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≡≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go ★ Circuits No. 102 (07/29/01)
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【 102号の目次 】
※ 筑波サーキット公式ドライビングスクール 参加者募集 8月7日
■ 日程決定 筑波ドライビングワークアウト at コース2000
□ 筑波エンデューロ参加申し込み受付中
○ YRSリトリート
△ 予告 8月下旬 YRS感謝デーを開催
● 人間も万能ではない
★ コーナーの向こうに 第五話 ラップタイム その4 トム ヨシダ
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※ 筑波サーキット公式ドライビングスクール 参加者募集 7月24日
暑かった7月のTDW2回を終え、今年の受講者数は277名に。
今まで気が付かなかったクルマの面白さ、クルマの性能の高さを見つけてます
ますクルマが好きになった方が増えています。リーズナブルな受講料を実現す
るため平日の開催ですが、ぜひ参加してみて下さい。
10回目にはスズキジムニー、日産エルグランデ、日産エクストレイルも参加
しました。どんどんふつうのクルマでの参加が増えています。理にかなった運
転はどんなクルマに対しても同じ。しかも一生もの。間違いなくあなたの財産
になります。
∽∽ どなたでも参加できます。皆さんの参加をお待ちしています ∽∽
・筑波ドライビングワークショップ参加案内:
http://www.avoc.com/school/program/tdq/rule_tdq2001.htm
≪参考≫ 筑波ドライビングワークショップ参加者の声:
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm
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■ 日程決定 筑波ドライビングワークアウト at コース2000
月2回行っている筑波ドライビングワークショップに参加された方を対象に、
コース2000で筑波ドライビングワークアウトを開催します。
日程は以下の通りです。
・10月18日(木)
・11月27日(火)
筑波サーキットのご好意でタイトなコース2000のスケジュールをやりくり
してもらったので、両日とも2時間の走行です。短時間にYRSらしさを出し
ながら走行を楽しんでもらえるプログラムを検討中です。
おそらく各日とも36名前後の定員制をとることになると思います。詳細は8
月下旬の発表をお待ち下さい。
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□ 筑波エンデューロ参加申し込み受付中
ふつうのクルマと普段着で参加できる筑波エンデューロ。8月18日(土)には
第3戦が行われます。
耐久レースを走るにはスプリントレースと異なる「速さの要素」が求められま
す。
・筑波エンデューロ参加案内:
http://www.avoc.com/school/program/enduro/enduro2001rule.htm
・筑波エンデューロ結果目次:
http://www.avoc.com/result/race/enduro2001/index_te2001.htm
≪参考≫ 筑波エンデューロ参加者の声:
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm
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○ YRSリトリート
「リトリート」は静養地、とかスラングで隠れ家という意味です。
8月1日ユイレーシングスクールは事務所を従来の茨城県から千葉県に移し、
座学の開校のほかクルマ好きのみなさんに気軽に集まってもらえる環境を用意
します。
まず最初に8月25日(土)の午後からスライドを使った「座学」とトムヨシ
ダの「モータースポーツの進め」と「レースに勝つ方法」の話を行います。題
して『吉田塾』。
参加してみようと思われる方はメールを下さい。
mailto:publisher@avoc.com
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△ 予告 8月下旬 YRS感謝デーを開催
8月下旬の週末。ユイレーシングスクールに参加してくださった方に感謝しス
タッフの労をねぎらうために「YRS感謝デー」を開催します。
詳細は次号で発表できると思いますが、案としては「梨狩り」が有力です。
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● 人間も万能ではない
クルマについてだけ考えてみても、技術の進歩は目覚しいものがあります。タ
イヤにしても30年前はラジアルタイヤが稀有な存在でした。バイアスタイヤ
と呼ばれるそれは、構造上の理由から「あっちへフラフラ、こっちへフラフラ
」と現在のタイヤの性能から見れば信じられないほど不安定なタイヤでした。
では、そんなタイヤしかなかった当時は運転操作に起因する事故が多かったか
と言うと、そうではありません。「そんなタイヤ」だからこそ人間はそれなり
の付き合い方を見つけ、折り合いをつけていたのです。
クルマを走らせることは楽しいことです。速く走らせることはもっと楽しいこ
とです。ですが、我々が手に入れた「速さ」の裏には見逃せない「危険」も潜
んでいます。
ユイレーシングスクールは、もう一度「あなたの速さ」とはどの程度のことな
のか、そして「クルマの操作」とはどんなことなのか、考えてみることをお勧
めします。
以下は新聞に掲載されていた国際基督教大学の村上陽一郎教授の主張です。Y
RSが目指すもの。「クルマと人間の調和」にも通じるものがあります。ご一
読を。
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【人間はミスするもの】
二十世紀は「開発」と「進歩」へと人類が突き進み、文明は豊かさ、便利さ、
快適さを達成した。しかし、現代の科学技術文明は、恩恵だけでなく、危険を
もはらんでいた。交通事故、航空機事故、原発事故、医療ミス、環境汚染…。
文明社会における危険の多くは人間が作り出したものでもあるわけだ。
「安全」にとっての脅威は、「人間」そのものである。実に皮肉な話だが、こ
の認識をまず出発点にすべきだと思う。
阪神大震災などは「自然災害」ではないか、という人もいるだろう。だが、建
造物の倒壊で圧死した人も多く、「自然プラス人工物」が脅威となった。もし
、われわれが文明社会を営まず、草原でテント生活をしていたなら、あれほど
の被害はなかったはずだ。
東海村の「臨界事故」を初め、一連の事故の方に接するたびに思うことは現代
文明の「危険」についての認識の欠如である。
臨界事故では、放射性物質を扱っている工場だという認識が、従業員、会社、
科学技術庁、いずれにも欠如していた事実に驚いた。作業への慣れや「たるみ
」もあったとはいえ、危険への想像力を欠いている。
さらに、危険回避措置で、機械よりも人間の判断を信頼している点には、日本
的特性も感じた。正規の手順では、ウラン燃料の精製工程は、ほぼ自動化され
ていたにもかかわらず、上司も黙認して手作業を介在させた。第二次世界大戦
中から、システムにおいて人間の能力を「最小」に見積もる思想のある米国と
は、基本的に異なっている。
要するに、米国では人間はミスを犯すということを前提にシステムを設計する
のに対し、日本では人間を信頼する土壌がある。戦闘機「ゼロ戦」の設計思想
も、「月月火水木金金」の猛特訓を受けたパイロットが操縦することによって
、初めて十分に機能するものだった。
最近の医療機関における患者取り違え事件の際も、同じことを感じた。あの事
件の後、取り違え防止のため、病院で患者の足首にネームカードをつけている
ことを批判する投書が、ある新聞に掲載された。「動物や荷物みたいに扱うの
はおかしい。主治医が患者ときちんと接触していれば取り違えは起きない」と
いう趣旨だった。
しかし、安全面から言えば、主治医を過度に信頼するのは間違っている。通常
、病院では主治医と執刀医、麻酔医は違い、手術の日に初めて執刀医が患者と
会うこともありうる。ミスを避けるには、ネームカードを使うのは正しいこと
だ。
人間を信頼しているから、逆に、失敗したり事故が送ると、現場の担当者に対
して、「安全への意識が低い」「たるんでいる」などと道徳的な避難をする。
これも日本的だ。「もっと注意深く行動せよ」との叱責は必要だが、それだけ
では、安全にとって何の役にも立たない。
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★ コーナーの向こうに 第五話 ラップタイム その4 トム ヨシダ
発進でエンストしない程度、できるだけスロットルを開けないでクラッチをつ
なぐ。いつものことだ。常に最低限の操作を行い必要なものを手に入れる「ク
セ」をつけるためだ。
コース上に降り立ったスターレット。もちろん、スリックタイヤはまだ冷たい
。ステアリングも軽い。
とにかく、誰かに抜かれるまではスターレットの前には誰もいない。些細なこ
と、長くは続かないとわかってはいるが気持ちがいい。
タイヤを暖めるためのウエイビングはしない。タイヤが減ると困る。
意識的に視線を遠くに送る。1コーナーの上りが見える。かなり急。4速まで
シフトアップし坂を登る。回転が落ちる。「なんてこった!こんな上りふつう
の道にもないゼ。逆回りしたらこわそうだな!」3速に落とし先に進む。正面
に見えるのは「途切れたコース」とその上の空、だけ。上りながらコースがわ
ずかに左に曲がる。
「1コーナーのアウトに出すぎるとつながらないな。」
勾配が緩やかになる。「ここでは浮くのかな?」右回りの3コーナーが姿を見
せる。「ギョエー!ブラインド!どんな姿勢ではいるんだ?」
目に飛び込んでくる風景がイメージとして頭の中に吸い込まれる。頭がカラッ
ポだからいくらでも入る。
3コーナーの左手は広大な空き地(?)だがイン側はエスケープソーンが2m
ほど。3mほど上がったところに林が迫る。木々の間にカラフルなテントが見
える。「こんなとこでもテント張ってんだ。」3コーナーを回りこむ。右手に
林。左手に空き地。左回りの長い4コーナーが目に入る。「長〜い!」直感的
に3速のコーナーだと知る。「3から4へのつなぎが鍵だな。」
大きく左に回りこむ4コーナーは入り口から出口まで見通せる。その代わり(
?)、その先は見えない。アウト側に2mもエスケープソーンのない4コーナ
ーを進む。
またしてもブラインド。エッセスと呼ばれるS字コーナーの入り口。4コーナ
ーを抜けて右に回りこんでいるが先が見えない。見えないと思って進むと今度
は下り初めて先が見えない。「なんちゅうコーナーなんだ。しかもすごい下り
。」
下りながら左に向かう。その先にのぼりのヘアピン、ターン5が見える。エッ
セス最後の右でコースは上り始める。
「こうしてああしてここへ来てブレーキングか。」
2速に落としヘアピンを回る。なんと、立ち上がりでまたもや空が見えるだけ
。「おもしろそう!」
やっと先が見通せる。が、な、なんとストレートが上下にうねっている。6コ
ーナーまでの間に一度かなり下り、そして上る。4速メイッパイまで加速でき
る。「休む暇がないな。」
右回りの6コーナー。半径は大きくないし短いコーナー。カントがついている
。進入では出口が見えない。7コーナーまでの間に短い直線。「英語ではショ
ートシュートなんて言ってたな。6コーナー出てアウトにはらむとブレーキン
グかな?」
7コーナーに向けて緩く上り始めたところでブレーキング。2速に落とす。ま
たしてもブラインドの7コーナーを回る。「さぁ直線だ。」
水温、油温、油圧とも正常。初めて床までペダルを踏む。3速。4速に入る頃
少し左にキンクしている。「7を立ち上がってアウトのままいたほうがいいな
。」
5速。けっこうなスピードだ。目線を遠くに送る。遠くにコースが右に折れて
いるのが見える。またもブラインドコーナー。近づくにつれ、コースがわずか
に下り始めているのに気付く。
若干スロットルを戻し、あえてインベタのまま右の9コーナーを回る。先がど
うなっているかわからないから。
で、視界が開けて驚いた。またもコースはかなりの勢いで下り、下りきったと
ころにエスケープゾーンのない左コーナーがある。その先に目をやれば、9コ
ーナーより高いところにかかっている橋が見える。コースはその間に収まって
いる。
あれやこれや、多分頭はフル回転しているんだろうが、そんなこととは関係な
く路面は急な上りにさしかかり、目は「その先がどうなっているかわからない
」橋に吸い寄せられる。とりあえずコースの真中からアプローチ。ブレーキン
グして4速に。まだ先は見えない。
橋の下にさしかかろうという時、11コーナーの全貌がわかる。半径は小さく
ないが短いコーナーで、橋の下あたりからまたもや急な下り。しかも11コー
ナーの出口はピットロードになっている。コースとはペイントで仕切られてい
るだけだ。「あっち行っちゃうとまずいよなぁ。」
案の定、下りの路面には多数のブラックマーク。「戻ろうとして失敗したんだ
!気をつけなきゃ。結局、橋の下で長めのクリップだな。」
意識的に右に目をやると、木立の間に1コーナーがかすんで見える。「なんて
レイアウトだ!」自然いっぱいの緑の中に、とんでもないコース。「これで楽
しみがまたひとつ増えた!」
ピットロードは上って高台にあるピットに続く。コースはというと、その分の
「土手」を正面にしながら進み、これまたエスケープゾーンのない最終コーナ
ーにつづく。下る。下る。
その最終の12コーナー。近づくほどにフラットになるが、インの縁石あたり
までは下りが続く。ブレーキングして3速。アンダーステアを出さないように
ゆっくり切り込む。ステアリングに手ごたえがある。スリックタイヤが温まっ
た証拠だ。
ホームストレートに出る。右手に広いグリーン。背後に山が迫る。左手は3m
もおかずに土手。その土手からフラッグ台が突き出す。かすかに下るストレー
トの向こうには、朝コーヒーを飲んだスタンドがかすむ。
「さぁ、どうする?」
ロードアトランタに慣れ親しんでいるとおぼしきドライバーが団子になって右
側から抜いていく。
「いきますか!」
∽∽∽∽∽∽∽∽
※解説用コースレイアウトにあるシケイン(8コーナー)はスポーツカーレー
スの大きな事故をきっかけに作られたもので、全米選手権の時にはなかった。
≪資料≫ ロードアトランタコースレイアウト(解説用):
http://www.na-motorsports.com/Tracks/images/ratlanta/ratl.gif
≪資料≫ ロードアトランタオフィシャルサイト:
http://www.roadatlanta.com/flashintro.htm
≪資料≫ スクラップブック:
http://www.avoc.com/data/scrap/scrap_book.htm
レース用スターレット:02/05/01
ロードアトランタ1コーナー:02/15/01
******************************************************* 奥付け ***
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□ オリジナルサイト:http://www.avoc.com
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