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≡≡≡ Yui Racing School presents ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Go ★ Circuits No.97 (06/29/01)
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【 97号の目次 】
※ 筑波ドライビングワークショップ・プラス
● 筑波サーキット公式ドライビングスクール
□ 第3回筑波スプリント参加申し込み受付中
△ 抽選でレーシンググローブが当たる!
■ アメリカンカートエクスペリエンス参加者募集中
☆ Q & A 走り方
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※ 筑波ドライビングワークショップ・プラス
毎月2回、火曜日に開催している筑波ドライビングワークショップですが、7
月24日に行うプログラムを変更することを検討中です。
6月のTDWが終わり受講者数はゆうに200名を超えます。またTDWの卒
業生の中から次ぎのステップになるドライビングスクールの開催を希望する声
が届いています。
そこで、もう一歩踏み込んでクルマを理解することを目的に筑波ドライビング
ワークショップ・プラスを行いたいと思います。詳細は検討中ですが、クリテ
ィークを個人的に行うことを考えています。本来のスクール的な要素を強くし
ようということです。
午前中ジムカーナ場、午後コース1000という流れは変わりません。募集人
数も32名と同じです。
過去にTDWを受講された方はリフレッシュのために参加を検討しておいて下
さい。詳細が決まり次第発表します。
#というわけで、7月24日の筑波ドライビングワークショップは、過去に1
度は受講された方を優先して受付けます。ご了承下さい。
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● 筑波サーキット公式ドライビングスクール
6月26日に行われた第8回筑波ドライビングワークショップ。日本で開校し
てからの念願だったワンボックスカーの参加がありました。ロータス340R
というめったに見られないクルマも参加しました。そのレポートを掲載してあ
ります。定常円の走り方についてのアドバイスもあります。
筑波ドライビングワークショップレポート目次:
http://www.avoc.com/result/tdw/tdw2001/index_tdw2001.htm
現在7月10日の参加者を募集中です。この日のTDWに参加された方全員に
7月20日に行われる筑波タイムトライアルと筑波スプリントの参加費用割引
件を進呈します。ふるってご参加下さい。
筑波ドライビングワークショップ参加案内:
http://www.avoc.com/school/program/tdq/rule_tdq2001.htm
≪参考≫ 筑波ドライビングワークショップ参加者の声:
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm
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□ 第3回筑波スプリント参加申し込み受付中
7月20日(金・祝日)には第3回筑波スプリントと第9回筑波タイムトライ
アルが開催されます。
筑波スプリントはアメリカのショートトラックレースの進行を取り入れたヒー
トレースです。筑波エンデューロと異なりひとりで参加できるのが特長です。
しかもローリングスタートで始まるレースは今のところ筑波スプリントだけ。
今のところ台数が少ないので性能差のある車両が混走していますが、大勢集ま
れば性能の拮抗したクラスを作ることができます。参加する側も見る側も楽し
い筑波スプリント。参加をお待ちしています。
同じ日に行われる筑波タイムトライアル。同じコンセンサスをもってYRS主
催の筑波エンデューロと筑波スプリントに参加していただくことを目的として
います。筑波タイムトライアルにはスライド90枚で「理にかなった運転」を
解説する2時間の座学が含まれています。
全ての基本はクルマを走らせる理論を学ぶことにあります。サーキット走行が
初めての方でも気軽に参加できます。
・筑波スプリント案内:
http://www.avoc.com/school/program/sprint/sprint2001rule.htm
・筑波タイムトライアル案内:
http://www.avoc.com/school/program/time_trial/trial2001rule.htm
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△ 抽選でレーシンググローブが当たる!
7月20日に開催される筑波タイムトライアルと筑波スプリントに7月7日ま
でに参加を申し込まれた方の中から、抽選で1名にGフォース製レーシンググ
ローブをプレゼント。
#7月7日までに参加費を振り込み申込みフォームを送られた方が対象です。
#抽選は振替用紙を使いイベント当日に行います。
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■ アメリカンカートエクスペリエンス参加者募集中
7月20日にアメリカンカートエクスペリエンスを開催します。どなたでもお
一人から参加できます。
#14歳未満の場合は当日サーキットに親権者とお出でになることができる方
に限らせていただきます。
・筑波アメリカンカートエクスペリエンス案内:
http://www.avoc.com/school/program/kart/kart2001rule.htm
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☆ Q & A 走り方
筑波ドライビングワークショップでサーキットを初めて走られた方からメール
をもらいました。走り方についての質問です。既に回答は送ってありますが、
本人の了解を得て質問と回答を掲載します。
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当日、私はサーキットを走るのは初めてだったので、何もかも分からない事、
知らない事だらけでした。コーナリング三分割の走り方についても朝の座学で
「あくまでも机上の理論です」と伺いましたが、普通に運転することですら未
だ半年足らずの私にはその机上の理論以外に基準とするものがありませんでし
た。
ある程度、サーキット走行に熟練している人であれば「勘」があるのかも知れ
ませんが、勘とは、時間と経験の積み重ねから培われるものです。私の中には
全く存在しないものです。
だから午後の東コース走行、そして私にとって初めてのサーキット走行では、
直線で減速ブレーキ。コーナーで回頭ブレーキ、イーブン走行(外側のタイヤ
が鳴るのはOK)、戻すステアの分だけ加速。直線でフル加速。教えて頂いた
それらだけを念頭に置いてクルマを操作するよう努力してみました。
結果、途中まではジリジリとラップライムが短くなったものの、51秒台でピ
タッと止まり、後はそこから動かなくなってしまいました。たぶん今の私には
そこが限界の壁なのだと思います。
ですが、これは私のランサーの限界とイコールではない。それは十分に分かっ
ています。トムさんにお願いした時、明らかにコース全体における随所での車
速が違いました。別のスタッフの方が同乗走行してくださった時「速く走って
みてください」とお願いしたところ45秒台のタイムが出ていました。一周1
キロ強のコースで、実に6秒も違います。この差はどこにあるのか。
当然、理由は色々と考えられる訳ですが・・・。明らかな違いとして、私が一
人で走っていた時にブレーキングを始めていた箇所で、トムさんもスタッフの
方も反対に加速を行い、更にはその為のシフトアップさえしていたのが印象に
強く残っています。顕著だったのは第一コーナーと次の直角なヘアピン、そし
て最終コーナーです。「え?ここからまだ加速するの!?」と驚いた記憶があ
ります。そしてコーナー入り口が近付いた時には「絶対曲がらないー!」と思
った記憶もあります。ですが、コース幅ギリギリよりも僅か手前で、私のラン
サーは激しくスキール音を発しながらも余裕を持ってコントロールされ、きち
んと曲がっていました。
曲がらないと思っていたけれど、ここはこのぐらいのスピードでも曲がれるの
か、と知って同乗走行して頂いた後の走行で私も同じ箇所を加速してみたら・
・・。曲がれませんでした。回頭しきれずに強いアンダーを出し、コースアウ
トしかけてフルブレーキングする羽目に陥りました。
ならば、と。
加速を終えるポイントが遅いという事は短時間で減速ブレーキングが終わって
いるという事だろうからと、減速ブレーキの踏力を増やしてみましたが、今度
はABSが利いてしまって制動力が落ち、結果、車速が落ちないままコーナー
に突っ込んで、やはりアンダーが出てしまい曲がりきれませんでした。
ということは。回頭性をよくするコツもしくはテクニックがあるという事なの
でしょう。
コーナー入り口でその操作をきちんとこなせれば、車速があってもクルマは鮮
やかにターンインする筈であり、車速を保ったままコーナーを曲がれるという
事であり、それはコーナー出口での初速も速い筈で、コース中のコーナー全て
にこれを適用した場合、間違いなくタイムは短縮される筈だろうと思います。
そこで質問です。
1)直線箇所ではパワーバンドの回転数を保てるギアを選択し、アクセルをベ
タ踏みする、という認識は正しいでしょうか。
2)タイムを詰めるとしたらコーナーを如何にグリップしながら速く通過する
かという点だと思いますが、どの箇所でどのように操作したらよいのでしょう
か。
3)他にも、タイムを詰められる箇所と、詰める為の操作については何がある
のでしょうか。
これらはこんなに気安く伺っていい事ではないとは思います。たくさん走って
色々と自分で考えて、試行錯誤しながら身につける技術だとも思っています。
ですが、速く正しく走れるよう練習する事に費やせる時間が決定的に足りませ
ん。その分を少しでも理論武装する事で補えれば、と思ってお尋ねいたします
。もちろん体験する、体で学ぶ事をせずにクルマの操作技術に長ける事ができ
るとは思っていませんし、頭で理解したからと言って即座に体現できるとも思
っていませんが、知っているのと知らないのでは雲泥の差があると思います。
頭で理解した事であれば、体とクルマが努力すべきであるその方向性が与えら
れます。
コーナー入り口で車速を保ったまま、望む角度で回頭するコツがあるのならば
教えて頂けるでしょうか。よろしくお願いいたします。
速い他人との相対速度ではなく自分の絶対速度を縮め、私の限界イコール私の
ランサーの限界となる事を目標として走り続けたいです。いつかそれが達成さ
れる日が来る事を楽しみにしながら。
クルマを運転する事は元より好きでしたが、操作する事の更なる楽しさを教え
てくださって感謝しています。本当にワクワクしてエキサイティングな時間を
過ごさせて頂きました。
どうもありがとうございました。今後もユイレーシングスクールに参加させて
頂く予定です。どうぞ宜しくお願いいたします。
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○○さん メールありがとうございます。ご質問の件についてお答えします。
最初に驚いたのが、申し込みフォームに「サーキット走行経験がゼロ」とあり
、なおかつ免許証を取ってから時間が経っていないというわりに正確な操作を
されていたことです。しかもメリハリのある操作をされていたので強く印象に
残っています。
結論から言いましょう。クルマが思うように動かないのはクルマの動き(この
場合は挙動です)より操作の方が速いからです。言い方を換えれば、クルマが
○○さんの操作についていけてないのです。
筑波ドライビングワークショップを受けに来られる方の多くが、そして日本で
サーキットを走っている方の多くが同じ問題に直面しています。
原因は大きく分けて2つあります。ひとつは「速く走らなければならないと焦
って操作をしている」こと。もうひとつは「クルマの動きがわからない」こと
にあります。
具体的に質問に答えます。
> 1)直線箇所ではパワーバンドの回転数を保てるギアを選択し、アクセルを
ベタ踏みする、という認識は正しいでしょうか。
全くその通りです。直線では床が抜けるまで踏むべきです。ただしここでの問
題は「直線」が単にサーキットのストレート部分を指すのではなく、「クルマ
が直進状態にある時」です。最大限の加速を期待したいのなら、「クルマがそ
の性能をいかんなく発揮できる直進状態」を先に創りだす必要があることを覚
えておいて下さい。
> 2)タイムを詰めるとしたらコーナーを如何にグリップしながら速く通過す
るかという点だと思いますが、どの箇所でどのように操作したらよいのでしょ
うか。
これも同じように多くの方がクルマのコーナリング性能を使いきっていないの
が現状です。なぜか。おそらく皆さんが考えらている「速く走る方法」と「実
際にクルマが速く走る理屈」との間に食い違いがあるからでしょう。
まずブレーキングです。みなさんのブレーキングを見ていると「コーナーを回
れる速度に落とすための制動」でしかないように思います。そうなると、速く
走るために導き出される結論は「奥まで突っ込んでガンと踏む」です。もし単
に速度を落とすためだけなら、そうチキンランのように止まることだけが目的
で、かつそれで結果が出るのならそれも正解でしょう。
ところが、サーキットは周回路です。速く走るためには≪1周≫の平均速度を
上げる必要があります。となれば、ブレーキングはまた違った目的を持つので
す。
もちろんオーバースピードでは「ファーストインコースアウト」になりますか
ら必要な減速はするものとして、それに加えて第1に「クルマを安定させるこ
と」。第2に「加速の準備をすること」が上げられます。
ところがこの2つを無視したブレーキングをする方が多いのも事実なのです。
速く走るために最も重要で欠かすことのできないのが、「許される最高の速度
でコーナーに入る」ことです。上の2つを無視している方のほとんどが、コー
ナリングを開始した時点で速度が落ちすぎているのも事実です。
「許される最高の速度」を理解するのは困難です。ですから、この質問に対す
る答えとしては、「余裕を持ってブレーキングをして、ブレーキをリリースし
た時の速度に注意する」ことになります。
いつもより早めのポイントからいつもより長めのブレーキングをすることで余
裕は生まれます。
> 3)他にも、タイムを詰められる箇所と、詰める為の操作については何があ
るのでしょうか。
まず全てのコーナーを「許される最高の速度で回る」ことをとりあえずの目的
とします。極端な話、それができるまではブレーキングポイントが手前過ぎた
としても、人より早くスロットルを離したとしてもかまわないのです。「コー
ナーの向こうには必ず直線がある」のですから、最初にコーナリング速度にこ
だわるべきです。
コース1000で明確な形状のコーナーは、外周からインフィールドに入るヘ
アピンとインフィールドから外周に出る手前の左キンク(ドッグレッグと英語
では言います)の2つだけです。この2つでは「理論」そのものを応用して速
く走ることができます。
ところが他のコーナーは全てあいまいなコーナーです。「一筋縄」では行かな
いと言ってもいいでしょう。つまり「どこをどう走ると正解」なのかわかりに
くいコーナーです。
こういったコーナーを速く走る方法はひとつしかありません。目的もただひと
つ。できるだけコーナーの出口の車速を高めることです。
コーナリング全体をイメージしてスムースな操作を心がけます。行った操作に
クルマが反応します。イメージ通りの挙動をする場合もあるでしょうし、逆に
イメージと反する挙動を示すこともあるはずです。
いずれの場合も、クルマの挙動にあった操作をすることです。速度が落ちすぎ
るなと思ったら減速度を弱める。ラインが膨らみそうだったら前荷重を増やす
。といった具合にです。
走するためにはいくつかの条件が必要です。
・クルマの挙動をわかってあげられる感受性(これはサーキットでなくても養
えます)
・イマジネーション
・オンオフ的ではなくレオスタットのような操作
・余裕
どれか欠けても「間断なく連続的にクルマの挙動に対応する」ことは難しくな
ります。
1〜2コーナーの内側にあるインフィールドの左ヘアピン。ここの進入は「運
転手の懐の深さ」が試されるところです。幅員があるので毎周同じラインを通
ることは難しい。毎周コーナーの頂点でのクルマの向きを同じにするのも難し
い。
しかも「曲がりながらブレーキング」の区間もできるだけ速い速度を保ちたい
。だからインフィールドに入ってからは連続して「タイヤの摩擦円を超えない
範囲で操作」することが必要になります。
抽象的な答えですが、速く走るためにはひとつの公式だけでは不十分です。公
式を当てはめることのできないコーナーもあるからです。必要なのは応用問題
を解くためのイメージと感性、そして余裕です。
で、具体的なアドバイスをひとつ。
○○さんの走り方はメリハリがあって見ていて気持ちのいいののです。ですが
、さしあたってひとつだけ指摘すると「トランジッションが急」です。クルマ
の動きと動きの間が「角張って」いるのです。もう少しスムースに走れば、そ
う、クルマのバランスを崩さないで走れば、余裕が生まれますし、運転が楽し
くなります。結果としてラップタイムも短縮できるはずです。
ぜひまたYRSのイベントに参加して下さい。
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ドライビングテクニックについて書かれた本はいっぱいあります。しかし読ん
だからと言って直ぐに速く走れないのは、頭の中で知識がイメージに変化して
いないからです。変化していない一番の原因は急ぎすぎです。
どんなクルマでも、例えそれがレーシングカーであろうとワンボックスであろ
うと、スムースに走るために大切なのは「中間」です。「極端」の中には「ク
ルマなりの操作」の秘訣は含まれません。
ユイレーシングスクールのプログラムはリスクを犯さずに速さに近づくことを
目的に作られています。走っていてモヤモヤしたものがある方は、ぜひ筑波ド
ライビングワークショップか筑波タイムトライアルに参加して下さい。
クルマより自分に投資したほうが楽に「速さ」が見えてくるはずです。
トム ヨシダ、 ユイレーシングスクール セニアインストラクター
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