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Go ★ Circuits No.87 (04/19/01)

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【 87号の目次 】

★ 筑波ドライビングワークショップアンケート集計抜粋

□ 筑波タイムトライアル参加申し込み受付中

☆ アメリカンカートレース参加者募集

● アシスタント募集!

○ コーナーのむこうに。 第四話 VR その5

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★ 筑波ドライビングワークショップアンケート集計抜粋

4月10日の筑波サーキットドライビングワークショップに参加された方にお
送りしたアンケートの回答が戻ってきています。お応えいただいた参加者の方
、ありがとうございます。

回答をまとめてサイトに掲載しました。かなりの量なのでここでは抜粋のみを
掲載しますが、ぜひサイトの全文もお読み下さい。

参加者の声(アンケート集計結果)目次
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm

YRSが賛同意見・否定意見とも加筆訂正せずに掲載する目的は、第1にユイ
レーシングスクールの活動を正確にみなさんに判断していただくための材料を
提供することです。

「情報公開」などと難しいことは言いません。参加された方がどう思われたか
は、その日が終わった時点で既に公開されている性格ものと考えています。

はっきり言って、クルマの運転はみなさんが考えられているよりも少しばかり
難しいものだと思います。また、皆さんが想像しているより「ず〜っと」奥深
いものです。

参加された方の声を通して見えてくるものがあるはずです。同じ日に参加され
た方は、他の人がどのように感じたかを知ることで蓄積したものが再確認がで
きるはずです。

嬉しいことに、アンケートに回答していただいた方全員が「クルマさんとお友
達」になれたようです。決してクルマを擬人化し美化しようと思うものではあ
りませんが、操り方・使い方次第で全く異なる側面を表すクルマと「うまくや
っていきたい」と思って作った設問です。

以下、寄せられた回答からの抜粋です。

∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

1)筑波サーキットドライビングワークショップを受講した理由を書いて下さ
い。

・クルマに乗り始めてようやく半年ほど。走る事がとても好きだが正しい操作
方法とクルマという機械の運動性能を知らずにステアを握っていた。一度、廃
車寸前の単独事故を起こした事もある。知らずにこれ以上危険な走り方をしな
いように、また思いこみからの癖がつく前に正しい知識とそれに伴う技術を身
に付けて、安全かつ速く走れるようになりたかったから。
・サーキット走行で、自分がガンバッているつもりでも、タイムが伸び悩んで
おり、ちゃんとしたスクールで初心に戻ってトレーニングしたいと思ったので
、参加させていただきました。
・ドライビングの基本から学びたかったため。(実はゴルフでは我流でずいぶ
ん遠回りしたものですからその教訓を生かせて・・・)。
・車の運転・挙動などの基本的なことを学びたかった。いままでドライビング
スクールなどを受講したかったのですがなかなか参加できるものが無かった。
・各種の走行会に出ていたのですがこのところ壁に当たってしまってまして、
自己流はダメだと思ったのがきっかけです。知り合いが参加した話も聞いてい
たのでこれは受講するしかないと。
・好きで手に入れた車ですが、公道では思いっきり走らせる事が出来ません。
楽しみとして車を走らせるには、サーキットなど、そのために用意された場所
でと思っていました。車と仲良くなるというコンセプトに共感し、モータース
ポーツの入門として最適だと思いました。
・YRSサイトにひっそりと置いてあるトムさんの論文を見て、実際にお会い
して話してみたいというのもありました。
・13000円の参加費が安い! (これより高くても内容が薄い走行会は沢山
あるのが現実です)
・自分の車の限界を知りたかったので。
・前に筑波で事故を起こしてしまい、安全な運転技術を身につけたいと思った
から。
・昨年、峠で事故をやってしまい、少しでも安全にスポーティーなドライビン
グを楽しめる方法をさがしていました。そんな中で、「安全に速く走る」こと
にポイントを置いているYRSのTDWはうってつけのイベントでした。
・2/20のTDW01に参加して楽しかったので。


2)受講した印象は?

・想像していたより内容が良かった:11名
・想像していた通りだった:8名
・期待はずれだった:なし

【コメント】
・(※過剰な期待をしていたので「想像していた通り」という回答です^^;)
・ほぼ予想通りでしたが、具体的な走り方のアドバイスというものを(ブレー
キングポイント等)を期待していたのでちょっと心残りでした。


3)(2)で「良かった」と答えた方はどんなところが良かったですか?

・クルマがこう動くのはこういう理由だからだ、という因果関係がだいぶ分か
るようになった為、受講する前には恐かったクルマの挙動が、僅かながらコン
トロールできるようになったから。また、理由に基づいたクルマの操作を意識
的に行えるようになったから。
・自分の車で同乗してもらえた。(今までは講師の車への同乗は有り)
・操作と挙動の関係をわかりやすく座学と実際の運転で教えていただけたとこ
ろ。
・TC1000を沢山走れたことと、大石先生の同乗走行を体験できたこと。
トム先生に追い越しの指導をして貰ったこと。
・まず、トムさんの話と定常円旋回での経験。自己流では、気がつくまでにい
たらなっかたであろうことが、とてもよく理解・体験できた。
・ミーティング、説明等が必要な内容を網羅していて、要領も良かったこと。

・とにかく無駄な時間が少なく、ひたすら走り→反省を繰り返せたのがよかっ
たです!
・スムーズに走ることの重要性とか、いかにクルマのバランスを保つことが大
事かなど、頭で分かったつもりでいたことが全然身に付いてなかったことが分
かりました。コーナー手前の減速も一気にブレーキングするのではなく、スプ
リングを縮めてから減速してやることを知ったのは収穫でした。
・走行する時間がたくさんあり、いろいろ試してみることが出来た。連続走行
でなく、合間を入れながらの走行だったので、考える時間があって良かった。
・インストラクターとの同乗走行や、周回ごとのアドバイスがとてもためにな
った。走りっぱなしだと、自己満足で終わってしまったと思います。
・定常円旋回でのブレーキとステアリングのバランスがわかったことコースで
のインストラクターの同乗走行で限界がわかりました。


5)受講して習得できたことを思いつくだけ列記してください。

・コーナリング時の三分割とコーナー前後の操作について、色々と勉強させて
頂きました。衝撃と驚きの連続でした。減速の為のブレーキング、回頭の為の
ブレーキング、この時点で回頭は終了。グリップ力最大のイーブンスロットル
でコーナリング。最後の三分の一で、ステアリングを戻す分だけアクセルを開
けながら加速の準備。コーナー脱出時の車速がその後の車速とタイム短縮に繋
がるが、焦ってアクセルを早く開けすぎない事。我慢が必要。急激な荷重移動
を行わない事。ブレーキングは前荷重、イーブンは等バランス、加速は後荷重
。ブレーキング時の踏力オーバーはABSが効いてグリップ力の減少。アクセ
ルの早すぎ踏みすぎは姿勢を崩してタコ踊りの元。タイヤを今何の挙動に使っ
ているか、を念頭に置くこと。無闇に複合の操作っても、減速力、グリップ力
、加速力が逃げてしまって損われる。ゾーンと状態に合った操作が必要。タコ
メータが高回転、スピードメータ高車速を示していても実車速が速いとは限ら
ない。コーナー脱出時に無闇にアクセルを踏んでも、それがクルマの加速に使
用されていなければ遅い。
・ブレーキングの開始の重要性(今まではドンと踏んで、挙動が不安定)。
・スローインの重要性(今までは進入でがんばってしまい脱出が遅かった)。
・走行の組み立て。徐々にペースアップ。(今までは、常に100%以上の走
りをしようとしていた)
・ブレーキングで曲がること、丁寧な操作をすること、アイポイントをもっと
先へもってゆくこと、イーブンスロットルの操作など。
・ブレーキによる荷重移動・イーブンスロットル・アクセルオンにともなう、
コーナーリング。ハンドル操作とアクセルの関係(針金の話)。同乗走行によ
る、アドバイス。特に最終コーナーでのアクセルによる旋回方法。
・スムーズなブレーキング、ハンドル操作などクルマと一体になって無茶をし
ないで走ること。バランスを崩さないで走ることを意識するようになった。タ
イムばかりにとらわれて自分の走りが崩れていたのが分かりました。冷静に基
本を守った走りをしたときの方が速いですね。しかしその中でちょっと挑戦も
することがタイムアップにつながったと思います。
・スムーズなブレーキのかけ方(受講するまでは、強く短いブレーキが良いと
思っていました。雑誌でもそう書いてあるのを良く見かけます。)
・タイヤの限界でのコーナーリングをはじめて体験できた気がします。
・サーキットでのルール(旗の意味、追いこしのルール)。
・うまくコーナーを回るためにはブレーキとアクセルによる荷重移動が絶対必
要なこと。
・がんばっても、力を抜いても、あまりタイムが変わらなかったこと。
・車が、自分の操作に対しどのような動きをするか、公道では試すことの出来
ない領域で色々と確認することが出来た。
・スムーズに運転することがタイムにつながる。(ハンドルの切り方、アクセ
ルコントロール、ブレーキの使い方)
・タイヤの使い方の奥深さ。
・イーブンスロットルから微弱にスロットル開度を変えるだけでも大きく変化
する挙動。懸案となっていたTC1000の最終コーナーではイーブンから一
瞬だけ1mmスロットルを戻すだけでもノーズをインに巻き込みながらスムー
ズに曲がれることが発覚(本当の意味でのタックインはこれが初めての経験か
も)。
・ブレーキは優しく長く踏む方法でも姿勢を乱さずに速い進入が出来ること(
一般的にはフルブレーキング突っ込みを助長する風潮が強いような気もします)。
・トムさんの言う「スロットルとハンドルが針金で直結」という表現も直感的
で分かりやすかったです。
・目線を常に遠くに置くことの重要性。無意識で運転することが安全でかつ速
く走れることにつながる。
・ブレーキを残すことの本当の意味が、定常円旋回で分かってきた。
・コーナリングでGを真横にかける(グリップを横に全て使えるようにする)感
覚。その方法がまだつかめてないので、たまに偶然でしかできないのが残念。
・アクセル・ブレーキの踏み・抜き方の重要さを認識。
・定常円の「進入から1/3がブレーキ、次の1/3をパーシャル、最後の1
/3でじわじわ加速」が、何故そうしなきゃならないのかが体得できてきたか
なぁと思います。あと、ゆっくりゆっくりステアリングしていくことも、タイ
ヤの横グリップを失わないためには必要なことなんだと思いました。それから
、アクセルを急に戻すのはひょっとすると御法度かも、という気がしてきた。


6) 客観的に見て、ドライビングワークショップを受講して自分の運転テクニ
ックが上達した(あるいは新しい発見があった)と思いますか?

・思う:18名
・思わない:0名
・無回答:1名(コメント参照)

【コメント】
・うーん、切っ掛けにはなったかなー。先は長そうですが・・・。
・発見のみ!


7) (6)で思う答えた方はどんなところが上達したと思いますか?

・いきなり運転が上手くなる訳はないが、今までは何となくの感覚や大まかな
推測でもって、恐さを感じながら走っていたが、していい事と悪い事のいくつ
かがはっきりと分かって意識的にクルマを操作できるようになった事は大きい
と思う。例えば、コーナリング中にブレーキを踏んだら危ないから踏んではい
けないのかと思っていた。回頭のためのブレーキングがあると知って、コーナ
ーに入っても安心してブレーキを踏めるようになった。また、タイヤがスキー
ル音を発するのは、タイヤが限界を訴えているから踏んではいけないのだとば
かり思っていたがコーナリング中のイーブンゾーンで外側のタイヤが鳴ってい
る分にはグリップしていると知ったので鳴っても動揺する事がないまま、安心
してアクセルを踏み続けられるようになった。また、コーナリング中央ではイ
ーブンスロットルにしていればタイヤはしっかりグリップするのだ、という事
を体験して驚いた。コーナリング最中でも自在にハンドル操作が利くという事
を実感した。
・心構えができたので、少しずつ上達できると確信しています。
・車の特性をよく理解し、スムースに車が仕事をこなせるように操作するって
ことですか。
・入力に対する車の挙動を理解できたこと。
・冷静に一連の操作をスムーズに行えるようになったと思います。
・余裕のある運転ができるようになった。サーキット以外で飛ばそうとは思わ
なくなった。
・車をいたわる走りをするようになった。
・ブレーキングの繊細さを再認識しました。
・コーナー侵入速度は速ければ良いと思っていたが違うようでした。
・ブレーキング距離は短ければよいと思っていましたが違うようでした。
・自分の場合、ブレーキリリースからペダル踏み変えてイーブンへの移行期に
癌があることを自覚出来ました(そこで姿勢を乱して限界を落としている)。
・今回から走り方の方向性を変えたので以前の自己ベストからタイムが落ちて
いること自体は仕方がないが、新しい土台からの再構築で安全運転でも元の速
さを取り戻す方向が見えてきました。今後の自主練に向けて宿題は山積みです
。
・気温が上がったこともあってタイヤの減る量自体は増えていますがショルダ
ーの減り方は少なくなっていました(今まではタイヤの無駄遣い?)。
・「LSDが無くても結構踏めるもの」という新発見。
・車の性能にみあった走りができるようになってきたように思う。
・無理して進入ぎりぎりまでブレーキをガマンしたり、急ハンドルを切ったり
しなくても、というよりか、しない方が、速いタイムが出た。それを体験して
、前よりも安心して走れるようになったところが上達したかなと思う。という
か、上達はともかく楽しくなってきた。車を傷めるようなことをしないで安全
に速く走る術ってホントにありそうだ。


11)友達、あるいは知り合いにドライビングワークショップの受講を勧め
られますか?

・はい:17名
・いいえ:2名

【コメント】
・はい。早速もう数人に勧めてます(笑)予定がつけば5月あたりにもう一度
参加したいと思っています。
・「いいえ(^^)」仲間が自分よりも速くなったらイヤです。ウソです。本当に
勧められると思います。
・特に「サーキットで無口&スピン頻発」という知人にこそ受講を薦めます。

・この内容なら絶対文句は言われないと思います。
・安すぎます。


15)貴方はドライビングワークショップを受講してクルマさんと仲良しにな
れると思いましたか?

・はい:18名
・いいえ:0名
・無回答:1名(無記入)

【コメント】
・もしかすると、まだ片思いかも知れません。
・前よりなれたかなと思います。
・既に仲良しになっていると思うのですが、あえて言えば”はい”です。


≪ その他の寄せられたコメント ≫
・約半年前に桶川でスクールを初めて受けて随分走り方が変わったと思います
。クルマもLSDをいれたり、ギア比を変えたり、Sタイヤを付けたりしまし
たがタイム的には まあまあの線に行くようになってきたかな・・・と思って
いますが自分的には逆に納得行かない点が見えるようになってきた事もあるの
かどうも。あそこが良くないとかこうしたらどうだとか自分は下手だなぁと思
うことが多くなりました。以前は ここまでやってタイムが出ないのはクルマ
のせいにして問題点が見つけられずにいましたから進歩したのかもしれません
。でもスクール1回受講後、初めてTC1000でタイムトライアルしたとき
とくらべてクルマの改造以上にタイムを出しているドライビングができている
かというと・・・。ほとんど自信はないですねー。
・受講して、良かったです。大変勉強になりました。トムさん、スタッフの方
々ありがとうございました。
・トムさんの指摘通りまだクルマを信用し切れていない面もありますが。(汗)
・今回のTDWはものすごく進歩しているなと思いました!スタッフの皆様、
本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。
・今回唯一の問題点は、成果がタイムに現れなかったことです(自分の問題)
。5セッション目は、8週すべて完全なクリアラップが取れたのに。。。(追
いつきもつかれもせず、すばらしいグループ分けでした!)見事なまでにきれ
いに、前回より遅いタイムでそろってしまいました。。
・私のクラスにはいませんでしたが、一部マナーの悪い方がいたようです。(
抜き方)そういう方にはきちんと注意していただきたいです。
・タイムアタックの時に、遅いクルマの同乗走行は止めて下さい。はっきりい
って、むかつきました。具体的には、Cグループ5ヒート目です。みんな最初
の2周くらいで行儀良く間隔を空けていったのに、マティスが道をふさいで詰
まってしまいました。これでは段々ペースをあげていく運転は出来ませんよ。

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□ 筑波タイムトライアル - まだ間に合います! 参加申し込み受付中!

4月28日(土)に第6回YRS筑波タイムトライアルを開催します。

まだ募集人員に余裕があります。当日は日本初のふつうのクルマによる2時間
耐久レースとこれまた日本初の4サイクルカートによるアメリカ流ヒートレー
スが行われます。

筑波タイムトライアルに参加される方もカートレースに参加できるようなスケ
ジュールになっています。ぜひご参加下さい。

現在のエントリー状況
http://www.avoc.com/cgibin/check_general21.cgi

筑波タイムトライアル開催要項
http://www.avoc.com/school/program/time_trial/trial2001rule.htm

筑波タイムトライアルレポート(2001年分)
http://www.avoc.com/result/ttt/index_tt2001.htm

筑波タイムトライアル参加者アンケート集計(2000、2001年分)
http://www.avoc.com/data/voice/voice_top.htm

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☆ アメリカンカートレース参加者募集

筑波エンデューロ第1戦と第6回YRS筑波タイムトライアルが開催される4
月28日。ユイレーシングスクールのイベントに、いよいよカートレースが登
場します。

題してアメリカンカートレース。もちろんライセンスは要りません。

「モータースポーツをもっと手軽に、もっと楽しく、もっとみんなで!」の実
行プランのひとつです。ぜひご参加下さい。

現在のエントリー状況
http://www.avoc.com/cgibin/check_kart21.cgi

アメリカンカートレース開催規則書
http://www.avoc.com/school/program/kart/kart2001rule.htm

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● アシスタント募集!

YRSでは4月28日に行う筑波エンデューロの進行を手伝ってくれるスタッ
フを募集しています。特別な資格は要りません。クルマが好きな方ならどなた
でも応募できます。興味のある方はメールで詳細をお問合せ下さい。

募集人数:3〜4名
拘束時間:朝6時半から午後4時50分

mailto:tom@avoc.com

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○ コーナーのむこうに。 第四話 VR その5

実は、日本にも320馬力のミヂェットがある。いな、正確に言うと「あるは
ずだ」。

TRMにダートトラックの建設が決まった後、ミヂェットの実体を見てみたい
との要請を受けて、アメリカから送ったものだ。シャーシはエドモンド、エン
ジンはエスリンガー。ダートでもペイブメントでも抜群の速さを見せるトップ
クラスの組み合わせだ。

ミヂェットが日本で初めて走ったのは鈴鹿サーキットのモトクロス場の隣にあ
るダートコース。野球場のようなフラットなダートにタイヤを並べてコースを
作った。

簡単には手に入らないメタノール燃料を手配し、アメリカからミヂェットのエ
ンジニアを呼び、TRMの初代社長の小林さんをはじめ関係者の立ち会う中で
、関係者試乗会が開かれた。

集まった人々は、8インチのスタッガ―(左右後輪の外周の差が20センチ:
もちろん右後輪が大きい)に驚き、シンプルに作られたチューブフレームに驚
嘆の声を上げる。まるで、新しいおもちゃを見る子供の顔。

古式然とした前後のソリッドアクスルを見て苦笑する。自分の目では見たこと
のない古典的なドライビングポジションに眉をしかめる。「アメリカではまだ
こんなレースをやってんの!」とでも言いたげな顔。

確かに、初めて見る日本人にはその実体を想像するのは難しい。ミヂェットレ
ースを見てしまえば「ウォーッ!!」ってなことになるのだろうが、1台だけ
ポツンと置かれたミヂェットを見ても、その「走り」を想像することは、レー
ス界のベテラン連中とは言え不可能だったに違いない。

とにかく、「百聞は一見にしかず」。おもむろにオープンフェイスヘルメット
にゴッグルのいでたちでミヂェットに乗り込み、エンジニアの乗るプッシュカ
ーに押してもらう。

砂の浮いた運動場ではタイヤが滑る。なかなかクランクシャフトが回らない。
温まってしまえばかかりやすくなるのだろうが。いつもより高い速度まで押し
てもらい、狭いシートの中で「尻もち」をついてみる。リアに荷重をかけてみ
ようというわけだ。

吸気音が変わる。クランクシャフトに付けられたプーリーが回す高圧インジェ
クションポンプが働き出す。

突如、「日本にはありえなかった種類の排気音」が轟く。

路面の摩擦係数に対してサスペンションのスプリングが固すぎるのか、思った
ようにミヂェットが挙動変化しない。とりあえず、飛び出さない速度で「いる
でも左に回りたくなるミヂェット」の走りを披露する。

ボク以外で初めてミヂェットのステアリングを握ったのは小林前社長。この日
Fポンのテストに来ていたドライバーやホンダの契約2輪ライダーが続く。

「お尻の軽い」ジャジャ馬ミヂェットの扱いに苦労しているのが見て取れるも
のの、ミヂェットから降りてきた時はどの顔も喜色満面。まさに新しい遊びを
覚えた少年の顔。

無限の本田社長はミヂェットを最も気に入ったひとり。アメリカのダートレー
スの実情を関係者に説明している間にも周回を続ける。小林前社長が「トムさ
ん、止めたほうがいいんじゃない?」

突然エンジン音が途絶え、ミヂェットがウレタンバリアに「刺さる」というお
まけもついたけど、アメリカの風は確かに鈴鹿に吹いていた。

あのミヂェット。現在どこにあるのかはわからない。本来なら、あの日が日本
のモータースポーツの新しい夜明けになるはずだったのだが・・・。


∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

通信販売でYRS(正確にはカリフォルニア法人のAVOC:Advance
d Viehicles Operations and Communicat
ions)が制作したビデオ「ミヂェットへの招待」を売っています。

購入された方から感想が届いていますので、そのうちのひとつを紹介します。


# # # # #

トムさん、今晩は。
ビデオ、早速見ました。面白かったです。
ほとんど横向きっぱなし、カウンター当てまくりのミヂェットを見て、妙に嬉
しい気がしました。人気あるの解るような気がします。

モータースポーツは不公平なスポーツだってトムさんは言ってたけど、ミヂェ
ットを見る限り案外公平に出来てると思いました。

お金を掛ければっていうもんじゃなくて、ドライビングとセッティング両方に
努力しないと勝利はないんでしょうね。
とてもスポーツを感じて、モータースポーツって言う言葉がしっくりきました
。裾野の広いアメリカの状況を羨ましく思います。

普段乗っている自分の車とは別物だと思いますが、できれば一度体験したいも
んです。挙動が極端だから運転のセンスを磨くにはうってつけかな。

サーキットを走るにしてもベーシックな部分として体験した方がいいと感じま
した。日本でもこんなのが当たり前なら、日本のレーサーももっと速いかも知
れないなんて思ったりして。

せめて、日本で少しでも近いものを体験するには、えーっと挙動が極端なのは
、そうかノーマルか。(あれっ?ノーマルのオーバルって筑波のワークショッ
プ!ですよね?)

私の車はサスいじってあるけど、せめて挙動には細心の注意を払うように心掛
けよう。

ちょっと、とりとめも無いけど、ビデオ見た後思ったことを書いてみました。


# # # # #

そう。ばれちゃったようです。

筑波サーキットドライビングワークショップの午前中に行う楕円形の定常円。

あれこそスポーツドライビングの究極の形。ユイレーシングスクールが提唱
する等身大のモータースポーツの入り口です。


∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞

≪ミヂェット関連サイト≫

※ベンチュラレースウエイ
YRSで販売している「ミヂェットへの招待」ビデオ制作の舞台です。英語版
ですが、フォトギャラリーなどもあります。
http://www.venturaraceway.com/

※ベーカーズフィールドレースウエイ
ビデオに登場するUSACのナショナルレースの開催地です。次の頁にはダー
トトラックを走る様々なマシンが紹介されています。
http://www.bakersfieldspeedway.com/classes.htm


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