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Go ★ Circuits No.104 (08/13/01)

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【 104号の目次 】

■ 8月18日に「パッセンジャーライド」開催

□ 8月18日に「同乗走行」と「練習走行」を開催

※ TDW参加者からのメール

○ 吉田塾@YRSリトリート

★ コーナーの向こうに 第五話 ラップタイム その6 トム ヨシダ

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※ 8月18日に「パッセンジャーライド」開催

8月18日に行われるYRS筑波エンデューロ第3戦。時期的な理由なのか参
加台数は現在7台。2時間の間コース100を「占有する」にはいささかさみ
しい台数です。

そこで新企画として「パッセンジャーライド」を行います。

もともと筑波タイムトライアル、筑波スプリント、筑波エンデューロといった
イベントは筑波ドライビングワークショップ卒業生のステップアップカテゴリ
ーとして位置付けてきました。今回はその枠を取り払って、どなたにでもレー
スの雰囲気を楽しんでもらおうという企画です。

内容は、YRSインストラクターが実際のレースに参加します。もちろんルマ
ン式スタートに始まり2時間先のゴールを目指します。そのクルマの助手席に
希望者に座ってもらい、一緒にレースに参加してもらおうと言う趣向です。

現時点では1人当たり14分。17周前後の実際の競争を体験できる方向で検
討しています。つまり希望者が7回のピットインの度に交代して都合8名の方
に、追い越し方や追い越され方、タイヤがたれた時の走り方などをリアルタイ
ムの解説付きで楽しんでいただくことになります。

参加費は14分の走行単位で3500円。希望者が多い場合は車両を増やすこ
とを考えています。

参加を希望される方は、メールの件名(Subject)に「PR0818」
と記入して申し込んで下さい。

mailto:publisher@avoc.com

#尚、パッセンジャーライドの参加申し込み状況などはBBS@YRSで告知
する予定です。

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□ 8月18日に「同乗走行」と「練習走行」を開催

18日の筑波エンデューロと筑波タイムトライアルの合間に「同乗走行」と「
練習走行」を行います。

同乗走行は、YRSインストラクターが参加者のクルマを運転しオーナーが助
手席から「走り方」を盗もうという企画。

練習走行は、参加者がYRSのアドバイスに従ってコース1000を正確に走
れるように練習するものです。

週末の開催なので、筑波サーキットも音量規制を実施していません。どんな車
両でも参加できます。希望される方は、夜8時〜11時までの間に電話で連絡
して下さい。

ユイレーシングスクール
電話:047-484-7864
携帯:090-1704-0857

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※ TDW参加者からのメール

今年から始まった筑波サーキット公式ドライビングスクールの筑波ドライビン
グワークショップ。8月7日の時点で受講者総数は323名。受講者に対して
行っているアンケートの集計結果は別項にゆずるとして、今回は受講後にいた
だいたメールの一部を紹介。まだTDWを受けていない方が「TDWのイメー
ジ」を想像できればと思います。

#メールの内容は抜粋。差出人は匿名としました。

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車をぶつけらた夢を見たり、寝直して起きたら5時半で間に合うか不安になり
ながら家を出たりと散々なスタートでしたが、座学が始まるころには落ち着い
て聞くことができました。座学では、「久しぶりのトムさんの声だ。」と思い
つつ、タイヤと加重の関係やアクセルとブレーキとステアリングの関係を改め
て考えさせられ、勉強になりました。

定常円旋回では、やっと新車の限界近くまで走ることができました。限界近く
というのは、タイヤのズルズル感です。前回のミラージュでは、すぐにズルズ
ルしたり鳴ったりしたりして「限界近いな」と思っていたのですが、シビック
でも同じ感覚だったので、「どの車も同じなのかな」と思いつつ定常円旋回を
楽しみました。大石さんに「○」マークをもらったときはうれしかったですが
、やはりトムさんから「ブレーキをもう少し長めに」「アクセルが早い」等言
われてしまいました。でも、言われることで目標ができ、目的を持って運転す
ることができました。でも、難しかったです。

コース1000では、一度コースを歩くことで、コースの詳しいことを知るこ
とができました。コース幅が意外と広いこと、複合コーナーでは無理してアウ
トインアウトせずに1つのコーナーとして考える(うまくするとステアリング
を一定で回れる)、縁石はあまり使わない方が良いことなど実際走ると気づか
ないことを気づかせてくれました。(前回のTTで最終コーナー前の縁石近く
でスピンを多く見たのは、縁石を使うことでバランスを崩していたのですね。
)

実際走ると、何とも・・・むずかしい。2回目のタイム計測では、はじめ53
秒台で、ミラージュの時と同じでした。「そんなはずはないのに」と思ってい
たのですが、速い車を前に行かせてから、その車についていくと51秒台に上
がりました。ついていくと「なるほど」ということも多いです。

トムさんに同乗すると・・・「何て早いんだろう」と驚くことばかりでした。
特に複合コーナーでのスピードの高さにびっくりしました。あのズルズル感は
すごいです。そこまで走れるといいなぁと思いながら、ブレーキングポイント
やステアリングをきる場所などを覚えていきました。「1コーナーが入るのが
遅い」とも言われてしまいました。恐らく、他の車の同乗走行の時に前を走っ
ているのを見たときでしょう。

でも、あれはミスです。バックミラーで確認していて「トムさんが乗っている
から抜くのかな。抜いてほしいなぁ。」と思っていたら1コーナーに近づいて
しまい、ああなってしまいました。(言い訳です。)でも、指摘されると気を
つけるものです。なるべく、1コーナーを早く入るようにしました。(でも、
ブレーキングが疎かになりオーバースピードになることも多くありました。次
回の課題です。)

同乗走行後は、複合コーナーを中心に運転していきました。そして、タイム計
測。同乗走行の効果があり50秒前半をコンスタントに出せるようになりまし
た。また、最終コーナーをある程度のスピードで行けたときは目標の49秒台
を1回だけ出すこともできました。タイムが出ると、うまく走れているかの目
安になるので、いいですね。(49秒台が出た後の次の周は1コーナーがオー
バースピードだったので、やはり50秒台でした。)

複合コーナーがまだまだで、あのズルズル感が続きません。スピードをもう少
し上げてアプローチしたいと思います。次回のタイムトライアルでできたらい
いなぁ。今回参加してみて、新車のポテンシャルを知ることができました。そ
して、ミラージュと比べて性能が上がっているが操作的に同じことがわかり、
ミラージュを乗っていて良かったなと思いました。今回のシビックは燃費指向
でパワーはあまりありませんが、トムさんが「バランスはいい」と言われたこ
ともあり、買ってよかったです。

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2回目の参加は、とても充実した一日でした。ありがとうございました。

初回の時は、サーキットを走れた楽しさだけでいっぱいでしたが、今回はトム
さんにもアドバイスをいただきいろいろなことを試すことができました。タイ
ム的には前回と変わらなかったのですが、クリアラップさえとれれば無理なく
56秒台を出せるような気がします。

試したこと!

1)第1コーナーの進入はやはり早めに入った方がバックストレートの外側ま
でスムーズにつなげることができました。

2)ヘヤピンは、3速で入ったり2速で入ったりといろいろやってみました。
タイム的にはどちらもあまり変わらなかったようですが、3速で入るとインの
コーナーの減速で2速へつなげるのがうまくいかず、立ち上がりが遅くなって
しまいます。結局ヘヤピンへの減速をうまくすれば、2速で入った方がつなが
りがスムーズのようです。

3)ドッグレッグの進入も2速、3速と試してみましたが、進入時の減速をス
ムーズにして、2速で進入して、ストレートへアンダーがでないようにスムー
ズに立ち上がったほうがいいようです。

4)ストレートは最終のコーナーの立ち上がり次第で4速まで入れられること
がわかりました。

結局いろいろ試みましたが、前回と同じようなシフトに落ち着きました。
コーナーは進入のブレーキングをていねいにする事が一番大切であると実感し
た一日でした。

追伸 定常円の最後の走行でゴール時に大石さんがグーの合図を出してくれま
した。ほっとしたのと同時にとてもうれしかったです。時々厳しい指摘をしな
がらも細やかな気配り感謝いたします。

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※ 以下はTDW卒業生の中から希望者をつのり8月11日に行われた筑波4時
間耐久レースを観戦した時のものです。

11日も大変お世話になり、パドックパスのみならず夕食までご馳走になり有
り難うございました。トムさんのお人柄にふれ、ますます、YRSが好きにな
りました。アットホームな雰囲気の中できちんとした筋の通った指導、理想的
だと思いました。

第1ヘアピンでのお話、レストランでのお話、どれも本当に為になりました。


「ドライビングの疑問点は人に頼るのではなく、自分で考えて仮説を立て、そ
れを行動で検証する、それでもわからなかったら質問をする。」という方向で
いきたいと思います。

つい最近まで「パーツを替えれば速くなる。」という「勘違い野郎」だった私
ですが、「自分に投資」の路線で安全かつ速くなろうと思います。「安全と速
さは両立する。」を自分自身の運転で実証したいです。今回このような機会を
与えていただいたこと、心から感謝しております。

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筑波ドライビングワークショップに限らず参加された方からメールをいただく
のは嬉しいことです。スタッフの励みになりますし、YRSの活動を見直すき
っかけにもなります。

参加された印象のみならず、日常の生活でも「クルマを操る」ことについての
感想、質問のメールをお送り下さい。

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○ 吉田塾@YRSリトリート

まだ1回目も開催していないのですが、第2回目の吉田塾の日程が決まりまし
たのでご案内します。

第2回は9月8日(土)に行います。定員は6名。参加費は夕食付きで4、00
0円です。既に2名の方が参加されているので、今回は定員4名です。YRS
リトリートでトムヨシダの話を聞いてみたいと思われる方は連絡して下さい。

スケジュールは、

3時頃 集合
3時半 スライドによる座学
7時頃 夕食
8時頃 ビデオによる走りの解説
10時過ぎ 解散

場所は千葉県八千代市。常磐自動車道の柏ICから19Km、東関東自動車道
の千葉北ICから9Kmの国道16号線近くです。クルマでの来場が可能です
。

ビデオは今までに撮影したインカービデオの中から選んだものやミヂェットへ
の招待を予定していますが、ご自分で撮影されたビデオ(VHS)を持ってこ
られればそれを見ながらコメントすることもできます。

参加を希望される方は、メールの件名(Subject)に「吉田塾0908
」と記入して申し込んで下さい。

mailto:publisher@avoc.com

#尚、吉田塾の参加申し込み状況などはBBS@YRSで告知する予定です。

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★ コーナーの向こうに 第五話 ラップタイム その6 トム ヨシダ

アメリカのいろいろなサーキットを走ってきたが、ほとんどの場合コース図と
いうものは役に立たない。ヘアピンのあとのコーナーがどっちに曲がっている
かはわかるが、その実体までは走ってみるまでわからない。

日本の場合だとコース図があればある程度走りを予測できる。つまりコーナー
が単純なのだ。そこでは走る工夫よりも教科書通りのテクニックが求められる
。

アメリカのサーキットに要求されるものは、高い学習能力と創意工夫だ。頭の
柔軟性と機知に富んだ対応だ。

間違いなくアップダウンのある、平面図からは計り知れないコーナーを克服し
た時、その達成感は桁外れに大きいものとなる。

* * * * * * *

登りながら左に回りこむ5コーナー。ヘアピン。実にいやらしいコーナーだ。
日本のサーキットのようにカントなど考えて作られていないから、路面は登る
に従って逆バンク気味になる。

第一、アプローチが登っているのがいやらしい。ヘアピンのあとに直線がなく
ても、少なくともヘアピンよりは通過速度の高い直線かコーナーがある。サー
キット走行の基本は到達速度の高い地点、例えばストレートエンドの速度を可
能な限り上げることだ。トラクションレースであるロードレースの鉄則だ。

ところが、下りながらの右コーナーの直後に現れるヘアピン。路面は一瞬フラ
ットになりすぐに登りはじめる。4速で下ってきてギアは2つも落とさなけれ
ばならない。もちろんけっこうなブレーキングも必要だ。

ところが、こうしたコーナーを理想的に抜けることほど難しいことはない。な
ぜか?

ダウンシフトはまあいいとして、減速しすぎると登り始めた路面に思いのほか
車速が落ちる。すなわり、コーナリングの初速が遅くなるということだ。

「ンナロー!」とオーバースピードで入っていくと、前に荷重を残してターン
インは成功しても、「勢い」が残って折から逆バンク気味のコーナーを回って
いるうちにアウトにはらむ。「ナンジャー」とステアリングを切り足せば、即
失速。スムースにできるだけステアリングを戻しながら脱出しようとする試み
は無残に打ち砕かれる。

だから。この手のコーナーは頑張らないことだ。常に「まあまあ」だったら「
最善」と自分に言い聞かせる。コーナーの進入でクルマと格闘するなんてもっ
ての他だ。勝負はコーナーからの脱出速度なのだから。

ヘアピンを回っていてもコースの先は見えない。途切れた路面と空が目に入る
。少しだけ待つと、クルマが浮いた感じになる。そう。ヘアピンを過ぎると路
面は一旦下る。なだらかに下って6コーナーへの中間でまたゆるりとのぼりは
じめる。

その上、レイアウトではまっすぐの「道」がわずかに湾曲している。と言って
も、どこを通ろうと6コーナーのブレーキング手前の到達速度はヘアピンの脱
出速度にほとんどかかっているし、4速全開にはなるものの裏のストレートほ
どの緊張は強いられないから、しばしの休憩にはなる。

2速で入るか3速で入るか迷うのが6コーナー。手前のゆるりとした登りがさ
らにおだやかになるところに6コーナーへのブレーキングポイントがある。コ
ーナーにはカントがついているが、スピードコントロールを間違えると「ファ
ーストインコースアウト」になるコーナーだ。

決め手は6と7の間のショートシュート。7コーナーはこのコースで最も大事
なコーナー。2速のコーナーには違いない。では、その7コーナーへの準備を
どうするかが問題で、ブリッジ下でメイッパイの速度まで到達するにはその準
備こそすべてなのだ。

しかも7コーナーも若干では在るが登っている。クリッピングポイントを過ぎ
るとフラットになる意地悪なコーナーだ。

6コーナーを高い速度でクルマをねじ伏せて入ってきてしまうと、7コーナー
手前のブレーキング量が増える。と言うことはクルマの挙動変化は大きくなる
し、ブレーキング終了時の車速のコントロールも難しくなる。なんせ、7コー
ナーだけ速く走っても意味がない。最終的には7コーナーの立ち上がり、厳密
に言えば左右のGが消えた地点でいかに車速を上げておくか、そして、いかに
駆動輪にトラクションがかかっているかが「ここの課題」だ。

7コーナーのアウトにはけっこう高い縁石がある。縁石といってもFIAが定
めるような見るからに縁石といった感じの「乗るなら乗ってもいいですヨ」と
いうシロモノではなく、「乗ったらどうなるかわからないけど、乗りたいなら
どうぞ!」といったコースの付け足しのような縁石だ。と言っても高さはある
。

いかなる場合も、縁石には乗らないで走ることにしている。乗れば乗った車輪
が「外力」で動くことになり、その結果起きる挙動を予測しなければならない
。場合によっては予測と異なる挙動を示すこともあるはずだ。なにしろ、毎周
全く同じにコーナリングしているわけではあるまい。第一、縁石に乗った時の
ことを考えることは余計なことだし、考えるのもメンドクサイ。

ただ、コースのエッジがわかりやすいからラインをさがす助けにはなる。まだ
ドリフトアウトする速さではないが、おそらく、速くなればなるほど目安には
なるはずだ。

7コーナーを立ち上がってアウトに寄る。2速で引っぱって3速。まだわずか
な登り。「ったく、なんてコースだ。運転手の意識を試しているようなコース
じゃないか。」3速で7、500まで引っぱる頃やっと路面はフラットに。だ
から、「やっぱりキモは7コーナーだ。」4速に入れて8コーナーを目指す。


「ウフッ。でも、それだけに『速く走ろうとするドライバー』がいてくれたら
メッケものだゼ!」


−−− この項続く −−−

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※解説用コースレイアウトにあるシケイン(8コーナー)はスポーツカーレー
スの大きな事故をきっかけに作られたもので、全米選手権の時にはなかった。

≪資料≫ ロードアトランタコースレイアウト(解説用):
http://www.na-motorsports.com/Tracks/images/ratlanta/ratl.gif

≪資料≫ ロードアトランタオフィシャルサイト:
http://www.roadatlanta.com/flashintro.htm

≪資料≫ スクラップブック:
http://www.avoc.com/data/scrap/scrap_book.htm
レース用スターレット:02/05/01
ロードアトランタ1コーナー:02/15/01

******************************************************* 奥付け ****

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□ オリジナルサイト:http://www.avoc.com
□ Copyright 1986-2001 AVOC CORPORATION

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