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≡≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

Go ★ Circuits No.100 (0713/01)

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【 100号の目次 】

※ 筑波サーキット公式ドライビングスクール 参加者募集 7月24日

□ 参加18台 第3回筑波スプリント

■ 筑波タイムトライアル 参加者募集中!

○ 4ストカートエクスペリエンス

● アメリカクルマ漬けツアー中止のお知らせ

★ コーナーの向こうに 第五話 ラップタイム その2 トム ヨシダ


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※ 筑波サーキット公式ドライビングスクール 参加者募集 7月24日

24日の筑波ドライビングワークショップは初めての試みとして午前中の定常
円を大きくして行います。直線部分での速度を上げ、慣性とコーナリングスピ
ードが大きくなる方向で設定します。定常円で参加者同士、あるいは参加者と
インストラクターのの追いかけっこも行いたいと思います。

∽∽ どなたでも参加できます。皆さんの参加をお待ちしています ∽∽

・筑波ドライビングワークショップ参加案内:
http://www.avoc.com/school/program/tdq/rule_tdq2001.htm
※定常円のイラストは実際と異なります。

≪参考≫ 筑波ドライビングワークショップ参加者の声:
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm


★ 重要 ★
筑波ドライビングワークショップを受講された方は、秋に予定している(日程
未定)コース2000でのドライビングスクールに優先的に参加することがで
きます。有料となりますが、サーキット走行の経験のない方にも安心して本格
的なサーキットに慣れ、ベテランの方にはハイスピードでの理にかなった操作
を学んでいただけるプログラムを計画中です。


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□ 参加18台 第3回筑波スプリント

7月13日現在、筑波スプリントの参加車両は以下の通りです。

インプレッサWRX
シビックフェリオ 
ホンダ CRX
マーチ1300
トヨタMR2
フィアットパンダ
プジョー205GT
アルテッツア
トヨタ カローラ
インプレッサWRX
スカイライン
RX−7
スズキ カプチーノ
S2000
セリカ
ユーノス・ロードスター
ポルシェ911ルーフRCT
シビックタイプR

現状では、ラップタイムを基準として「49秒以上」、「45秒以上」、「4
4秒未満」の3レースを行う方向で検討しています。もう少しでフルグリッド
の3レースが組めます。みなさんの参加をお待ちしています。

筑波スプリントのタイムスケジュールは現在調整中ですが、これまたオーバル
コース以外では日本初の1台ずつによる1周だけの予選を行いたいと思ってい
ます。

・筑波スプリント案内:
http://www.avoc.com/school/program/sprint/sprint2001rule.htm

・筑波スプリント賛歌状況:
http://www.avoc.com/cgibin/check_ttt.cgi

・参加資格についての問合せ
mailto:publisher@avoc.com


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■ 筑波タイムトライアル 参加者募集中!

7月20日開催の筑波タイムトライアル。現在の参加台数は20台。台数が多
ければ多いほど「ラップタイム差」が少ないグループの構成が可能になります
。

タイムトライアルには2時間の座学が含まれます。なぜ理にかなった運転でし
か速く走れないのか?スポーツドライビングの理論とは何か?日本ではキチン
と説明されることのない走行理論をシッカリと説明します。

これからサーキットを走ってみようという方。クルマを改造しようかと悩んで
いる方。ぜひご参加下さい。

当日受付も行いますので、参加状況を確認しておいで下さい。

・筑波タイムトライアル案内:
http://www.avoc.com/school/program/time_trial/trial2001rule.htm

・筑波タイムトライアル参加状況:
http://www.avoc.com/cgibin/check_ttt.cgi


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○ 4ストカートエクスペリエンス

コース1000を49秒台で走る4ストロークカート。速く走らせるのに実車
と同じテクニックがものを言う4ストロークカート。ライセンスのない方がコ
ース1000をカートで走れます。

∽∽ 当日受付けも可能です。コース1000で朝7時開始 ∽∽

・4ストカートエクスペリエンス開催案内:
http://www.avoc.com/school/program/kart/kart2001rule.htm


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● アメリカクルマ漬けツアー中止のお知らせ

夏の開催を目指して交渉を続けてきた「アメリカクルマ漬けツアー」ですが、
申し込み開始から実施までの時間を考慮し、今夏の実施を断念しました。

当初、できるだけ安い金額で短い期間で可能な限りたくさんの体験をすること
を目標に交渉していましたが、アメリカのスクールとレース場の日程がかみ合
わず、アメリカ滞在が4日以上になってしまいユイレーシングスクールが望む
内容で実行できなくなったのが直接の原因です。

ユイレーシングスクールとしては渡航費以外、宿泊費と移動費を含み20万円
前後で実施することを目指してました。現在もその方針に変わりはなく、10
月実施の方向で改めて調整しています。(為替の変動によって金額は変わりま
す)

参加の意向を表明されていた方、申し訳ありません。改めての告知をお待ち下
さい。


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★ コーナーの向こうに 第五話 ラップタイム その2 トム ヨシダ

アメリカの南西部。ジョージア州のアトランタから北にクルマで50分。深い
森に囲まれたブラセルトンに入ると、アメリカ屈指のロードコースであるロー
ドアトランタが現れる。1周4050m。11のコーナーを持つ丘陵地帯の地
形を生かして作られたサーキット(※注)。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

※注:ルマン24時間にも参加しているFRレーシングカーのペイノツ。その
コンストラクター、ペイノツオートモーティブのオーナー、ドン・ペイノツが
88年にロードアトランタを買収。以後様々なレイアウト変更が行われ、FI
Aの「指導」にそった「面白くないサーキット」に変貌してしまった。下のコ
ースレイアウトはそれ以前のアメリカで最もドライバーの頭が試されるサーキ
ットと称されていた時のもの。それでも安全のためにシケインが設けられたの
で、面白みは減った。図の8コーナー(シケイン)はオリジナルレイアウトに
はない。余談だが、もし今のレイアウトだったら招待されても全米選手権には
参加しなかったはずだ。

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アメリカのサーキットの常で自然がいっぱい。毎年10月に火曜日から日曜日
まで6日間かけて行われるランオフ(SCCA全米選手権レース)が終わる頃
には、秋も深まりあふれんばかりの木立が色を染めていく。

月曜日。ロサンゼルスから空路アトランタへ。ターミナル同士をつなぐ地下鉄
に戸惑いながらもレンタカーを借り、一路ロードアトランタを目指す。

招待状を見せクレデンシャル(通行証)をもらいパドックに入る。まるで森の
中に作られたようなパドック。空気もうまい。磨かれたレーシングカーが緑の
背景に映える。

翌日からの練習を控えパドックを闊歩する。お目当ては「GT5]の識別記号
のあるクルマ。28レースの中のひとつ、GT5レースをともに戦うライバル
の偵察。

ミニ。ダッツン110に210。アルファロメオの1.3リッター。ほとんど
のマシンがグループ5に近い改造を施されている。2輪がパンクした時にボデ
ィのどこかが接地しなければOKという極端に低い車高。ペダルを移動し、ス
テアリングシャフトを延長し大きく後に移動させたドライバーシート。外皮だ
けにして軽量化を図ったボンネットとドアとトランク。ドアはズスファスナー
で止められていてア・カ・ナ・イ。

「なんだこりゃ!」

持ち込んだ車両は日本の特殊ツールングカー規定そのままのスターレット。ラ
ンオフ唯一のトヨタブランド。

1m四方で高さ10センチの箱をクリアしなければならない車高は高く、ドア
にはロックさえ備える。ロードアトランタのパドックでは、他がレーシングマ
シンならスターレットはふつうのクルマに見える。自費参加がありGT5レー
スには都合30台が参加。

「なんか違うなぁ。南太平洋2位だから8地区あって成績が悪くても16位と
計算してたのに。これじゃ気後れしちゃうよなぁ。」ひょっとしたらいいとこ
ろにいけるかも、と抱いていた希望は無残にも砕け散る。

GT5を1台ずつ見て回る。整備に余念のないドライバーが声をかけて来る。
「見物かい?」「イエ、アノウ、ソレガ・・・」

スターレットの止めてあるところに戻り、明日の30分間のプラクティスに備
え油脂類のチェック。エンジンを一度かけて止める。必要のないことはしない
。これがレースで好成績を収めるための鉄則だと自分に言い聞かせる。

夕暮れが近づく。ほとんどのパドックスペースが草の上のロードアトランタ。
マシンの横にはテントが張られ、携帯用のバーベキューグリルから煙がのぼる
。クーラーボックスからビールを取り出した男達の会話が始まる。あちこちで
笑い声が聞える。

「いいなぁ。こんなレースって。日本にはないよなぁ。」

「ヨシ!いつもの通りできるだけのことをしよう。日本人で初めてSCCAラ
ンオフに招待されたのだからと言って、意識するのはやめよう。いつも通りに
すればいい。」

当時、アメリカのレースはほとんど日本に紹介されなかった。SCCAで言え
ば、過去に故風戸選手が挑戦したCAN−AMがあるぐらい。少なくともSC
CAのクラブマンレースは日本人の誰もが知らなかった。雑誌が頁をくれなか
ったのが決定的な要因だったが、ジャーナリストとしてもクラブマンレースの
紹介記事は送るつもりはなかった。「勝たなきゃウソ」のレースが蔓延してい
る日本に、「楽しむレース」が入り込む余地はなかった。自分だけのレースに
とどめておきたい気持ちもあった。唯一、ボクの生き方にエールを送ってくれ
た編集長のいた当時のメンズクラブにだけは「アメリカの楽しさ」を伝えた。
それだけだ。

クルマにカバーをかけ、にわかキャンプ場と化したロードアトランタのパドッ
クを後にする。車検場に置いてあるコースレイアウトをもらう。駐車場に止め
られた無数のモーターホーム群からもハンバーガーパティを焼く匂いが漂い、
その周りを子供達が駆け回る。

そう。アメリカでは父親のやることをしっかりと子供に見せる。学校を休ませ
てでも見せる。それがふつう。

「いいなぁ。」

数時間前にパイプとピロボールに置き換えられたサスペンションアームを見て
声も出なかったことなど忘れ、ただただアメリカに来て念願のレースに出場し
、その上全米選手権にまで招待されたことが嬉しかった。実現するために払っ
た犠牲は大きかった。夢を実現しようと思わなければもっと楽に生きられたは
ずだ。奥さんにもつぐなえないほどの無理を強いた。

ロードアトランタ。奥さんの姿はない。飛行機代が払えない。レースを始めて
から、初めての「ひとりだけのレース」。

手にしたコースレイアウトに書かれたコーナーをひとつずつ目で追い、たたん
でレンタカーのバイザーにはさむ。

「これだけアップダウンがあるんだから走ってみなきゃわからない。全ては明
日のプラクティスの最初の2周だ。それで読めるかどうか。」

クルマの性能がすぐれているとは言えない。練習量も圧倒的に少ない。が、ど
うしたらクルマに負担をかけずにスムースに速く走れるかを考えた時間の長さ
では誰にも負けない。そんな気持ちがあった。

それを実証することがレースに出る目的だと言っても過言ではなかった。


− この項続く −


≪資料≫ ロードアトランタコースレイアウト:
http://www.na-motorsports.com/Tracks/images/ratlanta/ratl.gif

≪資料≫ ロードアトランタオフィシャルサイト:
http://www.roadatlanta.com/flashintro.htm

≪資料≫ スクラップブック:
http://www.avoc.com/data/scrap/scrap_book.htm
レース用スターレット:02/05/01
ロードアトランタ1コーナー:02/15/01


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