る我がクルーチーフ。
目が合い分けは無いが、顔を向ける。
「36秒9! もう限界じゃないの! 入ったら!」そっけない声がヘルメット
の中に響く。
<WIR編は第九話に続く>
WIRコースレイアウト
http://www.willowspringsraceway.com/images/WillowSpring.GIF
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