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Go ★ Circuits No.86 (04/14/01)
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【 86号の目次 】
● What’s Up ?
★ 筑波タイムトライアルポイントスタンディング
□ 筑波タイムトライアル参加申し込み受付中
☆ アメリカンカートレース参加者募集
○ コーナーのむこうに。 第四話 VR その4
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● What’s Up ?
4月10日に開催された第3回筑波サーキット公式ドライビングスクール「筑
波ドライビングワークショップ」のレポートを掲載しました。
筑波ドライビングワークショップレポート(4月10日開催)
http://www.avoc.com/result/tdw/tdw2001/0410/report0410a.htm
当日参加された方にお願いしたアンケートの集計結果の掲載はもうしばらくお
待ち下さい。
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★ 2001筑波タイムトライアル ポイントスタンディング
既に2回開催されたYRS筑波タイムトライアル。総合ポイントスタンディン
グトップはGTRで参加の光永 健さん。インプレッサの笹山さん、S200
0の鈴木さん、バルケッタの菊地さん、ミニの田中さんと続きます。
上位5位までは過去2回とも参加された方。筑波タイムトライアルのチャンピ
オンは10戦中5戦のポイントを加算して決定します。
今のところ、誰にでもチャンピオンの可能性が残されています。
ぜひYRS初の筑波タイムトライアルチャンピオン目指してご参加下さい。
YRS筑波タイムトライアルポイントスタンディング
http://www.avoc.com/result/point_standings/ttt/point_ttt2001.htm
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□ 筑波タイムトライアル参加申し込み受付中
4月28日(土)に第6回YRS筑波タイムトライアルを開催します。
当日は、筑波タイムトライアルの他に筑波エンデューロ、アメリカンカートレ
ースの開催を予定しています。様々なイベントを見る(走る?)ことができる
のもYRSの特色です。
筑波タイムトライアル開催要項
http://www.avoc.com/school/program/time_trial/trial2001rule.htm
筑波タイムトライアルレポート(2001年分)
http://www.avoc.com/result/ttt/index_tt2001.htm
筑波タイムトライアル参加者アンケート集計(2000、2001年分)
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm
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☆ アメリカンカートレース参加者募集
筑波エンデューロ第1戦と第6回YRS筑波タイムトライアルが開催される4
月28日。ユイレーシングスクールのイベントに、いよいよカートレースが登
場します。
題してアメリカンカートレース。もちろんライセンスは要りません。
「モータースポーツをもっと手軽に、もっと楽しく、もっとみんなで!」の実
行プランのひとつです。ぜひご参加下さい。
アメリカンカートレース開催規則書
http://www.avoc.com/school/program/kart/kart2001rule.htm
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○ コーナーのむこうに。 第四話 VR その4
実は、日本にも一ヶ所だけダートオーバルがある。場所は栃木県芳賀郡にある
ツインリンクもてぎ。
TRM(ツインリンクもてぎ)の完成に力を貸して欲しいとホンダからお声が
かかったのが93年初め。聞けば、ロードコースの他にスーパースピードウエ
イ(主に1周1.5マイル以上のオーバルを指す)やショートコースを作り、
アメリカ的な参加型モータースポーツの育成に力を入れたいと言う。
ふたつ返事で契約したのは言うまでもない。
そして、最初に提案したのがダートトラックの建設。アメリカのモータースポ
ーツを語るなら、その底辺に脈々と流れるショートトラックレースを省くわけ
にはいかない。CARTやNASCARを持ってきても、それは「見せるレー
ス」。「するレース」ではまい。
クルマ好きの「あこがれ」の部分は高まるかも知れないが、クルマを楽しむ「
動機付け」になるとは思えない。トップカテゴリーを呼んできても、それはア
メリカのモータースポーツのごく一部だから、直接日本のモータースポーツの
育成にはつながらない。そう主張した。
当時の初代TRM社長の小林 修さんはホンダの広報に長いこといらして、モ
ータースポーツの楽しさを十分に理解されていた。で、日本初のダートトラッ
クがTRMに作られることになった。
ボクの目論みは、日本にアメリカと寸分違わないショートトラック(とりあえ
ずダートトラックとマシン)を作り、日本で速くなれば、即「アメリカでも勝
てる」環境を整備することにあった。それが、4輪の世界的カテゴリーで日本
初のチャンピオンを生む最短距離だと信じていた。今もそう信じている。
その後、アメリカンモータースポーツ導入の方法をめぐって紆余曲折があり、
結局は、2回CARTを招聘した時点で契約の更新を辞退した。
現時点でTMRのダートトラックがどういう使われ方をしているのか詳しくは
知らないが、日本のモータースポーツの不毛を払拭する一助になってくれるこ
とを期待している。(トム ヨシダ)
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乗ったことのある人はほとんどいないからわからないかも知れない。
が、スロットルレスポンスに勝る機械式インジェクションを各気筒に備え、回
転マスを極端に落とし、フリクションを極限まで低減したミヂェットエンジン
のレスポンスはすごい。
イメージで言うならば、「スロットルペダルに乗せた足に力を入れる前に回転
が上がっている」ということになろうか。
どんなにラフに扱っても「きちん」とついてくる。そう、お金をかけた高性能
な機械は、入力に対して出力が「リニア」であるところが違う。
もともと、走っているのは土の上。滑って当たり前の世界。まず、そのことを
強く意識する。
どんなクルマでもそうだが、スタートしてすぐに性能の限界を引き出せるわけ
ではないし、自分の技量の高みで走れるわけはない。しばらくは、無意識のう
ちに操作できるように準備が必要だ。
特にクルマの性能が高い場合、この「手続き」を怠ると「速さ」を見つけるこ
とが難しくなる。
ショートトラックの利点はここにある。1周にかかる時間が短いから、自分と
クルマのウォーミングアップにかかる時間が短い。反復する回数も増える。
「ダン、ダン、ダン、ダン、ダンッ」アイドリングより少し高い回転で走る。
右足の力の込め方でトラクションがどうかかるか試すのはこの時しかない。
徐々にペースを上げる。
ペースを上げ続ければ、どこかで曲がらない(クルマの慣性力をフロントタイ
ヤのグリップを上回る)速度がやってくる。
曲がらなければ、その先はコンクリートの壁。切り込んだ時のステアリングの
重さに注意を払う。軽く感じ出したら、既に「そこ」に近づいている証拠。
スロットルを戻しながらターンへの進入する。フロントのグリップを増やす。
ターンの頂点を過ぎた地点でスロットルを開け、すぐに閉じるる。「ガァハッ
!」「バァーッ」吸気音と排気音が同時に聞こえる。身体が後ろにのけぞるよ
うな、それでいて自分の背骨を軸に左回りの加速度を感じる。
ダートトラックではテールスライドが当たり前。カウンターステアの遅れは致
命的。だから、ダートトラック用のマシンのシートは直立している。Z軸回り
のモーメントを「読み」やすいから。
が、カウンターステアとスロットル操作が連携していないと「おつり」が来る
。それは舗装路でも同じ。横Gを逃がすためのカウンターステアと、加減速を
コントロールするスロットル操作。低い速度では気にする必要もない「タイヤ
のグリップの総和」を痛感する。
腰が安定してくる。別にポジションを変えたわけではない。「その環境」に身
体と意識が馴染んだからだ。肩の力が抜けてくるのを感じる。ステアリングホ
イールを握る手の緊張が解けてくる。
ターンの後半。ゆっくりと連続してスロットルを開ける。開けるほどにカウン
ターステアを当て、脱兎のごとく短いストレートに踊り出る。
目線の先には壁。スロットルを戻しながらターンインの準備。曲がらなければ
、スロットルのポジションをキープしながら「トン」とブレーキをあてる。ど
う考えても滑っているはずなのに、ノーズは「しっかり」と入っていく。
無意識が「速度を上げても大丈夫だヨ」と語る。
ターンの後半。スロットルを大きく開ける。「ゴァーンッ」。両手がクロスす
るほどのカウンターステア。数字の1、2、3と数える暇もなくターンが近づ
く。壁が迫る。ストレートとマシンが平行になったらターンの先を見る。
スロットルから力を抜きながら誰も気が付かないほどわずかに左へステア。そ
っと左足に力をかける。「ザァーッ!」テールが2mも横に飛ぶ。無意識がカ
ウンターステアを切らせる。しかし4輪とも滑り続ける。
スロットルペダルに重さを加える。荷重が後ろに移動する。スロットルを開け
る。テールが大きくスライドする。スロットルをもっと開ける。スライドが減
少し始める。カウンターステアの量を減らす。
柔らかいサスペンションにも関わらず、ミヂェットは一度の破綻も起こさず次
のストレートに踊り出る。
「イチ、ニ、サン・・・」もう次のターン。
<VR編は次号に続く>
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【関連記事】
アメリカのレース場の種類と数
http://www.avoc.com/data/articles/workshop/all_american_raceway.htm
ショートトラックレーシングの勧め
http://www.avoc.com/data/articles/opinion/o9905.htm
【ビデオ「ミヂェットレースへの招待」の通信販売】
56分のビデオを見れば、なぜきちんとクルマが動くかがわかります。操作が
的確ならクルマは信じられない世界に人間を連れて行ってくれます。一般には
売っていないビデオです。ぜひご覧下さい。脚本・制作・出演はトム ヨシダで
す。
http://www.avoc.com/mail_order/yrs/y1_video_midget.htm
【アメリカのダートトラックレーシングスクール】
http://sprintcar.com/school/
※600馬力エンジンを搭載したタンデム2座席のスプリントカーに乗ること
ができます。400mダートトラックを12秒で走り切る世界を垣間見ること
ができます。また、320馬力のミヂェット、600馬力のスプリントカーを
自分で運転することができます。
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