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Go ★ Circuits No.106 (08/25/01)

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【 106号の目次 】

■ サイト更新のお知らせ

□ 筑波エンデューロ参加者からのメール

◎ レースデビュー

※ 筑波エンデューロ スターティングマネー

○ 吉田塾@YRSリトリート

● YRS感謝デー

☆ ハウツゥスタート

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■ サイト更新のお知らせ

筑波タイムトライアルポイントスタンディング(8月18日開催分まで);
http://www.avoc.com/result/point_standings/ttt/point_ttt2001.htm

筑波スプリントポイントランキング(第3戦まで):
http://www.avoc.com/result/point_standings/t_sprint/point_ts2001.htm

筑波エンデューロポイントランキング(第3銭まで):
http://www.avoc.com/result/point_standings/t_enduro/point_te2001.htm

筑波ドライビングワークショップ参加者の声(8月7日開催分まで):
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm

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□ 筑波エンデューロ参加者からのメール

8月18日の筑波エンデューロに参加された方から当日のうちにメールをもら
いました。ユイレーシングスクールのレースに対する考え方は別項に譲るとし
て、行間から「レースデビュー」の興奮が伝わってきます。本人の了解の下に
掲載しますが、これまた本人の名誉のためにお名前は伏せました。

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本日はスタッフの皆様、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。順位
は最下位でしたが、マイペースで完走することが出来、とても楽しい一日でし
た。

記憶が新しいうちに感想を送らせていただきます。宜しくご査収ください。

* * * * * * *

車の競技はチーム全員未知の世界だったのですがただ漫然と走るだけでは勿体
無い、ということで非常に大まかではありますが、チームの目標として

・スピンしないこと
・タイヤを壊さないこと
・完走すること(マイペースでいくこと)

の3点を柱に初のエンデューロに臨みました。

出走する4人ともワークショップは経験していますが、4人中3人は左ハンド
ルは初めてですし、マニュアルに不慣れなメンバーもいます。

・・・というわけで、プラクティスだけでは車の特性をつかみきれず、少々物
足りなさを感じたまま本戦がスタートしました。

一番手はパケットシートと4点式シートベルトだったので少し出遅れたものの
トラブルも無く無事スタートを切りました。

余談:彼は陸上をやっているので「ドライバーがコースを横切って・・・では
無く一周ランニングしてから乗車」というルールだったら我がチームにかなり
有利だったのですが(笑)

そして予定の30分を走り終えピットに戻ってきました。「タイヤ温存」と「
マイペース」がテーマだったので予定通りの走りです。

二番手は自分です。

車のオーナーの方に「タイヤ、その他も考えて50秒位がベスト」とアドバイ
スを頂いていたので50秒くらいで走るのを目標にコースに出たのはいいので
すが・・・。

追い抜きか追い越されで絡んだ時に焦ってしまいコースに出て3周目、1コー
ナーで痛恨のスピン。いきなりチーム目標を一つダメにしてしまいました。

今回は車載カメラを廻してあるので後で見てよく反省しよう・・・という思い
と同時にこの失態が後から皆にも見られるのを想像し「ああ、見所作ってしま
った」と恥ずかしくなったのですが、レースはまだ続いています。

後続車が切れるのを待って、コースに復帰。この時無線からメンバーの激励の
声&大爆笑が聞こえ少しホッとして気を取り直して周回を続けます。

この後、50秒台から49秒台に突入し暫く走っているとペースダウンの指示
。プラクティスの時のベストラップが49秒台だったのでタイヤを心配しての
作戦です。一番負担がかかりそうな1コーナーと最終コーナーの進入で心持ち
ブレーキを多めに踏み通過スピードを遅めにします。

一旦50秒台に落ち込んだのですが、段々コースに慣れてきて、ラインが少し
ずつマトモになってきておりその分が相殺されたためか、1コーナーと最終コ
ーナーはそのまま(心持ち遅め)で、しかしタイムがまた49秒台に突入して
きました。この辺はチーム監督にも伝わっているようで今度はペースダウンの
サインはでません。

さて、暫くの間前にも後ろにも車がいない状態で順調に周回を重ねられていた
のですが、速い車に追いつかれてきて、また絡み合いが出てきます。

今度はできるだけ無理をせず、且つ、スムーズに抜かしてもらおう・・・と思
っていたのですが、自分のペースを極力損ねないようにして抜いていってもら
うようにするのがなかなか難しい・・・。

明らかにポテンシャルが違う車だとあっという間に抜いていくのですが、速度
が僅差の車だと追い抜く方も無理をしがちなので(これはもちろん自分にも言
える事なのですが→後述)他の人の抜き方抜かれ方も今度は良く見ておこうと
、考えつつ走っていると何時の間にか団子状態をぬけ、前方にトムさんのシテ
ィを発見。

実は一番手が走行中にこっそりトムさんのラップを計って大体50〜51秒位
で走っているのが解っていたので追いついたらラインを後ろから見てみよう、
と思っていたのです。

これは大正解でした。

特に自分が不得意な最終コーナーでシティがふーっと離れていく。自分とライ
ンが全然違うので次の周回で真似をしてみると・・・。おお、いつもより楽に
曲がれる!!

というわけで数周後ろをついて、後姿をビデオに収めさせて頂きました。(と
いっても、追っかけている方はあまり上手ではないので・・・ちゃんと撮れて
るかなぁ)

数周後ろをついていて、どうやらシティよりプジョーの方が若干ですがポテン
シャルが上だということがわかってきました。(トムさんのシティはパッセン
ジャーライドのため二人乗り)どこかで抜けないか・・・と探しますが、スト
レートで簡単に捲れるほどパワー差は無く、それになかなかスキがありません
。

・インフィールド左のヘアピンを抜けた先のゆるい左コーナーでいくか
・1コーナーの入り口でいくか

インフィールドの方はヘアピンを抜けた後こちらがアクセルを若干緩めるとこ
ろがあるので、ゆるい左コーナーでインに入ってしまえば・・・、と思ったの
ですが、そうするとシティのラインをふさぐ格好になってしまいます。

それより1コーナーで前に出たほうがスムーズに抜けるのではないかと思い、
そちらで行くことにしました。(→今思えばこれがそもそも大間違い。多分こ
ちらが抜きやすいように ゆるい左コーナー、インを空けて下さっていたような
気が・・・)

最終コーナーを抜けストレートで右によって1コーナー手前、一瞬シティの前
に出ます。そしてブレーキング・・・。

ぐわぁ、ダメだ、曲がれるけどインにつけない!!

ここでもしシティが自分の一枚外側をかぶせていくようなラインをとっていた
ら最悪接触です。

#>速度が僅差の車だと追い抜く方も
#>無理をしがちなので

#と自分で思ってたのに、自分がやっちゃってます。< 大反省

「すいませぇぇぇん」と心の中で叫びつつ申し訳ありませんのポーズ(右手を
かざすだけですが)をとってミラーを見ると・・・。あれ? シティがいない?

と、次の瞬間自分の右側をいつものラインでスムーズに駆け抜けていくシティ
の姿が見えました。

え?どういうこと?

冷静に考え直してみると・・・。トムさんはいつも通りいつものラインで走っ
ただけ。自分は勝手にブレーキを遅らせて勝手にはらんだだけ、か。

どしぇー、また恥の上塗りをしてしまった!!

・・・ああ、きっと今ごろ同乗の人に「ああいう走り方がマズイです」って言
ってるんだろうなぁ。ぢぐぢょー!!!

恥ずかしいやら悔しいやらですっかり毒気を抜かれてしまい、また今のでタイ
ヤに余計な負担をかけてしまったので後はゆっくり行こう、と思っていたとこ
ろにピットインのサイン。

そして、ドライバーは三番手、四番手へと順調に周回を重ねていき、決して立
派な成績ではありませんが、無事完走することができました。

もう一つのチーム目標「タイヤを壊さない」ですが、若干ささくれ立ったよう
になってはいたものの壊れるところまでは至らず、こちらも一応目標クリアで
した。

終わってみれば大したこと無いように感じますが、例えば「タイヤを壊さない
ようにするにはどうすれば良いか」というテーマから「ハンドルをこじらない
」「ラップタイムを計測し参考にしながら走る」等と具体策を挙げ、メンバー
各自が考えながら走り、そして応援に来てくれた人の協力(毎周のラップタイ
ムを手動計測&即時報告。大感謝!)を得て成し遂げた訳でこういう観点から
も非常に得るものが多かったな、と自分なりに思いました。

というわけで、いろいろと廻りにご迷惑を振りまいてしまいましたが、実にい
ろんなことを経験し、そして学んだ2時間でした。スタッフの皆様、そして一
緒に走ってくださった皆様に厚く御礼を申し上げます。

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◎ レースデビュー

今回の耐久レースには14名もの大勢の方がレースデビューを果たしました。

もちろん、レースデビューと言ってもYRSの筑波エンデューロはライセンス
が必要なレースでもありませんし、勝ったからと言ってプロのレーサーに抜擢
されるようなレースでもありません。

ですが、「普段着のレース」とは言え、ヨーイドンと一斉にスタートし『速さ
が勝敗の唯一の要因』になる自動車競走には変わりありません。

どんなレースでもそうですが、結果を出すのは容易なことではありません。参
加している全員が「いい成績」を修めようと一生懸命走っているからです。こ
こに走行会との違いがあります。

つまり、速く走ること(個人的な速さ)に加えてレースで好成績を残すこと(
レースの速さ)という2つの命題を持って走ることになるからです。

しかしながら、個人的な速さがレース当日になって急に速くなるわけがありま
せん。いわば、個人的速さは定数なのです。好成績を望むならレースの速さの
中で個人の速さをできるだけ高いレベルで維持する以外にありません。

そう。レースに出ると言うことは速く走るためではないのです。「自分の速さ
(例えそれがコースレコードと比較して大幅に遅くとも)」を唯一の頼りどこ
ろに人の速さと競争することなのです。

結果は自ずとついてきます。タイムのいいドライバーでもスピンしたりコース
アウトしたり、それがなくてもタイムに波があれば、それがそのドライバーの
「個人的速さ」でしょう。

レースになれば追い越しや追い越されるシーンが出てきます。速いドライバー
が強いかというと、そうではありません。速くても追い抜きの「間」がどうし
ても悪いドライバーがいます。それもそのドライバーの「個人的速さ」でしょ
う。

どんなレースでもそうですが、タイムは速くなくてもそこそこの成績を残すド
ライバーもいます。おそらく、そのドライバーはいついかなる時でも「個人的
速さ」の全てを使い切ることができるのでしょう。そして、レースが進むうち
に「人の速さ」から学習し、「個人的速さ」までも高めていくことができるド
ライバーなのです。

レースに出るのに絶対的な速さは必要ありません。大切なのは「個人的な速さ
」を自覚することだけです。

今回レースに挑戦された14名の方は、それぞれにレースに参加することで新
たな個人的速さを見つけられたことだと思います。ただし、ラップタイムがコ
ンマ5秒縮まったという話ではありません。「より速く走るための方向性」は
見つけられたのではないかと思うのです。同時に速く走ることと安全に走るこ
との折り合いのつけ方学ばれたことでしょう。

ユイレーシングスクールでは多くの方に「レースの速さ」の中に見を置いてほ
しいと思っています。

レースに出るのに必要なのは分厚い財布でもなければ、人を押しのける速さで
もありません。あなた自身の気持ちです。

読者の方もレースに出て見ませんか?

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※ 筑波エンデューロ スターティングマネー

筑波エンデューロ第3戦が10月13日(土)に行われます。

9月30日までに参加を申し込み、レースに出走されたチームには5、000
円のスターティングマネーをお支払いします。

普段着のレースに参加してみようと思う方はお早めに。

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○ 吉田塾@YRSリトリート

第2回の吉田塾は9月8日(土)に行いますが、現在定員は6名のところ3名の
申込があります。クルマとの付き合い方を中心にいろいろなトピックスを提供
します。参加費は夕食付きで4、000円です。

スケジュールは、
3時頃 集合
3時半頃 スライドによる座学
7時頃 夕食
8時頃 ビデオによる走りの解説
10時過ぎ 解散

場所は千葉県八千代市。常磐自動車道の柏ICから約19Km、東関東自動車
道の千葉北ICから約9Kmの国道16号線近くです。クルマでの来場が可能
です。

ビデオは今までに撮影したインカービデオの中から選んだものやミヂェットへ
の招待を予定していますが、ビデオを通して「○な操作」と「×な操作」との
違いを説明します。

参加を希望される方は、メールの件名(Subject)に「吉田塾0908
」と記入して申し込んで下さい。

申し込みは、
mailto:publisher@avoc.com

参加申し込み状況はYRS掲示板に逐次掲載します。
http://www.island.ne.jp/land/yrs/yrs.bbs

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● YRS感謝デー

103号で予告した「YRS感謝デー」ですが、詳細がきまりました。

日時:9月23日(日)
場所:千葉県長生郡一宮町
内容:梨狩りとバーベキューと即席ドライビング講座
費用:ひとり2000円
定員:20名

場所は茂原サーキットからすぐのところです。

参加を希望される方は、メールの件名(Subject)に「YRS感謝デー
」と記入して申し込んで下さい。

mailto:publisher@avoc.com

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☆ ハウツゥスタート

このコラムではクルマの速さを引き出すためのヒントを掲載していきます。

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クルマの機能は加速、減速、旋回の3つだけ。

クルマが思うように動かないという場合、クルマの機能を発揮させていないこ
とが多い。まず安全を確保するためにブレーキングから。

短時間に短距離で制動を終えるには大きな減速度が必要だ。その減速度はブレ
ーキの容量とタイヤのグリップで決まる。原則としては、だ。

が、通常のサーキット走行やYRSのレースに出る程度なら、大きな減速度を
得るためにお金を使ってブレーキの容量を増やす必要はない。

サーキットで見かけるブレーキングのほとんどが、「ブレーキ容量が少ないか
らではなく、ブレーキのかけ方が悪い」から大きな減速度を発生できないでい
るからだ。

ブレーキングの基本は直進状態でかけること。これが第一。

理由はタイヤのグリップを100%減速に使うため。


== この項続く ==


******************************************************* 奥付け ***
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